2025年1月10日 (金)

海外出張に伴う臨時休業(1/16~1/31)のお知らせ

1月16日~1月31日までは海外出張に伴い臨時休業します。期間中はご不便をおかけしますがよろしくお願いいたします。

このため1月12日までのご注文分(ご入金確認後3営業日の即納品)は15日までに出荷しますが、その後は2月1日以降となる事をご了承いただけると幸いです。

 

今回の主な目的は(万が一崩壊しなければですが)C/2024G3アトラス彗星の観測と,西オーストラリアのワディファームに預けている機材の入替です。

また、今回は比較的長期間滞在するので、ワディファームの近くで20名ほど受け入れ可能な施設がないか探してみます。

個人的にはワディの環境はとても気に入っていますが、少人数(最大7~8名)での利用に限られます。レストランもなく基本的に自炊となるので多人数での利用は難しです。

具体的な予定はありませんが、今後のために20名ほどの南天ツアーを計画できる施設がないか探しておくのは良いことでしょう。12年も先の事ですが2037.7.13の皆既日食はワディのすぐ近くが皆既帯です。

画像がないと寂しいので再掲となりますが2021~2040年の日食マップを掲載します。オーストラリアは2028~2038年までの11年間で4回も皆既日食が起こります。日食大陸と言って良いでしょう。

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2025年1月 9日 (木)

FCT-65D用のテーパーリング「TR74-M52F」発売保留について

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年末に紹介しましたFCT-65D用のテーパーリング「TR74-M52F」は完成していますが,現品は出荷停止前の65D FUレデューサーを元に設計しています。

レデューサー後面との干渉もなくカメラの回転には影響を与えませんが,今後65D FUレデューサーの仕様が変更される可能性があるため当面のあいだ販売を保留いたします。以下は現品の構成図です。変更の可能性があるので参考用としてください。

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以下はTR74-M52F側から見た65D FUレデューサーの後面です。レデューサー後面の外径に対して,TR74-M52Mに切ったM48ネジ径が大きいため干渉しません。このM48ネジ部には48φのフィルターが装着できます。

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2025年1月 1日 (水)

新年あけましておめでとうございます

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2024年12月30日 (月)

2024年を振り返って-4

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2024年最後はなんと言っても紫金山ーアトラス彗星でしょう。2028年の皆既日食適地の下見を兼ね,9月28日~10月8日までオーストラリアへ遠征しました。

上の写真は一番条件が良かった10/2日にアーガイル湖畔で200mm望遠レンズで撮影したもので,この時,頭部の地平高度はほぼ0度です。200mmでは尾が写野をはみ出してしまいました。

短いレンズもあったのですが,さすがに途中で交換する余裕は無かったです。他の画角での撮影は次の日以降と考えていましたが天候に恵まれず惜しまれます。

 

下の写真は9月30日にダーウィン市内から40kmほど南下した中継地の道端で撮ったものです。こちらは105mmですがこの位がベストだったようです。街灯で農地が明るくなっていますが,これはこれでオーストラリアの雰囲気が出ていて気に入っています。

撮影に使ったカメラは2枚ともEOS RaでJPEG1枚画像です。複数枚処理も試みましたがうまく行きませんでした。

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道端での撮影風景です。来年早々,ほぼ同じメンバーでC2024G3を狙い再び渡豪する予定です。

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2024年を振り返って-3

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2024年は2月にツイン鏡筒での撮影用のパン/チルト微動付アリミゾDS38/45PTを製品化しました。

カメラレンズや6~7cmクラスの望遠鏡搭載を想定した設計で,写真のFCT-65DやPleiades68/F3.8などの並列同荷用として便利です。
当然ですがガタは皆無で,高い剛性,低重心(通常のアリミゾ+20mm),小型・軽量(430g)です。これらを満足しパン/チルトともに±10°の微動が可能です。

なお,開発が遅れているDS75PTは2025年4月の完成予定です。

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2024年12月29日 (日)

2024年を振り返って-2

先日の記事と関連しますが,今年はTR74テーパーリングシステムの適合機種を拡大しました。

以下は来年の予定分も含めたTR74テーパーリング一覧です。

  1. タカハシM54接続用:TR74-M54M(注-1
  2. ビクセンM60/M56接続用:TR74-M60M/56F(注-1
  3. シュミットカセグレンM42接続用:TR74-M42_BF105.5
  4. 一般赤道儀M42接続用:TR74-M42F_BF55(注-2
  5. 一般赤道儀M48接続用:TR74-M42F_BF57
  6. 一般赤道儀M48接続用:TR74-M42F_BF55(注-2
  7. タカハシM52接続用:TR74-M52M(注-1)
  8. WilliamOpticsM54接続用:TR74-M54F_BF55(注-1注-2

なお,FCT-65D用のTR74-M52Mは,来年1月の発売予定でしたが,65D FUレデューサーの出荷停止に伴い発売を保留しました。(仕様変更の可能性もあるため)

 

注-1:適合メーカーを限定したものは,ガタを減らすために該当メーカーの相手側ネジに合わせて加工しています。従いまして呼び寸が同じでもねじ込めない場合があります。特にTR74-M54FはWilliamOptics社製以外には適合しない可能性が高いです。

注-2:バックフォーカス55mm仕様(TR**_BF55)のテーパーリングは,光路長の都合上,以下写真のようにTR74-SAPの面から内側に2mm落ち込みます。そのため,接続リングのツバ部の直径が74mmより大きい望遠鏡には適合しません。

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2024年12月28日 (土)

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今年も残り4日になりましたが,例年通り今年の仕事を振り返ってみます。

TR74テーパーリングシステムの基本構成はタカハシM54接続専用として2020/2月の発売しましたが,その後フィルターホイールを必要としないカラーカメラの一般化に伴い,バックフォーカス調整が可能な構成を追加しました。

カラーカメラはフィルタードロワーとの組み合わせが一般的ですが,ZWO社製のフィルタードロワーはM54ネジ込み接続のため,ここにシムリングを挟みバックフォーカスを調整できます。

以下はフィルターホイールを必要としないカラーカメラのシステムチャートです。OAGは非適合となります。

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2024年12月24日 (火)

H-40(FC-50,スカイキャンサー)関連商品について

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先の案内から完成が遅れましたが,H-40(FC-50,スカイキャンサー)赤道儀関連商品が完成しました。ご注文の方へは本日発送しました。ご予約の方へは一両日中にご案内いたします。

AMD-1NCとのセット販売分はAMD-1NCが来年の完成となりますので,今回は単品販売分の紹介です。

単品販売分の在庫数は以下のとおりです。H-40(FC-50,スカイキャンサー)赤道儀関連商品は今回が最後の製作となります。

【適合赤道儀】

  • H-40赤道儀:XY60-35H40,TR50-Y35H40,照明装置
  • スカイキャンサー:XY60-35H40,TR50-Y35H40,照明装置 ,赤緯プレート
  • FC-50赤道儀:赤緯プレート,照明装置

極軸望遠鏡照明装置はAMD-1,1Nを装着した場合に限ります

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2024年12月22日 (日)

「Ultra-Cat108 」のスポット図ほかの訂正について

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先日紹介した「Ultra-Cat108 」のスポット図やイメージサークルの記載に間違いがありました。訂正させていいただきます。未発表の上位機種のデーターと取り違えておりました。

スポットダイヤグラムは以下のとおりで,正しいイメージサークルは60mmです。同時に公開されたMTF曲線及び周辺光量図も掲載いたします。

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2024年12月20日 (金)

WilliamOptics「Ultra-Cat108 」の発表

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WilliamOptics「RED CAT91」の上位機種の「Ultra-Cat108」が発表されました。価格は594,000円で発売は2025.4月頃です。天文ハウストミタでは先行予約(特典あり)も開始されています。

「Ultra-Cat108」は口径108mm f4.8の5枚玉アドバンスド・ペッツバール光学系で,イメージサークルは80mm→約60mmをカバーします。Ultra-Catシリーズでは,独自のスケアリング調整機能「Sensor Tilt Xterminator」が標準装備されました。

以下は「Ultra-Cat108」のスポット図(RMS半径)ですが,写野中心で1.5μm,像高40mm→27.5mmで3.3μmほどと,極めて高い光学性能を発揮している模様です。年明けになりますがデモ機が入荷するので,入荷次第レポートいたします。

記事の内容及び掲載したスポット図が間違っておりました。お詫びして訂正(差し換え)いたします。

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