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2010年9月12日 (日)

GS-200RCの光軸調整 その3

B10_09_12
先日からGS-200RCの光軸調整を行っていますが
例の副鏡センターマークの調査中に
ドローチューブ繰り出し部が傾いていることに気づきました。

写真の状態で銀色の大きなローレットナット部より上の接眼部を回転させると
繰り出し部(2インチスリーブ部)は130μm程度傾いていました。
角度では0.13度になります。
もちろん繰り出されない固定部は無視できる(10μm以下)レベルです。

フォーサーズの画角ではこの130μmがそのまま影響するわけではありませんが
F8でも影響するレベルです。

B10_09_121
傾きの方向から原因がドローチューブを保持する
リニアベアリング部にあることは容易にわかったので
レールやリニアベアリングの保持を調整し10μm程度の傾きまで追い込みました。

こうやって1つずつ解決してして行けばやがて素晴らしい星像を得られるでしょうね。

今回は傾きを調整するためにダイヤルゲージを付けていますが
100μmも傾いていると見ただけでもわかります。
ドローチューブを全部繰り入れた状態で固定部との間隙が均等になりませんので
四隅の星像が均一にならない方は一度点検されることをお勧めします。

ちなみに2インチスリーブ部もそのままでは遊びが大きいのですが
100μmはそのレベルより遙かに大きい傾きです。

B10_09_122
このドローチューブは写真のレール部のみで保持されていますが
ガタの少ない優れた構造です。

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副鏡のセンターリングマークが同心円にならない件と
今回のドローチューブ傾きの関連性はわかりませんが
今回の調整後,主鏡(接眼部も一体)と副鏡の光軸を互い調整すれば
副鏡のセンターも合う点が見つかりました。
入荷時の状態と比べると主鏡も副鏡も大きく動かすことになりますが
晴れたら実際の星像で確認してみます。
もしかするとこの調整が正しいのかもしれません。

それから,良く考えてみると主鏡の調整で接眼部も一緒に動くのは
GS-200RCに限ったことでないですね。
一般的なカセグレン式はみんな同じ?かもしれませんが
主鏡の調整で接眼部も動くと,接眼部と副鏡の相対関係も動くので
調整は厄介ですね。

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