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2008年11月

2008年11月13日 (木)

集合写真

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赤道儀の自動導入改造や修理・オーバーホール作業が集中しました。
同時期にこれだけの赤道儀が集まることは珍しいので記念に集合写真。

見慣れた赤道儀の中にあって,一際目を引くのがレトロなデザインの
ユニトロン製10cm赤道儀です。

機能的にも魅力ですが装飾用としても一級品ですね。実にかっこ良い!
オプションで追尾用の動力源に錘を使う重錘式の追尾装置もありましたが
そんなに古い物ではないようです。
81年版の天体望遠鏡のすべてに五藤光学のマークXや高橋のP-2などと
一緒に載っていました。


ところで,並べた赤道儀をカメラのファインダー越しに見ると
何処かで見たような気がしました。
そうでした。この夏の日食観測の際,立ち寄った西安の兵馬俑に見えるのです。
私だけでしょうか?
ほら微妙に表情も違うし,後の北海道から来たアトラクスはやや上を向いています。
本物の兵馬俑はいろんな人種が集められたようですが
こっちだって中国製やロシア製もありますよ。


他にもEM-200が3台,NJP,90S,EM-100,EM-1などが順番を待っていますが
あまり調子に乗って集まってもらって床が抜けたら笑えないのでご遠慮願いました。
これだけでも200kg近くありますからね。

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2008年11月 2日 (日)

入出力が絶縁されたDC-DCコンバータ

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昨日のブログでふれました入出力間が絶縁されたDC-DCコンバータです。

写真は別の目的で入手した,5V→12V昇圧,1.5Wタイプですが
12Vからデジカメに電源を供給するのなら,入力12V→出力12V
タイプの出力を三端子レギュレータで調整するのが良いでしょう。
3Wもあれば十分かと思います。1500円程度で入手できます。

また,パソコンに使えそうな12V→15Vの絶縁タイプもあります。
少し高価ですが,50Wタイプで10,000円弱です。

デジカメとパソコンの電源がバッテリーから絶縁されていれば
予期せぬ電源回り込みによる事故やノイズから開放されます。

今回紹介したDC-DCコンバーターはイータ電機製です。


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2008年11月 1日 (土)

電源の分配について

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最近の天体写真撮影現場では赤道儀の駆動装置やパソコンの
電源を確保するため大容量のバッテリーから分配するケースが
多いようで,一部ではデジカメの電源も供給されているようです。

単一電源から分配する場合,単に放射状に分配するのであれば
なにも問題ないのですが,注意しなくてはならないのは
電源を供給された機器どうしを他のケーブルで接続する場合です。

例えば,
・デジタルカメラには三端子レギュレーターで降圧した電源を供給
・パソコンには12Vから15Vに昇圧する電源から供給
放射状の接続ですので,このままでは何も問題ありません。

ところが,両者をUSBケーブルで接続するとどうでしょう。
一般にデジカメやパソコンのUSB端子のシールドは
電源のマイナス側と繋がっているのでマイナス側はループ回路
が形成されていまいます。
(シリアルやパラレルのフードもマイナス接続です)

この状態でもお互いのUSB端子部はほぼ同電位ですから
大きな問題はありませんが,片方のマイナス側が浮くと
USBケーブルを通して浮いた側の全電流が流れてしまいます。

パソコン側が浮くと2A程度の電流がデジカメ経由で
バッテリーに帰る事になります。

これでデジカメが壊れる事はないと思いますが,予期せぬ
ケーブルの短絡などが起きれば,大きな短絡電流が流れ
確実に機器を壊します。
(バッテリーは内部抵抗が極端に小さいため短絡時は
もの凄い電流が流れます。特に注意が必要です)

対策としては,入出力間がアイソレートされた電源を使うのが
ベストですが,マイナス側にはヒューズを入れないことでも簡易
的な対策となります。

USBケーブルで繋ぐだけでは大きな問題はないと書きましたが
実は,ループが形成された時点でUSBケーブルには信号以外の
電流が流れます。
(電源ケーブルとUSBケーブルにはそれぞれのインピーダンスに見合う
電流が流れます)
電源にはスイッチングノイズなどが乗っているので好ましくありませんね。

注:全てのデジカメやパソコンのUSB端子が電源のマイナスと
  直接繋がっているかは定かではありません。

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