カメラマウント仕様のフォーカサー
先日紹介しましたオフアキシスガイド対応のフォーカッサーは
タカハシ製のTOA-150等で採用されている,M92-M72両端雌ねじ仕様で
メーカー型番の”2種アダプター”と入れ替えての使用を想定しています。
他にも両端M57仕様もラインナップ予定で
M57はボーグ製のバリエーションに富んだリング類で色々と変換可能です。
今回紹介するのはカメラレンズマウント仕様で
ニーズはごくわずかと思いますが特注での製作を予定しています。
使えるレンズはフランジバックの関係上,中判以上になりますが
手持ちの範囲で各種レンズをテストした結果
デジタルで使えるレンズが豊富なマミヤRB/RZ用のみになります。
銀塩時代の天体写真では定番だった,ペンタックス67のレンズは
35,55,105,165,200mmをテストしましたが,残念ながらあまり良くありません。
色収差はそれなりですが星像が悪く
光軸がずれたような恒星像で焦点位置でも星は全く丸くなりません。
Hαのナローバンドでもいびつな星像になるでしょう。
105mmや200mmなどは銀塩では非常にシャープでしたが
プリント時の拡大率の関係だったことを再認識させられました。
(300mmと400mmのEDはデジタルでも充分使える高性能レンズです)
200mmより短い焦点距離での撮影ではどうしてもカメラレンズを使う
事になるのですが,リモート撮影にこだわらなければ
35mm判の高性能レンズやデジタル対応レンズを使った方が賢明です。
ただ,暖かい部屋からの遠隔撮影やLRGB撮影にはどうしても
フォーカッサーが必要になるので高性能の中判レンズが頼りになります。
写真のフォーカッサーは試作品でテストのための加工があります。
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