« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »

2011年2月

2011年2月22日 (火)

ビクセン用フォーカサー頒布準備中

B11_02_22
第1,2ロットで頒布しましたフォーカサーは主にタカハシ製の鏡筒用でしたが
第3ロットはご要望の多いビクセン鏡筒用として準備中です。

第2ロット分でR200SS用としてご紹介した鏡筒バンドタイプは
コストの観点から取りやめて
写真のタイミングベルトを使い接眼部下にモーターを配置したベルト型と
FS-60C等用で採用している軸直結型の2タイプに統合しました。
モーターは好評の手回しツマミ付,高精度タイプだけにしました。
さまざまなタイプをテストして頒布させていただきましたが
このあたりで絞り込むことにしたわけです。

価格的にはタイミングベルト式の方が直結型より少し高くなりますが
バイザックなどには向いているでしょう。
現在調査中ですが軸径が8.5φの旧タイプと6.1φ?の新タイプ用を準備中です。


第3ロットはこのビクセン関係を主に3月上旬から頒布を開始します。

頒布価格は
・ベルト式が49,000円(フォーカスコントローラー付き)
・軸直結式が47,000円(同)を予定しています。


写真は撮影のために仮に配置した状態で
コネクターハウジングがついていない状態です。
頒布品はモーター手回しツマミ部にコネクターをつけたハウジングがつきます。


現在頒布しています対応機種につきましては近日中にHP側に反映いたします。

|

2011年2月21日 (月)

オートガイド用に適したケーブル

B11_02_211
最近のオートガイダーの出力コネクターはRj11仕様(6極6芯のモジュラージャック)が
一般的なので,ケーブルもモジュラーに適した平たいものがほとんどです。(写真左)

ガイダー側のピンアサインは,「W,N,S,E,Com,Nc」が一般的ですから
それにマッチしたモータードライブの場合,線の順番を入替える必要はなく
平たいケーブルでも特に問題ありません。

ただ,ビクセンのAGA-1のようにガイダー側のピンアサインが上記と異なる機種を
他社の赤道儀で使用する場合や(その逆のケースも)
赤道儀側がMiniDIN等モジュラーでない場合,平たいケーブルの粗線の並びを替えたり
丸いプラグに固定するのは大変です。
また,一部は半田処理ができないものもありますし外皮が固いケーブルも多いです。

そこで,これらに対応できる柔らかい丸ケーブルを探していましたが
最近見つけることができました。
粗線(撚線)の被覆は適度に固いため(上の写真の平たいタイプと同じものです)
モジュラー内に順番に差し込みやすく半田処理もできます。
もちろんモジュラーへの差込や圧着も容易で,柔らかいシースです。


少量での手配が難しいものですから,ご希望の方があれば実費で頒布いたします。
ただし期間限定になります。
電線仕様:弱電流回路用,定格電圧30V,AWG26,6芯,仕上がり外径4.6mm

B11_02_212

基本セット(4m)         :1,000円(ケーブル4m+送料200円 メール便使用)
特注長さ(5m以上10mまで) :1m当たり200円+送料500円 ビジネスパック使用
                  1m単位でのご注文をお願いします。

頒布の受付は2月末日までとし,発送は3月上旬を予定しています。
(頒布は終了いたしました。3/1日追記)
ケーブルは両端切り落としでモジュラー等の処理は行っていません。
10cm程度の誤差がある事をご了承ください。

ご希望の方はHP上から「オートガイドケーブル希望」とメールをお願いします。

|

2011年2月17日 (木)

共同開発の赤道儀

韓国AstroDreamTech社とK-ASTECとの業務提携で
AstroDreamTech/K-ASTECブランドの赤道儀を発売するはこびとなりました。

110217

日本国内仕様の赤道儀本体をAstroDreamTech社から供給を受け
AGSシリーズの自動導入装置の組込・調整は日本国内(K-ASTEC)で
またアフターサービスも同じくK-ASTECで実施します。

AstroDreamTech社は韓国の有名なアマチュア天体写真家が
天体撮影に最適な赤道儀を追求して起業した会社です。
社内のスタッフ全員が天体撮影を行う方ばかりで
開発~製作フィールドテストを繰り返して商品化しています。
冬季はマイナス20度以下になる環境でもテストも行い
ウォームホイールはハウジングと熱膨張がほぼ同じ金属で製作しています。
(ウォームホイールや,極/赤緯軸は7075系超超ジュラルミンを採用)

また,キャリングハンドルは実際に使用する立場に立った安全設計です。
赤道儀運搬やピラーへの固定を安全に行うためには非常に重要なアイテムと思います。

110217_1

第一段として発売するのは,搭載重量約30kgのMorningcalm 300GE。
両軸に150φ(210枚)の大型ウォームホイールを採用した上で
理想的にベアリングを配置*した中型赤道儀です。
*スラスト荷重はスラストベアリングとテーパーローラーベアリングの対で
ラジアル荷重はボールベアリングとテーパーローラーベアリングで保持。

加工精度の高さもさることながら,最新鋭のマシニングセンターで切削された
表面の美しさも最高です。(最初の写真のモーターカバーも切削加工品です)


十分にテストされた赤道儀なので基本性能には問題ないのですが
AGSシリーズ組込後の諸テストを行い,4月上旬発売開始を予定しています。

発売予定価格は,以下一式で720,000円です。
Morningcalm 300GE_AGS仕様,6.5kgウエイト2個,専用ピラー脚(OWL-160)

・為替レートの変動や仕様変更により改訂する場合もあります。
・受注生産のため納期は約2~3ヶ月です
・写真はプロトタイプで,日本仕様は外観色など写真と異なります。

詳細仕様は後日HPで紹介しますので,どうぞご期待ください!

|

2011年2月12日 (土)

ステッピングモーターへの換装について

B11_02_11
昨年の秋以降,NEW ATLUX赤道儀SX(SX-D)赤道儀のモーター換装事例を
ご紹介してきましたが,このところ同様のご依頼が集中しています。
以前から単発的にはこのようなご依頼はありましたが,2~3ヶ月の間に10台以上も
同様の改造を行うのは珍しいことです。

多くのお客様は,子午線越えを許容しないシステム(安全上の配慮)が
長時間撮影に限っては支障をきたすことや,モータートルク不足のために
換装を決断されているようですが
換装後はそれらの問題から解放されたと,喜びをお声を多数いただき
やりがいを感じております。
中にはオートガイド精度が上がって改善されたガイドグラフを
わざわざ添付してくださる方もいらっしゃいました。
また取り外してお返したモーターは他の機種に組み込まれたり
他の方に譲られ,再利用されているという報告も嬉しく思いました。

実を言いますと
以前の赤道儀の場合はモーターはオプションで,もちろん自動導入機能もなかったので
それらを自動導入モータードライブに入れ替えることには何の抵抗もないのですが
はじめから赤道儀に組み込まれた最新鋭のモーターの場合
お客様のご依頼とは言え,取り外すのは少々気がひけることもあったのです。

折にふれお伝えしておりますが,DCサーボモーターに対して
ステッピングモーターが優れているわけではありません。
どちらかと言えば高速域ではDCサーボが勝ると思います。

要は価格の問題で,価格が同程度であれば性能も同程度でしょう。
換装に使っているステッピングモーターはオリジナルのDCサーボモーターに比べ
高価なものです。
オーバースペックなのかも知れませんが
モーター自体は価格に見合うだけ高性能なのは間違いありません。

高価なモーターを採用していますが,できるだけ価格設定を抑えて
換装することによるお客様のご負担が軽減できればと考えております。

メーカーさんも新しい機種から高級なステッピングモーターに移行された
ようなので,換装は方向性は間違っていないと確信しています。

|

2011年2月 6日 (日)

R200SS用高精度フォーカサー

B11_02_061
新たに,ビクセンR200SS用の高精度フォーカサーを頒布します。
原理上,パラボラの中心星像はいかなる光学系よりシャープですが
そのシャープさを発揮するには厳密なピント合わせが必要になります。

そのため,高価になりますが,FSQ-85EDや106ED用と同じTHギヤ仕様の
ステッピングモーターと専用のモーター固定バンド
(と言っても鏡筒バンドの流用ですが)を採用しFSQ仕様とほぼ同じ性能を
発揮しています。

仕様は以下のとおりです。
・1ステップ駆動量:約2μm
・バックラッシュ:10~15μm

F4パラボラのピント合わせの要求精度は,30~40μm程度でしょうから
1操作5ステップ(10μ駆動)でピントを追い込めば
バックラッシュは気にする必要のないレベルと思います。
また,ドーローチューブのクランプは締めなくてもカメラの重み等で
抜けることもありません。
逆にクランプを締めることによるピントの移動(主にドーローチューブの傾きによる)
の弊害がなくなります。

B11_02_062
また今回から上記写真のように
手動でのピント合わせ用のツマミ仕様もお選びいただけます。(オプション)
1:30の精密な減速微動装置としてもご使用いただけます。
ボールを使った減速微動装置特有の“しなり”がないため快適な操作感が得られます。


頒布価格は以下のとおりです。
なおモーター固定バンドの数量制限から頒布は6台のみで以後の予定はありません。

準備したコントローラー台数に達しましたので一旦頒布は休止させていただきます。2011,2,10追記

・フォーカスコントローラーとモーターユニットのセット:54,000円
・モーターユニットのみ(専用モーター固定バンド付):39,000円

手動でのピント合わせ用のツマミ仕様は各,2,000円アップします。
写真は試作品のため,モーター取付の形状は変更になります。納品は2月末を予定。

パソコンから操作するフォーカスソフトは付属しますが
ASCOM対応版のβ-SGRでも制御可能です。

ご自身でドローチューブとモーター軸の位置合わせを行なっていただければ
R200SSと同じ鏡筒径(232φ)のε180ED等でもご使用いただけると思います。
その際はドローチューブの繰り出し軸径をご指定いただければ対応いたします。
(R200SSは8.5φ,タカハシは8φです)

小口径用フォーカサーの中で,第3段はFC-100,TSA-102,TOA-130F等と
ご案内しておりましたがFSQ-85ED用や今回のR200SS用が割り込みました。
FC-100用等は現在実機テスト中なので
第5段として近日中に頒布のご案内を行いますのでご期待ください。

お問い合わせの多いFSQ-106用は接眼部の構造上,無加工での取付が
難しいため,鏡筒バンド(TB-114)を利用しての取付ができないか検討中です。

|

« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »