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2011年8月 5日 (金)

とかげ座の散光星雲(Sh2-126)

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・Atik-383L+ -15℃,10分露出の12枚コンポジット,ダーク,フラット補正なし
・ZuikoDigital 150mmF2開放,バーダーHαフィルター(7nm)
 クリックで1269×1681ピクセルに拡大表示

一昨日ほどではなかったのですが
昨夜も良い天気だったので,とかげ座の散光星雲を撮ってみました。
とっても淡いのでフラット処理をしないと無理みたいです。
構図も良くありませんし,外したところを人工衛星?に通過されました。

昨夜は撮影前に少しスケアリングを調整してみました。
まだまだ調整の余地はありますが,完全に調整できたとしても
カメラの回転でずれる可能性もあるのである程度のところで妥協しています。
(下の写真のように組み立てたままでカメラ部のみを回転できる構造です。)

110805_2
現在のシステムはレンズ本体ではピント調整ができないので
写真のような自作フォーカサーをつけています。
通常は四隅をマイクロメーター用の精密スクリューで連動して調整する方式ですが
スケアリングの調整時は,中心部でピントを合わせたあと
1カ所のみ残して他はスクリューを駆動するプーリーとの縁を切ります。
(軸固定ネジを緩める)

そうすると四隅の内,1カ所のみピント位置が変わるので
フォーカスモードで星像を見ながら最良な点を探します。
フォーカスコントローラーで動かすので調整量を定量的に把握できて便利です。
他の3カ所もこの方法で調整すると短時間で追い込むことができます。

4カ所を調整するので原則的には対角位置のスクリューは
片方を押せば他方は引くべきですが
数十μm程度の調整なのであまり気にしなくて良いみたいです。

写真はタイミングベルトがむき出しの試作品ですが
現在カバーのついたフォーカサーを製作中です。
主にカメラレンズ用として知人から依頼されたものですが
カメラのノーズ部がスクリュー部に入り込む構造なので
使用できるCCDカメラの機種が限定されてしまいます。
一般的ではありませんが,例によって少しだけ余裕がありますので
興味のある方はご質問いただけると幸いです。

ドローチューブ部が細い鏡筒では,写真と前後の向きを逆にすれば
FFを付けた他の冷却CCDカメラでも使用できる場合もあります。

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