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2010年9月17日 (金)

銀塩レンズのデジタル適応 「MAMIYA RZ67 Z250mmF4.5」

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・Atik-383L+ -15度C,15分露出の7枚コンポジット,ダーク,フラット補正なし
・MAMIYA Z250mmF4.5開放,バーダーHαフィルター(7nm)
・MXⅡ赤道儀,FC-50+Atik-16ICでガイド

一連の銀塩時代の望遠レンズの紹介ですが今日はRZ67用の250mmF4.5です。
超低分散ガラス2枚,異常分散ガラス1枚を使ったAPOレンズで
構成は5群7枚とシンプルです。

テストのため比較しやすいよう同じ対象ばかりになってしまっています。
(ちょっと構図を南に振ってみましたがもう少し北の方が良かったようです。
またホットピクセルの処理がまずく見苦しくなっています)


開放F値が4.5なので,Zuikoの250mmF2比べると2絞り以上暗いのですが
FS-60C+レデューサーとほぼ同じスペックなので天体望遠鏡なみの明さでしょう。

空の明るい自宅のうえ,月も大きいのでナローバンドでの撮影ですが
非常にシャープです。明るい星もまん丸に写ります。
Zuikoと同じ焦点距離ですが星像がシャープなので写真が引き締まりますね。

また,先日の645用A200F2.8はカメラレンズとしては良好な星像ですが
これはカメラレンズとしてはトップクラスで天体望遠鏡に迫る星像です。

以前カラーでも撮影していますが色収差も感じません。


最近のデジタル設計のレンズならこれよりシャープなものもあるかと思いますが
このレンズが67用であることが重要と思います。
今回撮影したフォーサーズの4倍(面積で16倍)のイメージサークルを有しているので
小さく見積もっても,35mmフルサイズや45mm×45mm程度なら余裕でしょう。

やがてラージフォマットの冷却CCDカメラも安価になるかと思いますが
そのとき対応するカメラレンズがなくなっていると困りますからね。

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