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2009年7月

2009年7月27日 (月)

望遠レンズ用のバンドとしても

B09_07_27
以前にも紹介しましたが,Mamiya Apo200mmF2.8はデジタルでも使える
高性能レンズですが,レンズに三脚台座がない事や
インナーフォーカスでないため前玉の重みでヘリコイドが固くなるなど
そのままでは天体写真には使いにくいレンズです。

そこでこれらを解決するため専用のバンドを製作しました。
バンドでの固定は
・荷重のかかる前玉部は専用設計の70mmバンドで完全に固定し
・カメラ側は接写リングを加工して作ったマウントアダプター部を
68mmバンドでルーズに固定し,ピント合わせ時は接写リング側が滑る構造です。

一番重たい前玉部を固定しているのでピント合わせは快適です。
(大抵の場合は上を向いているのでぶら下げているイメージ)
ピントが合えばカメラ側のバンドを締めればピント位置は完全に固定されます。


今回は専用のバンドを作りましたが,現在販売しています60mm~115mm
バンドとスペーサーシートを併用すれば他の望遠レンズでも
同様の固定ができるケースもありそうです。

・鏡胴の径を合わせるためのウレタンシート(0.5,1.0,2.0,3.0mm)と
・バンドの高さを調整するためのシム(0.5,1.0,2.0,3.0,10.0mm)を準備いたします。
また,鏡筒バンドとしては2組で1台分ですが,1組でも販売しております。


今回ご紹介しましたMamiya A200mmF2.8専用の70mmバンドは若干余裕があります。
ご希望の方には頒布しますのでHP上からお問い合わせください。

予定数量に達しましたので頒布は終了しました。09.09.11日追記


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2009年7月24日 (金)

日食は残念でしたが最高の星空でした

上海沖のジョウシ列島で観測した日食は雲に阻まれ残念な結果となりましたが
雲南省~四川省の山々は好天に恵まれ最高でした。
最高海抜4,700m(平均海抜3~3,500m)の高地を8日間
バスの走行距離は実に約3,300kmという旅になりました。

090724_2


上の写真は最終目的地の四川省稲城県の並丁(海抜4,000m)で撮影したものです。
海抜6,032mの仙之日雪山にかかる夏の銀河です。
サソリのシッポ付近で星明かりで山肌がうっすら白く見えるのが仙之日雪山です。
クリックで拡大(972×648ピクセル)します。


12日間の旅行中,雨に遭ったのは22日の日食当日だけとは皮肉なものです。
昨年に続き,2回連続で満足な日食を見ることができませんでした。
思えば初チャレンジは今回の1サロス前のハワイ日食。
このときは直前に曇られて日食病が発症したようです。
日食病は挑戦して見られないと発病し,それを繰り返すと重症化する気がします。

星野写真の撮影データ
・撮影地:四川省並丁(海抜4,000m)
・カメラ:EOS40D(ノーマル),ISO800
・レンズ:EF-S10-22mm
・露出:300秒
・赤道儀:SKYMEMO-P改
・JPEG 1枚の画像を軽く画像処理

090724_1

最後に並丁自然保護区の写真です。
咲き乱れる花々や冠雪した山の風景は正にシャングリラでした。


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2009年7月11日 (土)

一足お先に出発します

B09_07_11
先日ご紹介しましたが,明日から上海日食のついでに雲南省の昆明に入り
麗江(リージャン)~香格里拉(シャングリラ) そしてその先の山々まで出かけてきます。

星が目的ではありませんが,6,000~7,000m級の山々と
夏の星座を撮影できればと思い,PENTAX67と自作全天カメラを持って行きます。

目的が違うので星の撮影ができるロケーションを見つけられるかわかりませんが
せっかくですからチャレンジしてきます。

20日には上海のジョウシ列島に渡って日食ツアーの仲間と合流します。
帰国は日食観測後23日となります。
しばらくの間,休業しますが
どうぞみなさまも良い夏をおすごしください。

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2009年7月 3日 (金)

日食後も活躍します

090703
皆既日食まであと20日ほどになりましたね。
このたびの日食関連のアイテムは多くの方にご購入いただきまして
ありがとうございました。
好天に恵まれ,最高の成果が得られるようにと願っております。

今回ご好評をいただいた日食アイテムのうち,65SYSTEMを応用した赤緯軸は
ウエイト側に鏡筒をつけてもバランスがとれる事や,両鏡筒の光軸を合わせる
ことができるなどのアイデアを評価いただきました。

ただ基本は通常のドイツ式赤道儀と同じです。
セット品では極軸望遠鏡や視野照明装置も内蔵していますので
日食が終わっても理想の星野撮影用のポータブル赤道儀として活躍します。

そこで便利なのがカメラのレボルビング装置。
以前紹介したものの,その後は開発が遅れておりますが
日食後には正式に発売開始します。

65SYSTEMとの融合性を第一に,基本設計を見直しておりますのでご期待ください。

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