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2010年11月21日 (日)

オリオンシフト

B10_11_21
今までに何度かご紹介していますが自宅のドームは
ドームの半分が開口するタイプで構造上のメリットとデメリットがあります。
主に撮影用に使っている私にとって最大のメリットは
一定の方角ならドームを回転せずに長時間の連続撮影撮影ができる点です。

「一定の方角なら」と条件がつきますが
これは運用を少し工夫すればかなり解決することができ
夏に赤道儀の設置位置を北に移動した事は以前ご紹介しました。

思いっきり北に設置していたので,天頂のやや南から
極付近までの対象なら長時間露出ができましたが
オリオン付近を長焦点で狙う場合,カメラがドームの北側の壁に干渉します。

そこで今度は赤道儀を東側に寄せました。
これでオリオン付近も長時間の撮影ができるようになりました。
西の空は撮れませんが,西は市内の方向で明いため最初からあきらめています。

南よりに据えればオリオンにはさらに条件が良くなりますが
まだぎょしゃ座付近も撮りたいので今回は東に据えました。

この作業は少し手間がかかりますが
ドーム回転がなくても長時間撮影ができることは大きなメリットです。
だったらスライディングルーフが良いのでは?と言われそうですが
スライディングルーフは夜露や風の影響をもろに受けます。
特にこの時期の夜露はひどく,先日のしし群の時も
スライディングルーフの観測所内部はびしょびしょでしたが
このドームは大きく開くわりにはほとんど夜露の影響を受けません。

赤道儀が移動する範囲?の床板は取り外しができるようにしています。
B10_11_212

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