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2008年9月 3日 (水)

夏場のMS-5のオーバーホール

B08_09_03

PENTAX製の赤道儀のオーバーホール依頼は冬場に多いのですが
今回はこの時期にMS-5のオーバーホールを行いました。

MS-5に限らずPENTAX製の赤道儀は粘りの強いグリースを使用していますが
経年劣化でさらに粘りが増したり,直接外気に触れるところは硬化したものが
見受けられます。

劣化すると夏場はあまり気にならなくとも,冬場はバランスの崩れが解らない
程に粘り,ウエイトを10cmほど移動してもバランスの状態が解かりません。

私の観測所に設置したMS-4とMS-5も冬場はクランプを締めているのか
緩めているのか解らない状態でした。
さすがにMS-5はオーバーホールしましたがMS-4は未実施です。
紺屋の白袴状態ですね。
因みに私の観測所は九州ですが,冬場はマイナス10度程まで下がります。

考え方によっては1kg程度のアクセサリーの着脱ではバランスに影響しない
ので使い易いのかも知れませんが本来あるべき状態でない事は確かですね。


ここへ来て何件かMS-5の自動導入改造とオーバーホールの見積依頼を
いただいておりますがこれから寒い季節に向かうからでしょうか?

オーバーホールは作業そのものも大変ですが重量物の受け入れから
発送にもかなりの手間がかかります。
モーター交換を伴う自動導入改造と同時受注時は上記作業などが重複します
のでオーバーホール費用は20% OFFとなります。

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