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2011年12月

2011年12月29日 (木)

本年最後の仕事

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ビクセンSX系赤道儀の自動導入換装は,一括受注方式を採用しておりますが
上の写真は第1ロット(11月受注分)の作業状況です。
1ロット10台ほどを作業工程ごとにまとめ行えるので
当初予想した以上に効率化が図れました。

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モーターの交換作業も上の写真のように一括で行っていますが
SX系赤道儀は個体番号が打ってないので
お客様からお預かりした赤道儀の取り違えがないよう
お名前のシールを貼って作業しています。
間違いを防止する意味でシールを貼ったままご返却しております。

今回は殆どがMTS-3を使った改造ですが,AGSシリーズのBLD改造も行いました。
お客様によってはどちらを選択するか迷われるかと思いますが
SX系赤道儀を単体で改造するならMTS-3仕様を
EM-200など他のBLD改造された赤道儀とコントローラーを共用されたいのであれば
AGS-1S改造を推奨しております。

左がBLD仕様,右がMTS-3仕様に改造した写真です。
画像をクリックすると細部がわかりやすいように拡大します。
いずれのモーターユニットもアタッチメント金具を使い
赤道儀のモーター固定ネジ部に取付ています。
(BLD側のモーターユニットは仮固定状態です)

ウォームホイールやウォームギヤに対してモーターの大きさが際だちますが
(特にBLD用)SX系赤道儀の赤緯体には,広いスペースがあるので
中型赤道儀でも駆動できるモーターがスッキリ収まります。

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本年は年内お納め分の赤道儀の出荷で終わりますが
また来年も同様の改造を予定しております。
SX系は第2ロット(既に受注すみ分)と第3ロットを
まは,特にご要望の多いEM-200についてはSX系同様にMTS-3を使用し
モーター廻りはバックラッシュレス,12Vで500倍以上の導入速度を目指します。
来年早々にご紹介できると思いますのでご期待ください。
これも一括改造として,できるだけ安価にご提供の予定です。

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在庫切れの多かった鏡筒バンド類やStarlightXpressのLodestarは入荷しました。
1月4日から出荷できますのでよろしくお願いします。

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2011年12月25日 (日)

一眼レフカメラ用レボルビング装置-2

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昨日ご紹介したレボルビング装置は中望遠レンズとの組み合わせ例なので
ガイド撮影を前提とした構成でしたが
通常望遠系での撮影では,写野を東西南北に合わせるのが普通と思うので
レボルビングと言うより縦横切り替え装置として使うケースが多いと思います。

それに対して広角系では写野への星座の収まりを優先しますし
地上の風景も入れる事があるので本当の意味でレボルビングが必要です。

今日ご紹介するのはビクセンGP赤道儀とジンバル雲台を組み合わせました。
バランスを崩すことなく全天に向けられるうえ,レボルビングも容易です。

オフセット量の関係上,雲台を極軸中心からずらして取り付けているので
極軸望遠鏡も使えます。

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北西の空に現れた大彗星を地上の風景と一緒に縦構図で撮ると
一枚目のようなスタイルになるでしょうね。現実となって欲しいものです。

なお,レベルビング装置の台座プレートの穴位置は
今回ご紹介しましたBENROのクイックリリースプレートとの取付を考慮しています。

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2011年12月24日 (土)

一眼レフカメラ用レボルビング装置-1

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一眼レフカメラ用レボルビング装置は試作1号機2号機をご紹介しておりますが
回転のスムーズさに難があったことからその後も試作を続けておりました。
最終的には写真のように固定リング内をカメラを付けたリングが回転する方式に変更し
満足の行く結果を得ましたので商品化いたします。

天頂を向けた状態でも滑らかに回転するのでフレーミングが容易で
バンド式構造なのでロックはツマミを軽く回せば完璧でガタは皆無です。

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上の写真は正面からで,カメラボディはEOS40Dです。
このクラスのカメラボディでレボルビング装置の中心とレンズの中心が合います。

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レボルビング装置付属の標準カメラプレート(写真のもの)とカメラの接続は
キャップスクリューを用い確実に固定する方法を採用しています。
大型のカメラボディはカメラ取付プレートをZ字状に曲げたものを
またレンズ前方を固定するために全長の長いものなどラインナップ予定です。

レボルビング装置の三脚台座はM8×2またはW1/4ネジで赤道儀等に固定します。
この台座プレートは取り外しができ,M6×2本で下面からの固定にも対応します。
上記写真の場合,台座プレートを外してアリガタに直接固定する事もできます。

発売は2012.2.1日からで価格は29,500円(標準カメラプレート付き)です。

 
最近流行のポータブル赤道儀との組み合わせや
広角レンズでも完璧なガイド撮影を求められる方に便利なアイテムです。
オプションのプレートを併用しレンズの前方を軽く固定すれば
長時間露出でもガイドエラーのない完璧な写真を手に入れられると思います。


詳しいサイズや重さは後日専用のページで紹介いたします。
申し訳ありませんが,対応するボディのお問い合わせにはお答えできません。
後日図面を公開いたしますのでそれでご確認いただけると幸いです。


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2011年12月21日 (水)

赤緯側モーターの電流カットについて

一般的な小型赤道儀の赤緯側モーターは,消費電流を抑える観点から
駆動されていないときはステッピングモーターの電流を遮断しています。
K-ASTEC製の自動導入モーターも据え付け用のAGS-10やAGS-100と
特別にご要望があったAGS-1B以外は全て赤緯側は電流を遮断しています。

ステッピングモーターは
・電流を流したままで回転指令を“0”にした場合と
・電流を遮断した場合は
いずれも回転しませんが,後者は保持トルクを失うため
モーター軸の回転がフリーになってしまいます。

観望目的では遮断しても全く問題ありませんが,オートガイド撮影時は
モーターの回転に対して赤緯軸の回転がスムーズでない赤道儀は
赤緯修正時間が極端に短いパルスでは赤緯軸が回転しない事があります。
モーターはガイド指令の短いパルスで僅かに回転しますが,保持トルクがないため
指令が無くなると回転部からの反発力でモーターは逆回転してしまうのです。

このような場合はガイドグラフをみると修正量が蓄積して
ある値になると一気に動くためノコギリ状になります。
赤緯の微動軸を手で回した際,反発力を感じる赤道儀で経験しています。

また,タイミングプーリーを使った駆動方式など
モーター廻りのバックラッシュが無い場合は
電流を遮断するとモーターが極僅かに回転する影響が出てしまいます。

(基本ステップが200のステッピングモーターを64分割のマイクロステップ
駆動している場合,ある特定の位置から次のステップ(モーター軸で1.8度)までは
64個のパルスで回転しますが,仮に32個目で停止していた時に電流を遮断すると
特定の位置に戻るか,次のステップまで進んでしまいます)

この量はギヤ駆動の場合やギヤヘッド付きのステッピングモーターでは
あまり問題となりませんがベルト駆動の場合ガイドに影響がでます。

前置きが長くなりましたが,MTS-3SDIはこの赤緯側の電流を遮断していましたが
今回,メーカーにファームウエアのアップデートを依頼し
常時電流を流すファームも作ってもらいました。
(ディスプレイを付けたMTS-3では,古いファームでも常時電流を流すように
設定できましたが,電源を切ると初期状態に戻っていました)


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ベルト駆動では明らかに差がでますので
今後発売するMTS-3を使った機種では上の90Sの写真のように
全て電流遮断なしのファームで出荷します。
これに伴い当初発表の消費電流が変わったことをお詫びいたします。
なお,消費電流の観点から遮断をご希望の場合は遮断のファームで納入いたします。

GP用とSX系用はギヤ駆動なのであまり影響はありませんが
初期ロットは電流が遮断されますのでご希望の方はファームを書き換えいたします。
(後日個別にご案内いたします)
 

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写真はEM-100用のMTS-3自動導入システムです。
(まだパネル廻りの機器は取り付けていない状態のイメージ写真ですが)
90Sも含め,今回の記事の内容と直接関係ありませんが
メーカのご協力で1月輸入分のMTS-3に余裕が出たため製品化する事としました。
90S,EM-100ともバックラッシュ0のベルト駆動で圧倒的なレスポンスを発揮します。

追加のご要望の多いビクセンSX系用も含め,12月ロットとして
SX,90S,EM-100用合わせて10台を受注できますのでご希望の方はご連絡ください。
いずれも12月末までの受け付けで1月末~2月の納入予定です。

---------90S,EM-100とも全て終了いたしました。(1.27追記)------------


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2011年12月19日 (月)

カメラ取付部でガイドするアイデア

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ペンシルボーグとLodestarを使ったガイドシステムは度々ご紹介していますが
本日は小型・軽量を活かしカメラ取付部(フォーカサー)に付けてみました。
こうすれば,接眼部のガタや鏡筒バンドの締付けに起因するガイドミスが防げそうです。

写真のFCT-76の接眼部は直進ヘリコイドですが
ロック機構がないためそのままでは長時間露出はできません。
今回は敢えて純正の鏡筒バンドも使用して
考えられる不安定要素を取り込んだ状態でテスト撮影してみます。
結果が良ければ新しいガイド方法として受け入れられるかも知れません。

完璧なガイドを求めるなら理想的にはオフアキシスガイドですが
光路長の問題や,ピックアッププリズムから迷光が発生する場合があるなど
それなりにハードルが高いものです。

今回ご紹介する方法の場合,ガイド鏡の固定方法に若干工夫が必要ですが
効果はオフアキに準ずるかも知れませんね。

今回はフォーカサー(M-RPF_RD)をカメラレンズで使用する場合に
プレート固定部にガイド鏡を付けていますので特別な改造は行っていません。

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話題は変わりますが,上の写真は90S赤道儀をMTS-3SDI+で駆動するものです。

90Sの2軸駆動化改造については,時折お問い合わせをいただきますが
今後はMTS-3SDI+を使った方が価格や性能面でメリットが多いようです。
(従来はAGS-1Sから自動導入機能を外した特殊仕様品でご提供していました)

現在,MTS-3SDI+を使った自動導入改造はビクセンSX系などを行って
おりますが90S用につきましてはそれらが一段落した時点で着手予定です。

スケジュールは今年一杯ご予約を受けつけ2012,2月末のお引き渡し予定です。
価格は一式で98,000円を予定しております。


上記セットのMTS-3SDI+は,自動導入に便利な改造は行っておらず
PCとの接続対応も行っていないのでパソコンからの操作はできません。
(オートガイドには対応しております。
ギヤヘッドなしの高トルクモーター+ベルト駆動なので駆動系は完全に
バックラッシュレスです)

ただ,90Sは赤緯が部分微動であることを承知の上で
制限付きでの自動導入*を行いたい方には自動導入対処品をご提供いたします。
その場合の価格は108,000円となります。

*赤緯側の駆動量を考慮したアライメントスターを選ぶことで自動導入が可能です。


写真の極軸側のプーリーは手持ちのものを仮に付けたものです。
また,モーター取付金具類は旧型品なので商品は異なるタイプとなります。


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2011年12月18日 (日)

今年最後の据付赤道儀改造

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この土日は据付赤道儀の自動導入改造を行いました。
個人のお客様で,ミカゲの据付型に25cm反射と15cm屈折を同架されています。


今年は中之島天文台の60cmフォークなど
公共,個人用を問わず据付型赤道儀の自動導入改造を行いましたが
今年は今回の出張改造が最後になります。
またお客様でモーター廻りを取り替えいただくための用品のみのご提供も行いました。


殆どの場合,古くても赤道儀としての基本機能は何ら劣化していないので
自動導入機能を付加する事で最新の赤道儀に引けを取らなくなります。

来年も新年早々から公共施設の改造作業を行いますが
自動導入改造が観測や観望のお役に立てれば幸いです。

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2011年12月14日 (水)

Starlight-Xpress製品取り扱い開始

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starlight-xpressのLodestarとペンシルボーグを組み合わせたオートガイドシステムや
冷却CCDカメラのSXVR-H18(KAF8300搭載)はこのブログでご紹介しておりますが
この度,starlight-xpressの国内代理店である天文ハウストミタ様のご協力で
K-ASTECでも同社製品の取り扱いを開始することになりました。

本日ご紹介するには,Lodestarと写真のようにボーグのペンシルボーグをセットとした
オートガイドセットです。
焦点距離175mmのペンシルボーグとLodestarの組み合わせは
小型ファインダー並の大きさで従来のガイド鏡のイメージはありませんが
これで撮影側の焦点距離が500mm程度までなら完璧なガイドができます。

価格は以下のとおりで納期は約5週間です。

・Lodestarとガイド鏡(ペンシルボーグ)とその固定金具を含めたセット:75,800円
・Lodestar単体:59,800円

セット品のペンシルボーグ保持金具は写真のものとは形状が異なります。
写真手前のガイドケーブルとUSBケーブルを保持する金具(DINコネクター改造品)
はサービスいたします。
なお,このガイドシステムをタカハシ純正の鏡筒バンド上部に直接取り付ける
金具も開発中です。

SXVR-H18などの価格については,改めてご案内いたしますのでご期待ください。

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2011年12月10日 (土)

幅広のトッププレートとガイドシステム

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1月発売のAstroDreamTech社製鏡筒バンド(Bulldog-125,156)は
写真のように大きな(広い)トッププレートが付属するので
ガイド鏡とアライメント用ファインダーを並べて設置するスペースがあります。

FSQ-106ED用の場合,トッププレートのサイズは130×150mmなので
ボーグ45EDクラスと5cmファンダー程度なら並べて配置できる大きさです。
またUSBハブや電源分配ボックスなども置けそうです。

(写真はイメージ用に置いただけです。
また,写真のプレートはオリジナルのままなので,横に並べて配置するような
穴加工はありませんが,国内で発売するものは考慮しました。
ただしファインダー脚は寸法が統一されていないので特注で穴加工いたします)


写真で紹介していますペンシルボーグとStarlightXpressのLoadestarを使った
ガイドシステムは好評なので再販を予定しています。
今回のようなケースでは大がかりな固定金具は不要なのでシンプルで安価な
固定金具を準備いたします。
またStarlightXpress社製品につきましても国内代理店経由でお手配できます。
 

今回ご紹介するシステムの場合,鏡筒バンドがヒンジ式なので必ずしも
アリガタ・アリミゾは必要としません。
また,安価なガイド鏡を使う事でトータルでコストを抑えることができます。
安価ですがガイドマウント式とは比較にならないほど便利なうえ
完璧なガイドをお約束できるシステムです。

一例としてFSQ-85ED用の場合,鏡筒バンド+ガイドシステム一式で
120,000円程度を予定しています。(ペンシルボーグやLoadestar含む)


来年1月にFSQ-106ED用,TOA-130用を発売開始しますが
ご要望の多いFSQ-85ED,80φ鏡筒,114φ鏡筒用を計画中です。

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2011年12月 8日 (木)

モーター駆動系の改修効果

以前,長崎の知人が古い30cm反射赤道儀をリニューアル(天文ハウストミタで施工)
されましたが,モーター廻りの改造(自動導入仕様)は私がお手伝いしていました。


オリジナルは下の写真のようにウォーム軸とモーター軸が直交するレイアウトのため
初段にウォームギヤによる減速を採用しています。
そのウォームギヤやホイールの精度が追尾に影響し
周期の短いPモーションが発生していました。
(12秒周期の小刻みな波も含め,トータルで約+-3.5~4.0秒)
Pモーションの値はオートガイドを前提とすれば充分に小さいのですが
周期が短いためオートガイドが追従できずハンチングの原因になっていたそうです。
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そこでメインのウォーム軸をギヤヘッド付きのモーターでダイレクトに駆動する
改造を行いました。現地作業なので手作業です。
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改造後の写真です。
直結なのでモーターが張り出しますが追尾に影響を与える要素がなくなります。
カップリングも偏芯の出ないスリ割クランプタイプを使っています。
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改造前後のPモーションの比較です。(PHDでガイド信号をカットしています)
上が改造前で12秒周期の波を含めて,4分間のモーションが,約+-3.5~4.0秒
下が改造後で+-1.5~1.7秒に改善されています。
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下の写真は改修後30cmF6+Atik383L+による「オートガイドなし」の5分間画像です。
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以下はご本人からのメールで,結果に大変ご満足いただき改修の甲斐がありました。
殆ど使われていなかったスクラップ同然の古い据付型30cm反射赤道儀を
ミラーも含めリニューアル(赤道儀や鏡筒は全分解~再塗装,ミラーは再メッキ)
されていますがミラーの精度も高いとのことでした。
今回,1,800mmを5分間のノーガイドでもほぼ点像になるほどの追尾精度が
得られたことから古い機械に手を入れて大切に使う意義を再認識しました。

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先日は、ありがとうございました。
あの晩、早速追尾テストをして、良好な(劇的な)結果を得ました。
以前は12秒周期の波を含め、4分間のモーションが約+-3.5~4.0秒ほどあったのもが
改良後+-1.5~1.7秒程度になっているのには驚きました。
(天頂付近の状況ではありますが)。(PHDguide画面中縦軸1目盛りが、約3秒相当)
改良後グラフ画像の左側にあるM1の画像は30cmF6+Atik383L+による
「オートガイドなし」の5分間画像です。
天頂付近の条件下での限定的な状況ですが
このようなポテンシャルを秘めた機器であることが確認できてよかったです。

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下の写真は改修後にテスト撮影された写真です。
この時点で赤緯のモーターはついていないので極軸側のみのガイドとなっています。
(通常でも赤緯はガイドしない方が結果が良いとのことでした)
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天文ハウストミタからリニューアル時の写真をいただきましたのでご紹介します。
バーナーで加熱しないと分解できないほど腐食していたそうです。
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これほど錆びていたウォームギヤやホイールですが手入れすると
最初の写真のようにピカピカになります。
見かけはともかく,±1秒台の追尾を実現できるとは驚きです。
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ハウジングやウォームホイールは鋳物なので特有の経年変形が発生していました。
一部の軸廻りは旋盤加工を行っております。
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2011年12月 4日 (日)

冷却CCD用FD328改

---------記事のFD328は終了しました 12/8日追記----------

先週の韓国出張の際,AstroDreamTech代表のIn-Joon Hwangさんから
冷却CCDカメラ用に改造されたFD328を預かってきました。
最近使用する機会が少ないので日本のハイアマチュアにお譲りしたいとのことです。
厳選した当たりレンズをプロが改造したものです。
正直なとところ私が欲しくてたまりません(笑)

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カメラマウント部は2インチスリーブ仕様。
直進ヘリコイドを組み込む事で60mmほどバックフォーカスを調整できます。
また,前玉は約80φの絞りを入れ完璧な星像と周辺光量のアップを図っています。
有効径80φで焦点距離が300mmなので口径比は3.7になっていますが
試写しながら得た最適な絞りとのことです。

以下はこのレンズで撮影された写真です。
古いカメラレンズでこれほどの性能のものはみたことがありません。

作例1(Ha,LRGB,STL-11000)
作例2(SAO,ST10XE,口径を80φに絞るF3.7)
お譲りする価格は98,000円で送料(国内)は実費をご負担ください。
-----------------販売は終了しました---------------------

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2011年12月 3日 (土)

MC200赤道儀の開発状況ほか

先日から業務打ち合わせのためAstroDreamTech社へ出張してきました。
今回はKastron Alpha 300CA他鏡筒関係の仕様調整が主目的ですが
MC200の開発状況の確認も楽しみでした。

以下の写真はMC200の第2プロトタイプです。
星空研究会でお披露目した初期プロトタイプから細かな点が改良されています。
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ウォームホイールの大きさや荷重がピラーの真上にかかるスタイルにこだわるため
同じコンセプトのMC300と良く似ていますが外形はずっと小さいです。
下のHUBO-iを手にする写真で大きさを実感いただけますか?
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MC200は多機能な自動導入コントローラーのHUBO-iを採用します。
MC300や500は,発売時点でHUBO-iとTheSkyなどのプラネタリウムソフトとのリンクに
一部不具合があったのでAGSやDynoStarX3仕様としましたが
それが解消しましたので日本国内販売もHUBO-iを標準といたしました。

MC200のHUBO-iは,DCサーボシステムでDCモーター本来の滑らかな回転と
高速回転を発揮します。
高速域までトルクが大きい事や消費電流が小さいのもDCサーボのメリットです。
星空研究会では多くの方にその静粛性やレスポンスを体感していただきました。


なお,MC200赤道儀の発売開始は今年末と発表していましたが
諸般の事情で1ヶ月程遅れ,来年1月20日を予定しております。

 


以下はAstroDreamTech社製の鏡筒バンドです。
色々なサイズを準備中ですが,K-ASTEC製でカバーできない鏡筒用などを
中心に取り扱いを開始します。
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