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2008年5月 2日 (金)

65 SYSTEMの高倍率限界は?

B08_05_02
65 SYSTEMの回転軸は,3枚のプレートを中心のシャフトで締める構造で
クランプフリー時に適度な回転トルクを得るため皿バネで予圧をかけています。

一方クランプ時は,真ん中のプレートを両側のプレートで挟むため利きは良く
軽く締めれば確実にロックしガタは発生しません。

この様な構造ですのでクランプフリー時に皿バネの強度以上の荷重がかかると
プレート間に極僅かな隙間ができてしまい,クランプを締めると視野が動く事に
なります。

もともと400~500mm程度までの直焦撮影や5~6cm程度の小型ガイド鏡用の
マウントとして作ったのですが,予想以上?の強度があるようなので限界を
試してみたくなりました。

SKY90+1.6Xエクステンダー+Or18mmの約45倍では快適です。
クランプフリーでの操作性も良くクランプを締めても視野内の星の動きはあまり
気になりません。さすがにOr4mmでは200倍近い倍率となり撓みが気になります。
クランプを締めると視野の1/5程星が動きますので皿バネの限界を超えている
ようです。

バネの限界は荷重に影響されるため倍率は関係ないのですが低倍率時には
気にならないだけですね。

以上の事から低倍率での観望ならSKY90でも問題ないようですが
やはり65システムはFS-60Cクラス用と思っていただければと思います。

なお上記のクランプを締める事による視野のズレは角度の数分ですので
直焦点撮影ならSKY90でも問題ないと思います。

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