2022年8月11日 (木)

DS75T-20の側面仕様について

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DS75T-20はDS45R-80DS45-Gtiなどと同じように側面にアクセサリーを装着できるタップ穴を施していますが仕様についてのお問い合わせをいただきましたので紹介します。

タップは中央にUNC1/4,その両側に17.5mm間隔でM6タップを4カ所配置しています。中央のUNC1/4タップ部にはPoleMasterアダプター(UNC1/4取付,写真はRST-150用)を装着できます。

EM-200では必要ありませんが,PoleMasterを取付る部位が無い赤道儀では便利でしょう。

17.5mm間隔のM6タップはDS33FやDS38-30が適合するので小型ガイドカメラなどの搭載に便利です。

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2022年8月 8日 (月)

湾曲ダブテールクランプとプレートの開発について-5

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湾曲ダブテールレートへカメラを搭載するには幾つかの方法がありますが,カメラにブラケットが付いている場合はオフセットできるアルカスイス規格クランプが便利です。

写真右手前のアルカスイスクランプ(市販品)が無加工で取り付けられる設計なので通常はこちらを推奨しますが,写真左奥の専用品(DP38-50OS)も準備しました。ダブテールプレト取付ボルト穴を3カ所設けいているのでカメラレンズによる前後バランスを取りやすい設計です。

このDS38-OSは他の用途でも使用も想定しているので,湾曲ダブテールより一足先の8月20日の発売を予定しています。
価格は12,100円です。

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2022年7月31日 (日)

湾曲ダブテールクランプとプレートの開発について-4

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開発中の湾曲ダブテールプレートとクランプは,これまで紹介した試作品での評価を元に最終確認品を作りました。

湾曲する面でプレートと3点で接するクランプ部位は真鍮に変更しています。また赤経,赤緯線に対して縦横構図を撮る場合に便利な指標を入れています。

 

今回で試作は完了したので,製品化にかかり8月末に完成,9月中旬発売予定です。

価格はまだ確定していませんが,部品点数が多くなることや,材料価格の高騰(特にプレート側は大きな素材が必要)これに加え,特殊加工に必要な治具代,硬質メッキ処理費用などで通常のアルカスイスクランプやプレートの2倍近くになりそうです。

なお,今回は最終サイズの確認用なのでメッキはありませんが,商品ではアルミ部は硬質アルマイト処理,真鍮部は黒色メッキを施します。

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2022年7月30日 (土)

EM-200赤道儀の自動導入改造について-2

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開発中のEM-200用自動導入コントローラーに合わせ,EM-200の赤緯ヘッド直径(95φ)に合わせた3インチアリミゾ(DS75T-20)を商品化しました。

DS45R-80などで好評をいただいている,側面フラット付なので写真のようにガイドカメラなどを装着できます。開発中のコントローラーとは短いガイドケーブで繋げます。

発売は8月15日で価格は18,700円です。(DS75-20,DS75R-20と同額)

 

このD75T-20はフラット面を直径(95mm)一杯まで広げたため,押さえピースとほぼ正三角形になる3点でアリガタを保持します。

当方のアリミゾやアルカスイスクランプ(DS75-40を除く)は3点保持を採用していますが,3点保持に拘り無駄を削いだDS75T-20は外形まで三角形のようなりました。商品名の「T」はTriangle のTです。(一部内容を修正しました。2022.7.31追記)

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2022年7月28日 (木)

EM-200赤道儀の自動導入改造について-1

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こちらの記事で触れていた,EM-200赤道儀の自動導入改造用品の開発状況を紹介いたします。

核となる自動導入コントローラー基板はNS企画様の「NS-5000_Wi-Fi/Bluetooth仕様」を供給いただきます。これを当方製作のハウジングに収納し赤道儀側面に配置します。

写真のハウジングは試作段階で,スイッチやコネクターの配置,赤道儀への取付,トップパネルへ配置するスイッチ類の確認用です。今後トップパネルなどを製作し,9~10月の発売予定です。

 

モーター部(ドライバー含む)はこれまでの実績があるので特に開発は必要ありませんが,以下の2(3)タイプからお選びいただけます。

何れも改造費用は同じで一式154,000円です。なお,トップパネルとスマホから操作できるためハンドコントローラーはオプション(16,500円)です。

 

  • 低騒音仕様:極軸望遠鏡は使用できなくなりますが,高トルクの43mm角のHBステッピングモーターを極めて低振動(低騒音)で駆動します。導入速度は350倍程度です。

  • 標準仕様:極軸望遠鏡が使えるよう,28mm角のHBステッピングモーター使用します。28mm角のモーター単体トルクは43mm角タイプの1/3程度ですが,トルクを補うために高いギヤ比と高速特性に優れたユニポーラ方式で駆動します。導入速度は300倍程度です。

  • 高速/低バックラッシュ仕様:低バックラッシュギヤ(THギヤ仕様の特注品)付の43mm角のHBステッピングモーターをユニポーラで駆動します。極軸望遠鏡は使えずやや振動が大きくなります。導入速度は800倍程度です。(在庫特注モーターの都合上5台限定)

記載内容を修正しました(7/29追記)

写真は初期型のEM-200ですが,EM-200UDSやTEMMA-J並びに,赤緯体が大きいEM-200TEMMA*でも同額で対応できます。(TEMMA*仕様の場合モーターは高速/高トルク仕様のみで極軸望遠鏡は使えます)

赤緯のFLEXWAVEドライブ改造はTitanTCS又はこの赤道儀組込コントローラーを選択できます。赤緯のFLEXWAVEドライブ改造では極軸望遠鏡は使えます。

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2022年7月24日 (日)

湾曲ダブテールクランプとプレートの開発について-3

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今回紹介するのは,湾曲ダブテールプレートとクランプを,ジンバル雲台仕様のビクセンポラリエに搭載した例です。

赤道儀と自由雲台の組み合わで星景写真を撮る場合,構図によっては極軸のバランスが大きく崩れますが,自由雲台の代わりに湾曲ダブテールプレートとクランプを使えばアンバランスは大きく改善します。

P-2など通常の赤道儀では,自由雲台でもさほど問題になりませんが,ポラリエのようなポータブル赤道儀では,この極軸回りのアンバランスは追尾精度や撓みに大きく影響するので,できるだけ避けた方が良いでしょう。

なお紹介のジンバル雲台は,BENRO製GH1(販売終了品)のアルカスイスクランプを取り外し,そこに湾曲クランプを装着した改造品です。

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2022年7月23日 (土)

湾曲ダブテールクランプとプレートの開発について-2

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湾曲ダブテールプレートとクランプの開発目的はリング状のレボルビング装置(RR-110,RR82で既に販売を終了しています)同様に赤道儀を使った星景写真用です。

星を流さない星景撮影では赤道儀での追尾撮影が必要ですが,地上の風景を写し込む場合カメラのレボルビングが必要となります。この他にも銀河の流れを対角線方向に構図する場合も有効です。

 

今回紹介するのは星景写真とはかけ離れていますが,極付近のパノラマ写真撮影への応用です。極付近では赤経と赤緯の移動だけでは重なり(糊代)が大きくなりますが,カメラを回転する事で改善できます。

 

写真は星野撮影用の高度方位調整部を装着したGE1414HD赤道儀です。赤道儀が北側にオフセットしているので,写真のような撮影システムでは如何なる方向でもカメラやレンズが三脚にぶつかる事はないので,極付近の撮影エリアでも長時間撮影が可能です。

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2022年7月21日 (木)

湾曲ダブテールクランプとプレートの開発について-1

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カメラのレボルビングを目的とした湾曲ダブテールクランプ/プレートは9年前に試作まで行いましたが,クランプの押さえ機構開発の難しさから製品化は断念していました。

今回,高度な加工技術を有す機械部品加工メーカーの協力を得て製品化の目処が立ったので紹介します。写真は試作品ですが製品も殆ど変わりありません。縦横構図に便利な0°と90°のラインなどを入れ,9月中旬発売予定です。

このタイプはこれまでに製作したリング状のレボルビング装置に比べカメラを選ばないのが大きな特長です。対応するカメラやその取付方法などについては今後何回かに分けて紹介します。

写真はGFX-50Rを装着した状態ですが,いかなる回転位置でクランプしても赤緯軸(ウエイトシャフト)の延長線上にカメラの中心が合います。

 

以下は加工が難しいクランプ部で,以前はこの部分が壁になり開発を断念しました。構造上マシニングセンターでは加工できないので,今回は旋盤との複合機で製作しています。当然ですが真鍮の押さえピースもプレートに密着する曲面になっています。

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2022年7月19日 (火)

EM-100赤道儀などの自動導入改造の再開について

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EM-100赤道儀の自動導入改造は2019年で終了していましたが,昨年末のレナード彗星の撮影でこの赤道儀(極軸ハウジング換装機)の高い性能を再認識した事や,半導体不足などの影響で調達が難しくなっていたTitanTCSに代わる自動導入コントローラー製作の目処が立ったために再開する事にしました。

来月にはNS企画様からNS-5000のCPU部をご提供いただき,それを基にオリジナルのコントローラーを作成します。

なお今回は自動導入コントローラーご支給での改造ですが,新しいコントローラー製作や改造用品準備の都合上,他の赤道儀用も含めた改造スケジュールは以下のとおりです。対応数量は準備する改造用品の数量で,施工は2~3台/1月のペースを予定しています。

  • EM-100:165,000円(10台)  2022.10月以降
  • EM-200赤緯軸FLEXWAVEドライブ改造:264,000円(10台)  2023.2月以降
  • EM-200標準改造:154,000円(10台)  2022.9月以降
    EM-100とEM-200赤緯軸FLEXWAVEドライブ改造は赤道儀のオーバーホールを含んだ費用です。またEM-200赤緯軸FLEXWAVEドライブ改造は2023年実施予定分です。2022年分(受注終了)もTITAN仕様からNS-5000仕様に変更できます。その場合改造費用は55,000円安です。

EM-100はFSQ-106ED/ε-160EDクラス用の自動導入改造用赤道儀としてちょうどいい大きさですが,追尾精度は極めて高く,昨年末のレナード彗星の撮影(90Sの極軸ハウジングに交換改造機)で再認識しました。彗星の撮影では時間の余裕がないのでガイドできないケースも多いですが,850mm2分を満足に追尾した結果には驚きです。

 

以下は上から,EM-100と同じ性能の90S,高精度仕様のハーモニックドライブ赤道儀,標準仕様のハーモニック赤道儀の追尾例ですが90S(EM-100)の際だった性能をご理解いただけるでしょう。

ハーモニックドライブ赤道儀に対して90SのPモーションは約1/3(高精度)~1/5(標準)程度ですが,研磨されたギヤ駆動の90Sは数値以上の滑らかさを感じます。特に短時間(2~3分)露出ではその差が顕著です。

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2022年7月17日 (日)

Mark-X用AMD-1Nの開発について

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現在販売している,AMD-1N(C)は赤道儀への取付方法やウォームギヤ比の都合上タカハシ製H-40,P-2,90S用のみですが,新に五藤光学のMark-X用(ベースモデル単体運用)を開発しています。

(左の写真は同社製6.5cm赤道儀(後期型)ですが,Mark-Xと同じウォームギヤハウジングを採用しているので同じ方法でモーターを取付できます)

 

タカハシ製は全てギヤ駆動ですが,Mark-X(後期型の6.5cm赤道儀)はギヤハウジング形状の都合上ウォーム軸とモーター軸間距離が長くなるためベルト駆動を採用します。AMD-1Nは高速駆動しないので危険性はありませんが,美観や異物噛み込み防止の観点から右側の高速モーター仕様同様にベルトカバーを標準装備します。

 

Mark-X用AMD-1Nの価格は33,000円で限定20台,発売は9月上旬の予定です。

なお,装着できるのはベースモデル(MX-1)単体運用時のみで純正の架台(MX-3)併用時は装着できません。また電源はUSB5V,ガイド端子なし仕様のみとなります。写真の後期型五藤6.5cm用赤道儀(純正状態)への取付は確認後紹介します。

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