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2009年6月 4日 (木)

65SYSTEMの内部構造

B09_06_04
65SYSTEMは多彩な組合せにより,ガイドマウントや片持ちフォークなど
発展性のあるアイテムとして昨年の冬に商品化していますが
この夏の日食用軽量機材としても大変ご好評いただいております。

その65SYSTEMの中核は回転軸ですが内部構造をご紹介します。
順番が入れ替わっていますが
写真右下のC字状に切り欠いたプレートを
写真中央の鏡筒プレートと写真左のステンレスのプレートで
サンドイッチする構造です。
3枚のプレートは高精度加工された15mmの軸で縫われ
ガタのないスムーズな回転を実現しています。
2枚のプレートはアルミで他は全てステンレス製です。

この構造を採用した最大の理由は固定の確実性です。
C字状のプレートを両端のプレートで挟み込むため
確実にロックすること,しかも締め付け時の視野の移動が少ないのが特徴です。
ガイドマウントとしては究極の構造と自負していますが
軽量なため海外遠征用システムの回転軸としても理想的でしょう。

構造上360度回転できない欠点がありますが
エクリプスパック用として改良した写真の赤緯軸用は330度回転できます。
これですと緯度30度以上の観測地であれば天球上どこでも向けられるので
実質死角はありません。

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