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2008年2月12日 (火)

赤道儀のウォームホイール その1

B08_02_12
たまたま異メーカーの中型赤道儀3機種を同時にオーバーホールする
機会があり,一緒に写真を撮る事ができましたので日頃思っている
ウォームホイールについて一言。

最初はその歯数と直径についてです。

ウォームホイールについては歯数の論議は良く行われているようで
○○は240枚だから高精度で○○は180枚になったので良くない等
の書き込みを見かけます。

赤道儀の追尾精度で問題となるピリオディックモーションは
ウォームギヤの偏芯が原因し,ウォームホイールとの当たりが強く
なったり弱くなる事で発生しますが,その度合いはホイール中心から
ウォームギヤとの噛み合い面までの距離に関連し,ウォームホイール
歯数とは関連しません。

同じ加工精度であればピリオディックモーションはウォームホイールの
直径に反比例すると言って良いと思います。

今回紹介するウォームホイールの写真は大きい順に以下のとおりです。
(何れも極軸用)

・ペンタックス MS-5用(歯数280枚 モジュール0.75 ピッチ円直径214mm)
・タカハシ NJP用(歯数240枚 モジュール0.6 ピッチ円直径144mm)
・ビクセン 初代アトラクス用 (歯数240枚 モジュール0.5 ピッチ円直径120mm)

3機種の歯数は2割程しか変わりありませんが直径は最大2倍程違います。

国産の赤道儀の場合,工作精度には大きな差は無いと思いますので
追尾精度は(強度もですが)ウォームホイールの大きさで決まる!と言って
も過言では無いでしょう。

追尾精度の話ついでに下記は各社のPモーションを公表したサイトです。
かなり信頼おける数値と思います。

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