2017年7月22日 (土)

ポラリエフォーク

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昨日簡単に紹介したポラリエフォークは市販のアルカスイスプレートを
アームに使ってみましたが十分な強度でした。
169mmのプレートを使えば写真のように干渉しませんのでドイツ仕様の
キットをお持ちの方は参考になさってください。
ポラリエでフルサイズカメラと大口径の広角レンズをレボルビングで使う
唯一の方法かも知れません。
 

ドイツ仕様で計画した時点はフォークの事は考慮していませんが
偶然にも長い方の赤緯アームを使えば極軸のバランスは完璧でした。
ただ,赤緯アームと赤経クランプリングのねじ込み部が荷重で緩むので
荷重で締まる方向にアルカスイスプレートを向けてください。
(以下写真の方向ですが接着するのがベストです)


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色々試していると日食のサブ機としても使いたくなりました。
太陽望遠鏡なので短い(100mm)アルカスイスプレートで充分です。
三脚の開きなどで緯度を調整するなど可能な限り軽量化を図っています。
これでポラリエと三脚にレンズ(ZUIKO150mmF2+2Xテレコン)やカメラなどを
加えた一式の重量が4.5kgです。

メインの方は一式で8kgほどなので無理すれば両方持って行けそうです。
(PENTAX75:3.5kg,PTP-C:1.4kg,FOA-60:1.4kg,D500:1kg+α0.7kg=8kg)


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2017年7月21日 (金)

RR-92 小型カメラへの適合について

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以前の記事で紹介しましたコンパクトなミラーレスカメラ用のRR-92アダプターが
完成しました。
来月の北米日食に間に合わせるため暫定版として曲げ金物で製作しています。
秋以降になりますが正規品(本体同様アルミ削り出し品)に交換します。

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写真のように長穴加工しているのである程度の調整が可能です。
ステンレス板のレーザー加工品なので自由度は高く色々なサイズが作れます。
とりあえず以下のものを10台分準備しました。
 

三脚取付面~レンズ中心までの高さ(H寸と呼びます)が約34~41mmのボディ。
上記の範囲ならレンズはRR-92の中心にきます。
仮にご使用のレンズ外形が72mmとすればリングとの隙間は10mmになります。
必ずしもレンズがRR-92の中心にくる必要はないので上記34~41mmでなくとも
その分中心がズレるだけです。

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次にカメラの三脚固定ネジ~RR-92リングまでの長さ(L寸と呼びます)は
40±12.5mmの範囲で調整できます。
これで多くの場合適合すると思いますがグリップ部の出っ張りが大きい
カメラではリングとの干渉に注意が必要です。

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この小型カメラ用RR-92はD810A専用と同じく28,620円(税込)で7/25日から
販売いたします。(曲げ金物部は後日正規品をお届けいたします)
 
 
ところで今回,小型カメラ用としてRR-92をポラリエに搭載してみましたが
小型のRR-92ならポラリエで片持ちフォークタイプも実現できそうです。
仮に組んでみましたがD810A+SP15-30でも不安ありません。
ここで頒布したドイツ式にアームを加えるだけなので簡単です。


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2017年7月19日 (水)

RR-92とジンバルフォーク赤道儀

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5年ほど前に発売したジンバルフォーク赤道儀のGF50はレボルビング装置の
使用を前提として開発しました。
極軸,赤緯軸,カメラ回転軸はクランプフリーで構図調整ができる上
完全にバランスが取れるので各部の撓みによる星の流れを防げました。

RR-110はカメラボディ固定強度などの都合で広角~標準レンズの
撮影を想定していましたが,RR-92はカメラボディに密着する専用の
L型ブラケットを併用することで重量級のレンズが使えるようになりました。


そこで常時RR-92を使い,超広角~135mmクラスの望遠レンズでの撮影を
対象としたジンバルフォーク赤道儀を作ってみました。
 

レボルビング装置は地上の風景も写す星景写真では有効なアイテムです。
一方,望遠系で星空や星雲などを撮影する場合,一般的に構図の回転は
行わないのでレボルビングは不要です。

ただ,撮影対象毎にレボルビング装置を付けたり外したりするのは面倒です。
RR-92なら,超広角レンズで星景写真を撮る合間に望遠撮影も可能です。
たとえば「昇るオリオン座」が出揃うまでの待ち時間に135mmで昴をとれます。
 

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この赤道儀はジンバルのアームを持てばカメラを付けたまま持ち運べます。
まだむき出し状態ですが駆動回路や電源も内蔵しているので
三脚に載せれば直ぐに撮影できます。
D810AやタムロンSP15-30mmを含め,赤道儀,三脚一式でも6kgなので
前景と対象天体のバランスが良い撮影ポイントを探すのも容易です。


GF50はタカハシのガイドマウントを流用しましたが,今回はここで紹介した
PENTAX75赤道儀の極軸部を使っています。
商品化の計画はありませんが今回のように既存の小型赤道儀なら改造で
対応できるかも知れません。
個人的には星景メインならジンバル+レボルビングが理想と感じています。
 

なおNIKON D810A専用のRR-92は予定どおり今月末発売です。
コンパクトなミラーレスカメラ用も暫定版とはなりますが同時発売です。
(ミラーレス用のL及H寸調整装置付RR-92については近日中に紹介します)


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2017年7月11日 (火)

P-2GOTO赤道儀の紹介

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昨日紹介したP-2GOTO赤道儀について改めてご紹介します。
基本的には昨年ここで紹介したのと変わりありませんが,ケーブル取り回しを
スマートにするために赤経モーターハウジングにサブパネルを設置しました。

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オートガイダーや電源,パソコンはこのパネルに専用のメタルコンセントで
接続します。MTS-3とサブパネルは1本のケーブルで接続されるので
ケーブルの取り回しが大変スマートです。
極軸望遠鏡の視野照明装置も内蔵しています。 


またメッキの質感もできる限り純正に合わせています。
赤緯体に組み込んだハーモニックドライブユニットや赤経側モーターの
タイミングプーリーカバーはP-2赤道儀のメッキ部と同じ質感で仕立てました。
赤緯体を切断する大がかりな改造を行っていますが
P-2赤道儀の美観を損なわずに自動導入化ができたと自負しております。

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P-2GOTO赤道儀は赤緯側にハーモニックドライブを採用していますが
極軸側はウォームホイール式です。
従いまして一般的な赤道儀同様に両軸ともバランスをとる必要があります。

ハーモニックドライブはウォームホイール式に比べ効率が良いので
バランスを取ることを前提とした設計により消費電流を抑制しました。
最適化した赤経側のモーターなどと相まって12V駆動時の消費電流は
通常250mA,1,000倍速導入時でも500mAしか消費しないため
小型のモバイルバッテリーでの長時間運用を可能としています。
 

なお2017年に実施する初期ロット10台の改造受付は終了しています。
次期ロットは来春頃の受付開始予定です。
初期ロットの改造費用(オーバーホール込み)は195,000円でしたが
次期ロットからは216,000円に改訂させていただきます。


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2017年7月10日 (月)

日食用AP-GOTOとP-2GOTO赤道儀

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日食遠征用のAP-GOTO赤道儀とP-2GOTO赤道儀が完成しました。
先に紹介したPENTAX75と合わせて10台ほどになりますが
これで日食用としてお請けしていた赤道儀(改造)は全て完成しました。
 

おかげさまでAP-GOTO用の改造用品は残り6台分になりました。
4台は既にご予約いただいているので新規の受注枠は2台のみです。
MTS-3がディスプレイ付の新型に変更されているので
価格は従来から9,800円アップの274,800円(PTP-C22三脚セットの場合)で
納期は約4ヶ月です。 

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P-2GOTOは仕様の見直しなどで当初の予定より大幅に遅れてしまいました。
詳細は別途紹介しますがAP-GOTO同様赤道儀側にサブパネルを設置しました。
お待たせして申し訳ありませんがご予約の方へは改造予定を案内いたします。

P-2GOTO改造の初期ロット10台分はご予約で終了しております。
次期ロットは来春の予定ですが次の分からは価格を改定させていただきます。

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2017年7月 7日 (金)

RST-150Hへの2連カメラ搭載

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気軽に運べる撮影機材を検討されてるお客様から,RST-150Hへの
2連カメラ搭載に関するご質問をいただきました。
一方は冷却CCD(CMOS)カメラでL画像を,片方は明るい望遠レンズで
カラー情報を取得される計画との事です。
参考用として手持ちの機材で同様のシステムを組んでみました。
 

RST-150Hは軽量・コンパクトを最優先した設計なので
極軸が北へ延びた赤道儀に比べると鏡筒(カメラレンズ)と赤道儀本体や
三脚の干渉が懸念されます。
特に2台のカメラを並列同荷して極付近を撮影する際は子午線越え時に
注意が必要です。

ただRST-150Hはハーモニックドライブなので写真のように赤緯側も
大きくオフセットできます。
写真の構成の場合は極近くの撮影でも子午線越え後3~4時間ほど
継続して追尾できます。

RST-150Hと三脚で5kgですが写真の例のように135mmF2+QHY163M
300mmF2.8+D810Aの2本程度なら余裕で搭載できます。
一式全てで12kgほどなのでこれなら気軽に出かけられるでしょう。

なお2台カメラの光軸合わせはSDS38で行えます。
 

以下はオーストラリアでの撮影風景と南天の写真です。(拡大します)
南半球でのテストも兼ねRST-150開発者自ら撮影されています。


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2017年7月 5日 (水)

日食撮影鏡筒の軽量化

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色々悩みましたが今回の日食は動画撮影に挑戦してみます。
動画では次第に細くなってゆく太陽とダイヤモンドリングやプロミネンスなど
動きのある部分を拡大した方が面白いので長焦点のFOA-60に決めました。

ただFOA-60はしっかりした作りのため,6cmにしてはやや重たいです。
日食に不要なフードは取り外し,肉厚のある延長筒やカメラマウントなどは
軽量なボーグのパーツなどで自作しました。
取り外したのは写真左側のパーツですがこれで650gほど軽量化できています。

またアルミ削り出しの微動ツマミも取り外し,軽い樹脂製を持って行きます。
これは軽量化というよりピニオン軸の保護が目的で,ツマミがついていると
輸送中のリスクが大きいためです。


鏡筒は長くて重いのでこれまではスーツケースに入れて預け入れていました。
ただFOA-60は対物レンズをゴム紐?で押さえているので少し不安です。
上の写真のようにエクステンダー部で分離できるので
今回は対物レンズとエクステンダーが入った部分のみ機内持ち込みします。
この部分の重さは700gなので苦にならないでしょう。

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FOA-60のフードを外してみて気づきましたが,こんなところに光軸調整機構が
ありました。
6cmなので光軸調整は省略されいると思っていましたがさすがに最高性能を
目指したタカハシの自信作ですね。

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ところで動画の知識は全く無かったのですが,NIKONのD500は
4Kで撮影する場合,センサー中央の4K相当のピクセルのみを使うそうです。
これをクロップすると言うそうで,大きさでは16.2mm×9.1mmしかなく
フォーサーズセンサーより小さくなります。
アスペクト比も16:9なので縦方向はフルサイズの2.6倍ほどに拡大されます。
FOA-60はエクステンダー使用時の焦点距離は900mmなので
フルサイズ2,300mm相当の画角になり縦方向一杯に太陽が収まる計算です。
撮影中の構図変更は縦(赤緯)方向のみで良さそうなので何とかなるでしょう。

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この写真は試しにPENTAX75SDHF(500mm)で動画撮影した月です。
これを撮ってみてあまりに大きく写るので取説を読み上記を知りました。

結果的に拡大されるので良かったのですが,大きくて重いD500でなくても
フォーサーズ機で良かったような複雑な気持ちです。

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2017年7月 1日 (土)

新規格のアリガタ/アリミゾについて-概要紹介

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現行のアリガタ/アリミゾ(DS80 /DP80シリーズ)をロスマンディ規格の
DS75/DP75シリーズに移行しています。
それに伴い鏡筒バンドの取付面サイズも変わることから年内を目処に
鏡筒バンドやプレート類も含め’統一した新規格’に切替えます。

今後の予定や仕様(図解つき)などは改めて紹介しますが
第1弾としてε-130D用のTB166Nが完成したので紹介します。
写真はTB166NにDP75-222とTP60-152をオフセット付きで装着しており
最大120mmほど前後バランスの調整が可能です。
TP60-152をTP60-222に変更すればオフセットなしで対応します。

価格は以下のとおりで本日(7/1)発売です。
・鏡筒バンドTB166N:38,880円
・ロスマンディ規格アリガタ DP75-222:12,420円
・プレート:TP60-152:5,940円
・ロスマンディ規格アリミゾ DS75-10:15,120円
・傾斜キャリングハンドル:1,620円
 

DP75やTP60の222,152は35(17.5)の倍数+12からなる値です。
取付穴やタップ間隔を35(17.5)mmとし,バンド厚の12mmを加えています。
最終的には,DP75は152,222,257,292の4タイプ
TP60は152,222の2タイプを発売予定です。
なお新規格のTP60シリーズはベースプレートとトッププレート兼用です。

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新規格のTP60-152,222には傾斜したキャリングハンドルが対応します。
傾斜しているので小型ガイドシステムも搭載可能です。
順次発売するTB80N,95N,115N,125NはTP60-152(222)適合なので
これらでもハンドルを取付できます。
 

2017年中に新規格への切替を完了予定です。
現行のTB-95などN が付かない鏡筒バンドや80シリーズアリガタ/アリミゾ
各種プレート(TP,TTP-125など)は販売終了予定です。
一部の組み合わせを除き新旧の互換性はなくなりますが
特に現行のTP-125やTTP-125などは新規格とはバンド取付位置が
合わなくなりますのでご注意ください。


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2017年6月29日 (木)

新型レボルビング装置RR-92について-ご確認用情報

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連投になりますがD810(A)専用のRR-92は「他のボディでは使えないか?」との
問い合わせをいただいております。ご説明や備忘録も兼ねてアップします。

この夏の北米日食ではオプションとしてイエローストーンやグランドキャニオンを
訪れる方も多く,星景写真用としてご使用を検討いただいています。
汎用タイプは間に合いませんがご要望の多いD810(A)用は7月末の完成予定
なので流用いただけるかも知れません。


結論から言えば重要なのはX(光軸とブラケット取付ネジPのX座標のズレ量)です。
写真はD810AとD500を比べていますが両者のXはほぼ同じです。
Yは逆方向にずれていますがP点のLに対するY座標は同じなので影響ありません。

従いましてD810(A)用はD500でそのままご使用いただけます。
kirkphotoのD810用ブラケットはD800と共通なのでD800でも使用できそうです。
D810(A)専用のXは12mmなのでそのズレ量=RR-92とレンズの偏心量です。
Xが10~14mm程度ならTAMRON SP15-30mmでもご使用いただけます。

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次にボディとRR-92の距離(L)はD810(A)専用では68mmです。
ストロボを内蔵したD810(A)なので長目になっており,他の機種では支障には
ならないと思います。

また,ボディの高さはD810(A)専用の場合,L型ブラケットを含みHL=60mmです。
D810AとD500は全く同じなので他のNIKON製ボディでも大差ないでしょう。
HL寸は写真のようにDPL-100に装着して計測すれば正確に採寸できます。

なお,kirkphoto社製ブラケットの幅は38.1mmなのでA寸は38.2mmです。
同じアルカスイス規格ですがSUNWAYFOTO社製は幅が広いので適合しません。


以上まとめると以下の条件をクリアーするボディではご使用いただけそうです。
①Xの長さが10~14mm程度(PとOのシフト方向に注意)
②HLが58~62mm
③P点がAのほぼ中央にあるkirkphoto社製ブラケットの併用


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2017年6月28日 (水)

新型レボルビング装置RR-92について-他機種への展開

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今回はRR-92に関して多くのご質問をいただいている今後の展開についてです。

NIKON D810(A)用のRR-92はkirkphoto社製のL型ブラケットを装着した状態で
写真の寸法を決定しています。(クリックで拡大します)

この内,ボディに関する基本情報はHとLのみです。
Hはボディ固定面からレンズ中心までの高さで
Lは固定部(カメラネジ部)からRR-92までの長さです。
グリップやストロボ部の張り出しを考慮して決定しています。

D810(A)以外のカメラでも上記に加えP点(X,Y,Z)が決まれば設計可能です。
(Aはkirkphoto社製のL型ブラケットの場合38.2mmで設計)

ただ他のボディ用を開発するためにはボディ(H,Lの採寸)に加え
P点特定のためにkirkphoto社製ブラケットも入手する必要があります。
商品として販売する以上,実機での確認も必要なので難しいのが実情です。


ご質問の中には小型のミラーレスカメラでの使用に関するものも多いため
L型ブラケットは併用せずにHとLを調整できる汎用タイプを検討しています。
L型ブラケットを使わない場合,重たいレンズでは’お辞儀’が心配ですが
先に紹介した’詰め物’で軽く保持すれば問題ないと判断します。
(固定部Oがレンズ中心CLにあっているボディのみの対応となります。
またボディとRR-92間へのアルカスイスプレート/クランプは適合しません)

HとLの調整幅は,比較的サイズの大きいフルサイズ用と小型ミラーレス用の
2タイプを検討しています。現時点では価格や発売時期は未定です。


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