2017年5月25日 (木)

海外遠征時の機材重量軽減対策

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写真はこの夏の北米日食用として2軸改造したPENTAX75赤道儀です。

一般的に機材重量が制限される海外遠征では重たいバランスウエイトは
代用品になり,代表的な例がバッテリーや砂や水を入れたペットボトルです。

ただ,これらではレンズ交換による微妙なバランスの調整ができないので
写真のような微調整用の補助ウエイトを併用すると格段に便利です。
このウエイトは500gですが便利さの代償と思えば許容できるでしょう。

参考用ですが上記写真の状態で約6kgです。
カメラとバッテリーは含みせんが,三脚やウエイトシャフト,補助ウエイトは
含みます。これに6~8cmクラスの鏡筒を搭載すると一式で8kgほどです。


この500gも省きたい場合はセットカラー(ウエイト下部のリング)がお勧です。
下に写真のように現地で調達したダンベルをウエイトとして代用できます。
(セットカラーは軸径18mmや20mm用が数百円で市販されています)

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ウエイトと関係ありませんがAMD-2Nの操作ボタンは照光式を採用しており
バッテリーが接続されていれば,電源を入れなくても点灯する仕組みです。
全天写真などを撮影する時は離れた場所に機材を設置しますが
撮影を行っていないときでもその場所がわかるようにしました。

真っ暗な中では赤道儀をどこに設置したかわからなくなりますが
周りの撮影に配慮すればライトを照らして探せないので採用したアイデアです。

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2017年5月14日 (日)

新型MTS-3の入荷状況について

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第3ロッのト新型MTS-3は5月末の入荷が確定しました。6,7月納品(改造)
予定ですがご予約のお客様へは今月末を目処に個別にご案内いたします。


写真は第2ロットのMTS-3で改造したEM-100です。
赤道儀側にパネルが付くのでコントローラー(MTS-3)と赤道儀はケーブル1本で
接続され,パソコンやオートガイダーは赤道儀パネルに繋ぎます。

今回お預かりした2台のEM-100はいずれも殆ど使用されていない個体です。
EM-100は赤経側のモーターが格納された空間にパネルを設置できるので
このような改造に適しています。(右側は改造前の状態です)
EM-100は90S同様追尾精度も高いので10cm屈折用としてベストでしょう。

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新型MTS-3の改造状況や今後の予定は以下のとおりです。

・1月入荷の第1ロット:全て納品済み
・3月入荷の第2ロット:4~5月の納品で実施中(一部のSX-D改造は6月)
・5月入荷の第3ロット:6月~7月対応で案内準備中(全て予約分です)
・7月入荷予定の第4ロット:入荷日確定後ご案内予定(全て予約分です)
第5ロットは9月入荷,10月以降の実施予定です。(ご予約受付中です)
1ロット当たり20台で輸入しています。


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2017年5月 9日 (火)

MS-3(N)用のAMD-2Nのご予約受付について

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AMD-2Nを装着したPENTAX MS-3(N),五藤光学Mark-X,タカハシP-2
赤道儀を並べてみました。いずれも日本を代表する小型赤道儀です。
(モーター装着状況がわかるよう少し大きな写真で掲載しています)


今回は一番左のMS-3(N)用AMD-2Nのご案内です。
実は,MS-3(N)用AMD-2Nの需要は少ない(10台以下)と思っていました。
この赤道儀は恒星時追尾中でも両軸手動操作ができるのでとても便利です。
敢えて2軸電動化の必要はないと思っていましたが,予想に反してご要望が
多いのは観望に加え,これからは2軸ガイド撮影も楽しみたい方が多いようです。


ただ,MS-3(N)用のAMD-2Nは内蔵された極軸側のモーターを交換する
必要があります。純正のモーターでは5V駆動で32倍速を出せないからです。

先に案内した10台分は確保していますが,これ以上のご要望があれば
特注モーターの追加手配が必要なためこの時点でご予約を受付ます。
5月31日までご予約をお受けいたします。
改造の実施は先の案内のとおり10月で価格は54,000円の予定です。


なお,今回紹介した3機種のほか,90S用とP型用も計画しています。
これらの紹介は来月の予定です。

また,P-2用の新規は残り枠が10台ほどになりました。
赤経側のモーターハウジングの確保数量によるものなので
AMD-1からのアップグレードは新規完売後も暫くは継続いたします。

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2017年5月 8日 (月)

観測所で見えた環水平アーク

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本日観測所で見られた真っ直ぐな虹の「環水平アーク」です。
居合わせた妻が撮りました。先日のさそり座が昇る方角です。
私は自宅にいましたが福岡の空は黄砂でドンヨリしていました。
観測所の空は澄んでいますが標高の差でしょうか?


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2017年5月 3日 (水)

SIGMA135mm F1.8 DG HSMの試写画像

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写真は4月23日にSIGMA135mm F1.8 DG HSMでタットル-ジャコビニ-クレサーク
彗星(41P)を撮影したもので,写野中央と4隅を切り出しました。

動きの早い彗星が目的なのでF2で撮っています。
Apo Sonnar T*2/135F2との性能差が気になるところですが
今回はほぼ開放で撮ったので比較できません。
ただF2.8まで絞った場合でも周辺像はあまり改善されないようなので
ここで予想したとおりの結果と感じました。


【撮影データー】
・SIGMA135mm F1.8 DG HSM→F2.0
・NIKON D810A ISO3,200 ,露出30秒
・2017/4/23 0:19:12~0:19:47
・写野中央は1,200×1,200ピクセル,4隅は400×400ピクセル

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2017年4月29日 (土)

乾燥空気発生装置(DAG)のその後

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半年ほど前に紹介していた乾燥空気発生装置(DAG)は大幅な設計変更を行い
やっと完成いたしました。
ご注文のお客様には長期間お待ちいただきありがとうございました。

内蔵するブロアーの構造上,吐出側にシリカゲル室を設ける必要がありますが
冷却CCDのチャンバーなど密閉された空間へ送気する場合,ブロアーの圧力に
シリカゲル室のシールが耐えられず大幅な設計変更に至りました。


以下のように蓋の厚みや,シールリング部の構造を見直し
内圧がかかった場合のエア漏れを完全に防ぎました。
蓋の内側は軽量化のために肉抜きしています。


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このDAGは冷却CCDカメラのフィルターホイールなど,ほぼ密閉された空間に
乾燥空気を送るには内蔵のブロアーで充分です。
もしも大きなエア量が必要な場合はホースをつなぎ替えるだけです。
(シリカゲル室を通過する際に乾燥される量は限られているので
むやみにエア量を増やしても意味はないと判断しています)

最初の写真は内蔵ブロアーの出口とシリカゲル室を接続した状態です。
これらのニップルはコーナー部のくぼみに配置しているので破損を防げます。
 

この乾燥空気発生装置を思い立ったのは粒状のシリカゲルは管理が
難しいからです。
熱風で完全に乾燥できるこのパック式を使えば管理が容易なうえ安全です。

冷却CCDのセンサーやウインドウガラスは一度結露してしまうと
その後の撮影が台無しになる場合もありますが,この乾燥空気発生装置は
それらを極短時間で乾燥できる能力を有しています。
いつでも直ぐに使えるので緊急対応用としても便利でしょう。

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この乾燥空気発生装置はご注文いただいた分のみ(11台)製作しました。
余剰や今後の製作予定はありません。


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FSQ-106EDのキャリングハンドル対応プレート(限定品)

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ε-130D用の鏡筒バンド(TB-166,販売終了)はキャリングハンドル対応ですが
FSQ-106EDのTB-125でもご要望があったのでサイドプレートを製作しました。
ハンドルがあると鏡筒落下の不安から解消されるようです。

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このプレート(SP44-160)はTB-125のファインダー取り付け面に装着するので
ここへはファインダーは付けられなくなります。
なお,SP44-160はキャリングハンドルの他アクセサリーが装着できるよう
17.5mm間隔でM8タップと,8.5φ穴を交互に設けています。

外注の最低ロットの都合で若干余剰がございます。
ご希望の方はHPからご連絡いただけると幸いです。
価格はSP44-160が3,780円,キャリングハンドルが1,620円です。
セットの場合送料込みで,5,760円です。


なお,現在アリガタ/アリミゾをロスマンディ規格への移行準備中です。
これに伴い鏡筒バンドもアリガタやプレートへの固定部などを変更します。
今後発売するTB-95以上の鏡筒バンドはキャリングハンドル対応予定です。

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2017年4月27日 (木)

桜と北斗七星

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先日紹介した「桜とサソリ座」の写真は日曜の夜に撮りましたが
この写真は前夜に撮った「桜と北斗七星」です。

2晩ともにたいへん良い天気でしたが,どちらかと言えば日曜日のほうが
低空まで澄んでいたようです。
写真の左型(西側)は熊本市内方向でその影響をうけ明るくなっています。

観測所の上にりゅう座の頭の部分が写っていますが
この直ぐそばにタットル-ジャコビニ-クレサーク彗星(41P)がいました。


撮影データ
NIKON D810A,TAMRON SP15-30mmF2.8→15mm 3.5,ISO3200,露出60秒
レンズの後ろにLeeNo2フィルター併用,PENTAX75赤道儀でガイド撮影。
桜の木を弱いライトで照らしています。


ちょっとアングルが違いますが昼間の桜です。
この桜はこの土地を手に入れた翌年に妻が植えましたがそれから
11年も経っています。

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2017年4月26日 (水)

P-2赤道儀の赤緯微動部短縮改造について

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先日紹介した海外遠征用にカスタマイズしたP-2赤道儀は赤緯微動部を
短縮改造していますが,その改造についてのご案内です。

写真奥が短縮改造後,左手前が無改造状態にモーターを装着しています。
右側はモーター装着前で手前がオリジナルのまま,奥が短縮化後です。
スプリング部と押しネジ側の両方を短縮するので無改造時に比べ
9cmほど短くなっています。
また一番手前のスプリングは,長い方が純正で短い方が短縮改造用です。
全長に加え線径も小さくしました。
 

オリジナル状態ではP-2の赤緯微動は±10度の可動範囲があります。
ただ,モーターを装着するとカップリングの伸縮代の関係で
極僅か(±1度以下)しか可動できなくなります。(ガイド撮影には支障なし)
電動化で可動範囲が制限されるのなら長いスプリングは正に無用の長物です。

またこのスプリングは鏡筒の長いD型や8cm赤道儀用と共用なためか
P-2には固すぎるようです。短縮化に併せ少し柔らかいものに変更しています。
 

P-2をスーツケースに入れる場合,取り外せないスプリング部と微動ハンドルは
邪魔になります。
僅か9cmですが海外遠征用としては有益な改造で見た目もスマートです。
 

改造費用はスプリング部と押しネジ側の短縮,微動ネジの加工,スプリングの
交換一式で10,800円です。
AMD-2Nのご購入及びAMD-1からのアップグレードのお客様を対象に受注
しますが,外注の都合上初期ロットは5月,次期ロットは7月の対応のみです。
具体的な内容については,P-2用AMD-2Nをご予約(アップグレード含む)の
お客様へ個別にご案内いたします。
 

今後のAMD-2Nは以下のスケジュールで受注開始予定です。
 ・P-2用(アップグレード含む)の次期ロット20台   : 7月からの受注
 ・Mark-X用の次期ロット15台              : 7月からの受注
 ・90S用(20台のみ)                   :10月からの受注
 ・P型用(10台のみ)                    :10月からの受注
 ・MS-3,MS-3N(10台のみ)                :10月からの受注

AMD-2Nはトータルで100台分の材料を準備していますが生産能力は
10台/月程度です。納期は受注後2~3ヶ月要す場合もあります。

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2017年4月24日 (月)

久しぶりの天体写真

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この土,日はSIGMA135mm F1.8 DG HSMの試写やタットル-ジャコビニ-クレサーク
彗星(41P)を撮影するために観測所に行きました。

この時期にしては珍しく透明度が高くて低空まで良く見えていたので
試写などの合間に,お気に入りの桜を入れてサソリ座も撮ってみました。
ここを作り始めた頃に植えた桜のうちの一本で白くて大きな花を咲かせます。

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観測所の西側には高さ2mほどの丘?があり,そこから見た東側の景色です。
 

最初の写真は24mmで撮ったものをトリミング,下は15mmのノートリミングです。
いずれもNIKON D810A,TAMRON SP15-30mmF2.8→3.5
ISO3200,露出60秒の1枚画像,レンズの後ろにLeeNo2フィルター併用。
最初の写真は明るさとコントラストを調整,下の写真は撮ったままですが
肉眼で見たイメージに近いようです。

最初の1枚は桜に軽く照明を当ています。また下の写真は室内に置いた
パソコンのモニターで庭木がかすかに照らされています。

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