P-2も抜き差し式バランスシャフト
たびたびですが,P-2赤道儀の改造ネタをご紹介します。
今回は既に商品化しているGP赤道儀用海外遠征アイテムのP-2版。
過去にも重たいウエイトを持って行かなくてよいように
バランスウエイト側にカメラを付ける改造を行ってきましたがどれもイマイチでした。
直棒ではバランスがとれないため,抜き差しを試みましたが
一般的な押しネジでの締め付けでは固定が緩くガタが発生しました。
そこで,今回GP用の商品化に当たっては過去の経験を生かして
スリ割り式クランプを採用したところ,予想以上に好結果を得ましたので
P-2用も同様のアイテムを作りました。
P-2の場合,抜き差しできる調整代は5cm程しかありませんが
延長シャフトを併用すれば充分実用になります。
鏡筒側には300m程度の望遠レンズ,バランス側には自由雲台を付けて
広角レンズで同時撮影もできそうです。
でも二兎追う者何とやらで同時撮影は成功率が落ちますね。
バランス側のカメラはあくまでもバランスウエイトと割り切る方がいいでしょう。
カメラの真ん中にシャフトを通すわけには行かないので
抜き差し式シャフトは充分に意味のあるアイテムだと思います。
今回も強度・精度・信頼性(特に極軸望遠鏡)の三拍子揃ったP-2赤道儀を
正当?に改造したアイテムと自負しています。
P-2赤道儀がさらに理想のポータブル赤道儀に近づいたかな?と思っています。
今回の改造パーツは商品化の予定はありませんが実費での頒布は予定しています。
ご希望の方はHP上からお問い合わせください。
同時に写真の赤緯微動部をロックするアイテムもまとめて作ったので
少し手持ちがあります。
日食や星野撮影では必ずしも必要でない微動をロックするものです。
長い微動軸とスプリングハウジングがなくなるので携行性がよくなります。
頒布品は,赤道儀にネジ込むリングとスリ割りクランプの固定は行っていません。
ネジが締まるところは赤道儀個体で異なるのでクランプの位置関係上
予め加工ができませんのでご了承ください。
頒布価格は,赤緯の微動ロックも併せて写真の一式で17,000円程度です。
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