2024年10月11日 (金)

FCT-65D用トッププレートTTP60-82M(DP75構成)-2

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昨日に引き続きTTP60-82Mの紹介です。今回はTTP60-82MにキャリングハンドルCH35-100やASI Air,ガイドカメラなどを搭載した状態です。

FCT-65Dの鏡筒は特殊な形状なので片手で持ちにくいようです。アリミゾ固定時は鏡筒を片手で保持する必要があるのでキャリングハンドルは有益でしょう。

 

以下はフラットナー構成時の前後バランス確認です。ピントノブ付近がバランス位置になります。

条件は,ドローチューブ抜き出しは合焦位置,カメラはASI6200MC PRO,ASI Airや小型ガイドカメラ装着で,アリガタはDP75-222です。

フラットナー構成時はピント位置が後になるのでアリガタはDP75-222を推奨します。この場合アリガタのほぼ中央で前後バランスが取れます。

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2024年10月10日 (木)

FCT-65D用トッププレートTTP60-82M(DP75構成)-1

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こちらの記事で紹介していた,タカハシFCT-65D用のトッププレートTTP60-82Mが完成しました。
写真は3インチアリガタ構成で,TTP60-82とTB95NとDP75-152を組み合わせた状態です。

アルカスイス/ビクセン規格運用のTTP40-82も入荷しております。明日以降順次掲載予定です。

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海外出張から帰国しました

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写真は出張期間中に私達が滞在したアーガイルリゾートのロッジ(一番安価なロッジ)です。

この一帯は2028.7月の日食の皆既帯になのでその際の滞在地と目論んでいましたが,既に欧米などから多くの問い合わせが入っており,予約は受け付けていませんでした。やはり皆既帯のリゾートは目を付けられていますね。

こちらは同行のグループが明かりの無い庭先で撮影するために滞在した一番高級なロッジです。室内もとてもゴージャスでした。

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リゾート近くの展望台から見たアーガイル湖です。この湖はオーストラリア第二の人工湖だそうです。(写真に写っているのはアーガイル湖の一部のパニキン湾で,全体はこの数十倍あります)

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2024年10月 8日 (火)

紫金山ーアトラス彗星を追いかけて-3

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今回の遠征地はダーウインの南西、約800kmの「アーガイル湖の北部」ですが、ここを選んだのは以下の3つの理由からです。

  • 登ってくる彗星と太陽の位置関係が良い(地平線に対して、太陽が彗星の真下になる緯度)
  • この時期天候が安定している
  • 2028.7月の皆既日食の皆既帯に入っている

 

緯度条件が良いとは言っても、アーガイル湖付近の地形は起伏があるため、観測ポイントの選定は綿密に行いました。

上の地図は、長野の小林氏が、地形図やGooglemapなどネット上の写真などを元に作成してくれた資料です。これがあったので4駆車しか入れない悪路の先のポイントに辿りつけました。そのためにレンタカーも4駆を選びました。

 

事前準備の甲斐あって、アーガイル湖付近(正確にはパニキン湾)を前景に、尾を真上に伸ばした彗星と冬の銀河の写真は、「ほぼ」イメージ通り撮影できました。

「ほぼ」なのは予想しなかった強風で湖面が波立ており、湖面に映る彗星は叶いませんでした。

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以下は事前調査のB地点ですが、ここへ辿りつくには、荒れた道路を登って行く必要があります。Img_4088    

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2024年10月 6日 (日)

紫金山ーアトラス彗星を追いかけて-2

Img_3752(C/2011W3 写真はwikimediaより)

今回、紫金山ーアトラス彗星を南半球まで追いかけたのは、2011年に南半球に現れたラブジョイ彗星(C/2011W3)の写真の印象が強烈だったからです。

彗星が写っているだけでなく、南天の銀河や大小マゼラン雲が写った写真を見て何時かはチャレンジしたいと思っていました。

 

今回は事前のイメージから14mm縦構図で狙い、逆さオリオンまで入れた構図を取りましたが満足のゆく写真が撮れました。うっすらですが黄道光やガム星雲も写っています。

欲を言えば彗星の尾が銀河まで伸びてくれればと思いますがそれは贅沢なのかもしれません。来年のアトラス彗星(C/2024G3)に期待します。

 

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2024年10月 5日 (土)

紫金山ーアトラス彗星を追いかけて-1

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ブログの更新が滞っていますが、9/30日早朝から本日10/5日まで、6日連続で紫金山ーアトラス彗星を追いました。霞の影響はありますが前半は低空まで晴れていましたが10/3以降は雲が多くなりました。

写真は長期滞在するアーガイルリゾートのすぐ近くのダムの上で撮ったものです。前の陸地が3度ほど低空を妨げていました。14mmで撮っているので銀河やηカリーナ星雲も写っています。

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2024年9月26日 (木)

HAC125に最適なQHY5Ⅲシリーズカラーカメラ

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話題のSky-Watcher HAC125は,構造上使えるカメラは31.7mmスリーブ接続タイプのみですが,QHY-CCDなら豊富な品揃えです。

中でもQHY5Ⅲシリーズ中の,1/1.2サイズのQHY5Ⅲ585Cは比較的写野が広くなり魅力的です。口径12.5cmのHAC125と840万画素(4K)カメラの組み合わせは,スマート望遠鏡では味わえない電子観望ができるかも知れませんね。

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2024年9月20日 (金)

海外出張に伴う臨時休業(9/28~10/9)のお知らせ

9月28日~10月9日までは海外出張に伴い臨時休業します。期間中はご不便をおかけしますがよろしくお願いいたします。

主な目的は紫金山アトラス彗星の観測と,4年後にオーストラリア大陸で起きる皆既日食の適地踏査です。

そのため,9月23日頃までにご注文分は27日までに出荷しますが(ご入金確認後3営業日の即納品)その後は10月10日以降となる事をご了承いただけると幸いです。

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2024年9月19日 (木)

タカハシFCT-65Dなど用のトッププレートTTP40-82Mについて

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昨日紹介したFCT-65D,FC76DP,FS60CP用のトッププレートTTP60-82Mは,バンド取付面が60mmのTB95Nと組み合わせを想定しており,基本的に3インチのアリガタ運用です。

本日はお問い合わせの多い,ビクセンやアルカスイスプレートに対応するバンド,TB95ASと組み合わせるTTP40-82Mの紹介です。バンド取付面の幅は40mmで固定ボルトピッチは17.5mmです。

 

写真はTB95ASとDP38/45-152を組み合わせた状態です。トッププレートは現行のTTP60-117Mですが,TTP40-82Mは幅が20mm長手方向が35mm短くなります。

このTTP40-82MもTTP60-82と同じく10月10日発売で,価格は同額の8,800円です。

TB95ASと組み合わせるTTP40-82Mは,紹介のDP38/45-152の他,以下のプレートに無加工で対応します。

  • DP38-190(片側のバンドは中央1本固定,UNC1/4ボルト必要)
  • DP38/45-180(販売終了品)
  • DP38/45-222(在庫限りで販売終了)記載に間違いがありました10/11追記
  • DP45-152
  • DP45-152L
  • DP45-190L(片側のバンドは中央1本固定,UNC1/4ボルト必要)

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2024年9月18日 (水)

タカハシFCT-65Dなど用のトッププレートTTP60-82Mについて

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本日発表されたタカハシFCT-65D,FC76DP,FS60CPに最適なトッププレートTTP60-82Mを開発しています。

写真はFSQ-85EDP用のTTP60-117Mですがこれの長手方向を82mmに短縮したバージョンです。適合する鏡筒バンドはTB95NでアリガタはDP75-152やDP75-222です。(写真を入れ替えました)

FCT-65Dなどで採用された鏡筒は保持間隔が短いため,プレート状のトッププレートではガイドカメラやキャリングハンドルの両立が難しくなりますが,M型の場合これらに加えASI AIRも同荷できます。

TTP60-82Mの発売は10月10日で価格は8,800円です。(TB95N:17,600円)

 

以下はタカハシ様から提供いただいたFCT-65Dの作例写真です。ファイル名から既存のFS/FCフラットナー1.04X併用と思われますが驚くほどシャープですね。画像サイズからカメラはASI6200MCでしょう。

FCT-65D本体(156,200円)にFS/FCフラットナー1.04と専用のCAリングを加えた価格は183,400円(税込み)です。とても魅力的ですね。

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