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2011年4月

2011年4月30日 (土)

NJP赤道儀用オフセットプレート

B11_04_30
タカハシJシリーズ赤道儀(J,JP,NJP,JPZ)に
バックフォーカスの長いGS250RC等を搭載される場合
鏡筒前後方向のバランスがとりにくくなるので
その対策用として鏡筒取付位置を55mmオフセットするプレートを製作しました。
詳細なサイズは以下を参照ください。

Offset_plateをダウンロード


今回は,GS250RCで素晴らしい作品を撮られている知人からの依頼ですが
例によって?製作単価を下げるため少し多めに作りました。
僅かですが余剰がありますのでご希望の方はご連絡ください。

赤道儀の赤緯面側のみインロー加工ですが鏡筒側はフラットです。
今回はGWに間に合うようにとの特急依頼でしたのでアルマイトはかけていません。

お譲りする価格は9,500円で送料は一律500円です。→終了しました。(4.30追記)


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予想以上の反響?のうちに短時間で終了しましたので
さらにご希望の方がおられるようでしたら追加製作します。
5月8日までにご連絡いただければ同条件でお譲りいたします。(4.30追記)

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2011年4月29日 (金)

EF100mmF2.8Lフォーカサーテスト

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先日ご紹介しましたEF100mmF2.8Lマクロレンズ用フォーカサーのテストを行いました。
1ステップでのピント移動量を調べるのが目的ですが
やはり減速ギヤなしのモーターでは1ステップの重みが少し大き過ぎるようです。
ご注文分はギヤヘッド仕様で進める事とします。

下の写真は,ステップが粗い状態でピントを合わせたので少し甘いようですが
それでもこのレンズの高性能ぶりが伺えます。
ピントの追い込みが目的でしたのでHaフィルターをつけていますが
明るい星もほぼ丸く写っています。

今回紹介するものを含め,4本の個体で撮影した写真(ピクセル等倍)を見ましたが
どれもシャープでしたのでデジタル設計の高性能レンズの個体差は少ないようです。
MTF値を公開しているですから当然かも知れませんね。

なお,最小星像を確認するためにホットピクセルの除去は弱めにかけています。

110428

EF100mmF2.8Lマクロ開放,Atik383L+(-20℃),600秒露出の1枚画像
ホットピクセルの除去とレベル補正のみでダーク減算は行っていません。


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ところで最初の写真は今回テストに使ったシステムですが
撮影鏡とガイド鏡が一般的に言われる「親子ガメ」とは逆になっています。
この方法ですと,色々なカメラボディなどで撮影するときは便利です。
重心が高くなりますがカメラレンズ程度なら全く問題なく
プレートを使った並列同架よりずっと軽量化できます。
赤緯のバランスが崩れない事や子午線越えが容易になることなど
メリットの大きい,「逆親子ガメ」?スタイルです。

海外遠征では限られた時間内で色々なシステム(焦点距離など)で
撮りたいのですがそのような目的には便利なスタイルでしょうね。


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2011年4月25日 (月)

フォーカサー対応 カメラレンズ用バンド

B11_04_25
何人かのお客様から依頼を受けていましたカメラレンズ用バンドが完成しました。
以前このブログでもご紹介しましたCANON EF100mmF2.8Lマクロレンズ用
(フォーカサー対応)とPROMINAR500mmF5.6L用の2機種です。

いずれも鏡胴部に密着するサイズで製作しましたので専用となります。
今回は受注製作したもなので,特殊性から商品化の予定はありませんが
僅かに余剰分がありますので興味がある方はHPからご質問お願いします。

CANON EF100mmF2.8L用は冷却CCDでの撮影のため専用フォーカサーが付きます。
できるだけバックラッシュを小さくするため,写真のハイブリッドモーターでの
駆動を予定していますが,ステップ角が大きすぎる場合はギヤヘッド付のPM型
モーターを採用予定です。実機テスト結果で決定いたします。

なお,フォーカスモーターをつけるとバンドとカメラのストロボ部が干渉するので
EOSのカメラボディとの併用はできません。
純正ボディの場合は本来のフォーカス機能があるので不要ですよね。

PROMINAR500mmF5.6L用は専用の台座を外しその部分とカメラマウント部の2カ所
固定となります。専用のフォーカサーも検討中です。


CANON EF100mmF2.8Lフォーカサー用は以下の価格です。
・コントローラー一式:47,000円(以下にフォーカスコントローラーを含んだ一式)
・コントローラー無し:32,000円(バンドと上下プレート,フォーカスモーター)
  既に頒布品のコントローラーをお持ちの方は共用できます。
  PM型モーター仕様となった場合は2,000円安となります。

CANON EF100mmF2.8L用及び,PROMINAR500mmF5.6L用のバンドのみ
(前後2個セット)はいずれも13,000円です。
・CANON EF100mmF2.8L用のバンドのみは終了しました。4.25日追記
・フォーカサー用のみとなりましたが2セット在庫があります。4.26日追記
・EF100mm用は全て終了いたしました。5/7追記


どの組み合わせも余裕は極僅かですので無くなり次第終了となる事をご了承ください。

CANON EF100mmF2.8L用は,軽量にするため通常の鏡筒バンドとは
厚みや固定ネジ仕様が異なります。詳細はお尋ねください。

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2011年4月21日 (木)

天文ハウスTOMITA 福岡でOPEN !

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この4月23日(土曜日),天文ハウスTOMITAの福岡本店がオープンします。
開店直前でお忙しいところにちょっとお邪魔してきました。

お店は太宰府インターのすぐ近く,遠くまで見渡せる開けたところです。
1階が商品の展示室,2階が事務所と打ち合わせコーナーになっていて
どちらも40坪ほどもあります。

B11_04_211

画像は準備中の1階展示室ですが
2階の打ち合わせコーナーはゆっくり話し込めるひろびろとしたスペース。
星好きな人や機材オタク?の「たまり場」になればとのことでした。

窓の外には遠くの山々や鉄塔などが見えるので
望遠鏡の比較テストもできるようです。


私とTOMITAさんとは25年来のおつきあいで
よく長崎まで出かけていましたが
このたび開店される福岡本店は,私の住まいから車で10分ほどですから
これからはちょくちょくお邪魔するつもりです。

また,K-ASTECの鏡筒バンドなどのオリジナル商品や
AGSシリーズで自動導入改造を行った赤道儀を展示させていただくことになりました。
5月からは,AstroDreamTech社の赤道儀なども展示予定です。

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2011年4月20日 (水)

SX Lodestarのケーブル保持金具

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最近,私のブログをご覧になったお客様から
私がStarlightXpressのLodestarにつけている
ケーブル保持金具についてのお問い合わせをいただいておりますが
これは,他の目的用を流用したものなので
申し訳ありませんが頒布はお断りしています。

ただ,この金具はもともとビクセン製MT-1に使われているDINコネクター部に
他社製コネクターをつけるためのアダプターみたいなものなので
DINコネクター(の金具部)でLodestarのケーブル保持ができます。

写真のように金具部を切断し,適当なスペーサーでLodestarに取り付けるだです。
中央に大きな穴があるのでコネクターのまま通せるので切り欠きは不要です。

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2011年4月12日 (火)

AstroDreamTech社を訪問-2


前回に引き続きAstroDreamTech社商品の紹介です。
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手前の黄色いコントローラーはMorningcalmシリーズ赤道儀共通の
HUBO-i Telescope Controllerです。
写真のものはDCサーボモーター用ですが
近日中にステッピングモーター用が届く予定です。

導入精度を高めるための多点アライメント機能や
リモート操作を考慮した安全装置,多点パーク機能などが内蔵されています。
また,彗星や人工衛星も追尾できるなど多機能で,もちろんASCOM対応です。


奥のレンズは先日ご紹介しましたEDガラスを使った3インチのWynneコレクターで
F4のパラボラ鏡に最適化されており合成F値は3.6になります。
観測所の40cmカセ(主鏡はF4)の改造用に入手しました。


他にも他社製赤道儀用ピラーも作っています。
下の写真は一番小型のもので,Pentax65用特注ヘッド仕様です。
このピラーを使ったEM-10(11)用や
上位機種を使ったEM-200用などが韓国で人気とのことでした。
全機種とも3本の脚部がピラー内に格納できる構造です。

110412_1
Pentax65赤道儀の横は,Morningcalmシリーズ2番目に大きい500GEで
25~30cmクラスの反射を搭載できる据え付けタイプです。
Pentax65と比べるとその大きさをご理解いただけると思います。

このMorningcalm 500GEはMS-5を一回り大きくした程度ですが
重量はMS-5と殆ど同じなので(赤経体:23kg,赤緯体:20kg)
人力でも据え付けできます。

このように,AstroDreamTech社はさまざまな商品を開発しておりますが
K-ASTECとしては当面,Morningcalm 300GEの国内販売を行う予定です。

赤道儀は重量物なので輸入品の場合,故障対応やメンテナンスが大変なので
全てを国内で行える体制を整える予定です。
また,落雷等により赤道儀の通信系統が故障した場合などを考慮し
お客様で電気系統のみを簡単に取り外せるよう考慮する予定です。
据え付け調整された赤道儀をお送りいただかなくても
電気系の修理ができればと思っています。

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2011年4月 7日 (木)

AstroDreamTech社訪問-1

以前ブログで紹介しました韓国AstroDreamTech社を訪問してきましたので
同社の製品テスト用観測所をご紹介させていただきます。
この観測所は,幅4.2mで長さは準備室などを含めると20mもあります。


ちょうど新月でお天気も良かったので,Morningcalm 500GE用コントローラー
(HUBO-i Telescope Controller)のプログラム改良後の確認や
25cmF3.6アストロカメラの実写テストが行われていました。
(クリックで大きい写真になります)
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ZAMBUTO社製のミラーと自社開発のWynne補正レンズ(EDレンズ使用3枚構成)
を組み合わせた,250mmF3.6アストロカメラです。
肉厚のカーボンチューブが印象的でした。このカメラの作例です。


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上の写真は直進ヘリコイド仕様ですが以下のフォーカサー仕様も準備中です。
(フォーカサーは試作品です)

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これはMorning Calm 500GEに搭載された,15cmAPO+FLI社の冷却CCDカメラです。
主にナローバンドでの撮影を行っているとのことでした。


今回の訪問は,モーター廻りの仕様調整が主な目的でしたが
多機能なHUBO-iコントローラーを,日本用にステッピングモータータイプとして
供給いただくことになりました。(本国仕様はDCサーボモータータイプ)

赤道儀側に組み込むステッピングモータードライバーをAGSまたは
HUBO-iの両方に対応するように設計を変更していますので
発売開始までお時間いただいております。

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