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2012年1月

2012年1月27日 (金)

AMD-1再販のご案内

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AMD-1は昨夜の内に予定数量の20台に迫るご予約をいただきましたので
P-2,H-40用とも一旦ご予約受付を休止させていただきます。
AMD-1はH-40の改造とレボルビングセットでも使用しますので
その受注終了後(1/E)在庫を確保できれば改めてご案内させていただきます。
短期間の内に多くのご予約いただきありがとうございました。

                               2012.1.28追記
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P-2赤道儀用などの一体型モータードライブ(AMD-1)は再販のご要望を多く
いただいておりますので,今回が最後となりますが20台製作する事としました。

今回はタカハシのP-2とH-40型用のみの予定で
・P-2用は先着7名様に極軸望遠鏡視野照明装置が標準で付属します。
(前ロットの在庫品ですが)
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極軸望遠鏡照明装置装置は予約で終了いたしました。2012.1.28追記
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・H-40用は以前はオプションでしたギヤカバーが標準付属となります。

基本的な仕様や価格は以前と変わりありませんが
いずれも電池ホルダーは別置きとなります。

また最後のロットなので,いずれにも単三型リチウム電池4本をおまけします。
アルカリ電池に比べ最大で8倍長持ちし低温にも強い電池です。
電池容量から単純計算するとAMD-1では40~50時間程度駆動できます。 
 


・P-2用AMD-1:36,000円(アルミ製ギヤカバーつき,先着7台には極軸照明装置つき)
 (極軸照明装置が完売後や不要な方へは34,000円でご提供いたします)
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極軸望遠鏡照明装置は終了しましたので以後の販売価格は34,000円となります
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・H-40用AMD-1:28,000円(アルミ製ギヤカバーつき)
 いずれも出荷は3月からの予定です。

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撮影のためにP-2赤道儀にレボルビング装置をつけようとして気づいたのですが
レボルビング側の三脚プレートが小さいため
赤緯面の段差部に落ちてしまいそのままでは取付できない事がわかりました。
段差部に落とし込むスペーサーを準備中ですので
今回のような取付をご予定の方はご連絡いただければ500円で販売いたします。
 

星景写真でも今回紹介するようなシステムが現実的なのかも知れません。
車を使って移動する場合は,極限まで軽量化する必要もないので
構図変更に伴う極軸のズレを気にしなくて良いことや
赤道儀の基本精度が高く歩留まりが良いことなどメリットの方が大きいようです。
 

写真のP-2赤道儀の赤緯微動部は
微動ハンドルやスプリングハウジングが出っ張るため取り外しております。
またAMD-1パネルの極軸照明用プラグ部は未装着状態です。
照明の明るさ調整ボリュームは内蔵型になりました。

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久々の撮影

120127

眼視観測される方のあいだで評価の高い15cmF8屈折でM42を撮ってみました。
といっても2インチスリーブ部にワンショットカラーカメラを付けただけです。

昨日は夕方から晴れ間が広がり素晴らしい透明度になったのでファーストライト。
輸送の影響がないか一通り星像をチェックしたあとM42などを観望しましたが
悪い癖(笑)が出て撮影してみました。
直ぐに雲が多くなったので10分1カットのみですがその性能を伺えるようです。


TMB152 F8直焦点,StarlightXpress SXV-M25C 600S×1

この鏡筒の対物レンズは,3枚のレンズを3箇所に配置された
厚めのスペーサーを介してレンズセル内にしっかり固定されているように見えます。
以前FCT-76でも書きましたが,光軸がずれにくい構造も性能のひとつでしょうね。
仮にずれてもユーザーで簡単に調整できる構造も安心です。

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2012年1月25日 (水)

H-40赤道儀の単体改造について

先日ご案内いたしましたレボルビング装置とH-40赤道儀の改造(セット販売)について
H-40赤道儀の改造のみのご要望をいただいております。

期間を限定させていただきますが単体でも受注いたしますのでよろしくお願いします。

・改造受付期間:2012.1.31まで
・赤道儀のお預かり期間2012.3.1~3.31日(予定)
・改造費用:10,000円(赤道儀のオーバーホール含む,返送用送料(実費)は別途)
旋盤加工する都合上,赤緯部を改造したものはお受けできませんのでご了承ください。

追加オプションはここをご参照ください。
赤緯軸相当の回転装置(PC-0)には切断面取付用の専用ナットが付属します。

 
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赤緯軸切断前の状態です。極軸を抜き取った状態です。


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赤緯軸切断後の状態です。
切り離した軸は再利用できるよう旋盤加工します。
固定ナット側にはタップ加工(W1/4)を施しますので
鏡筒バンド部と組み戻す事で回転装置つきの鏡筒バンドとして使用できます。
(切断や旋盤加工で4~5mm程短くなっていますので見合うスペーサーが必要です)


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切断面の仕上げは旋盤で行いますが
取り付ける回転軸の座りが良くなるよう切断面を周囲より若干低くしています。


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最後にこんなものもお付けします。
GP用として頒布していました連続点灯の極軸望遠鏡視野照明装置のH-40版です。
明るさの調整はできませんので明るすぎる場合はLEDの角度で調整します。
切断面からバランスシャフトねじ込み部側へ落とし込み
適当に接着してご使用ください。(接着はご自身でお願いします)
リチウム電池を安価に入手する事ができなくなったので
申し訳ありませんが単体頒布の予定はありません。


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2012年1月24日 (火)

隔操作対応のスライディングルーフ

写真は天文ハウストミタに展示しているスライディングルーフです。
写真のタイプは約2×2mmですが,約3m×2mも取り扱っているそうです。

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特徴はルーフ開閉用モーターが標準付属で
オプションになりますが,インターネット経由でルーフの開閉や
赤道儀の電源をON/OFFできる8CHのI/Oターミナルをつけられるとのこと。
基本的にはインターネット天文台対応ですが,自宅の庭に据える場合でも
降雨でルーフを閉めることもできるので安心して放置撮影ができそうです。
(もちろん自宅庭設置でも無線LANとリモートディスクトップなどを使えば
全てを遠隔操作できます。降雨センサー等はオプションです)
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ドアは鉄板製で電子ロック仕様となっています。
個人的にはセキュリティは大きなウエイトなので鉄製のドアに特に魅力を感じました。
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製作メーカーのAstroDreamTechでは,このスライディングルーフを
モンゴルと西オーストラリアに設置する予定で
1人で1台を専用するスタイルでオーナーを募っているそうです。
 

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2012年1月18日 (水)

EM-10/11のMTS-3改造について

EM-10/11のMTS-3自動導入改造については
現在第1ロットのご予約を受け付けております。
ご予約は1月末日までで,第2ロット以降の予定はこちらをご参照ください。

EM-10/11もビクセンのSX系同様に
MTS-3と赤道儀の接続は,赤道儀に取り付けたパネルとケーブルで行いますが
MTS-3は小さいので通常のハンドコントローラーと同じ感覚でご使用いただけます。
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ただ,撮影のみの目的でパソコンを使って赤道儀を制御する場合は
ハンドコントローラーは使わない(接続しない)方も多いと思いますので
以下の写真ような改造も検討しています。

偶然ですが,MTS-3の基板はEM-10/11の側面パネルにジャストフィットしました。
この場合,作業が簡素化でき標準仕様に比べコストダウンが図れますので
ハンドコントローラーは使わない方には魅力的かと思います。

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写真はMTS-3のパネルをつけていますが,商品化する場合は専用のパネルとして
パネルの下面に電源・オートガイド・パソコン接続用コネクターを配置します。

操作しづらいのですが,赤道儀側面には4方向の操作ボタンもあるので
その気になれば?アライメント時には使えますので
ハンドコントローラーが全くないより安心かと思います。
システムがシンプルにまとまる上,赤道儀側面への出っ張りも全くないので
移動には便利と思います。
 


標準仕様の改造は一式で77,000円です。
(パソコン接続,オートガイド(ST-4互換)ケーブル標準付属)
MTS-3内蔵仕様はこれから検討しますが,できれば6万円台でのご提供を目指します。

EM-10/11用は特注のギヤヘッド付きPM型ステッピングモーターと換装します。
PM型なので導入速度は200倍程度ですが,ギヤヘッドつきなので赤緯側は
駆動時以外は電流を遮断できます。
そのため消費電流が小さくなっていることも移動観測にとっては大きな魅力です。
(恒星時駆動時,12Vで約250mA)

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2012年1月17日 (火)

レボルビング装置の写真追加

昨日ご案内しましたレボルビング装置とBENRO製品の組み合わせですが
システム解説のため写真を追加します。

システムの構成は以下のとおりです。
1.ジンバル雲台(GH1又はGHA)を使った片持ちフォークスタイル
  11:ASTRO TRACなどとの組み合わせ用の汎用タイプ →AT_RR-GH1
  12:GPガイドパックと組み合わせた専用タイプ      →GP_RR-GHA

2.パノラマ撮影用の回転軸(PC1又はPC0)を使ったドイツ式赤道儀スタイル
  21:GPガイドパックと組み合わせた専用タイプ     →GP_RR-PC1
  22:H-40赤道儀を改造した専用タイプ          →H40_RR-PC0
  23:スカイメモRと組み合わせた専用タイプ       →SM_RR-PC1(PC0)

12と21,22の3つは昨日ご紹介しましたが
いずれも程度の差はありますが赤道儀側の改造を伴います。
本日ご紹介する,11と23はいずれも赤道儀側の改造はなく
レボルビングアームとBENRO製品を赤道儀に取り付けるだけです。

 
下は11のASTRO TRACに取り付けた状態です(AT_RR-GH1)
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下は23のスカイメモRに取り付けた状態です(SM_RR-PC1)
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写真は大型のPC1をセットしておりますがPC0仕様が標準です。

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2012年1月16日 (月)

レボルビング装置とBENRO製品のセット販売

先日からご紹介しておりますレボルビング装置とBENRO製品のセット販売ですが
決定いたしましたので正式にご案内いたします。
各セットの構成や価格はこちらをご参照ください。
なお,1月末日までは上記の価格から4,000円引きとなります。
(H40は1月末までの受注なのでレボルビング装置は値引き価格で計算しています)

 
以下はGPガイドパックとジンバルを組み合わせた片持ちフォークスタイルです。
両軸の延長線上にカメラとジンバルの重心が来るためバランスは完璧です。
バランスウエイトが不要でありながら,いかなる方向にカメラを向けても
全ての軸の回転はクランプフリーで行えるため構図の決定は快適です。
120116
上記セット価格:59,500円(1月末日まで,カメラや赤道儀本体は含みません。
GPガイドパックプレートご支給の場合は54,500円)
 

こちらは同じくGPガイドパックプレートに回転軸を付けたドイツ式赤道儀相当です。
バランスウエイトは必要になりますが,小型鏡筒にも対応しますので
日食の海外遠征にも便利です。
オプションのクイックリリースプレートにTB-60等の鏡筒バンドを取付ることもできます。

いずれも極軸望遠鏡用の視野照明装置もセットに含まれています。

120116_1
上記セット価格:59,000円 (1月末日まで,カメラや赤道儀本体は含みません。
GPガイドパックプレートご支給の場合は54,000円)

 
これは少しマニアックですがタカハシのH-40赤道儀を上記のGP同様ドイツ式赤道儀
仕様に改造したものです。
H-40の赤緯回転軸を取り去りGP用より一回り小さい回転軸(PC0)を取付ています。
赤緯軸の加工は旋盤で行うので一旦全て分解するため,同時にオーバーホールを
行います。

このセットは赤道儀の改造も含むのでご予約制とさせていただきます。
受付は1月末までで,納品は3月末を予定しております。
セットにはモータードライブのAMD-1も含みますがご不要な場合は59,000円です。

なお写真のモーターはAMD-1とは異なります。
また,写真の高度調整部や再塗装は改造には含まれず(受注しておりません)
極望のレチクル交換等も行えません。

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上記セット価格:87,000円(AMD-1付き)
(赤緯軸の改造とオーバーホール作業を含みます。カメラや赤道儀本体は含みません)
 


最後にPENTAX67は使えないかとの嬉しいご質問をいただきました。
デジタルの星景写真が苦手な私としては
PENTAX67を切り捨てたくなかったのでその甲斐がありました。
120116_3

PENTAX67は一部制限付きで取付できますが
レンズ中心までが高いカメラボディなどでは干渉が発生します。
デジタル一眼レフでご使用いただけるのはCANONのEOS5DMarkⅡまです。
干渉の確認はこの図をご参照ください。

極軸のみのポータブル赤道儀用は先日ご紹介したとおりです。
またスカイメモR用は準備中です。

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2012年1月 9日 (月)

レボルビング装置とジンバルの補足

昨日の記事の最後で触れた,GPガイドパックとスカイメモ用について
何件かのご質問をいただいておりますのでここで紹介いたします。

現時点では以下のようなイメージとなることを予めご了承ください。
下手な切り貼りの写真ですがこの方がわかりやすいと思い紹介いたします。

120109_0
GPガイドパックはガイドパックプレート(固定穴を追加加工)に
アタッチメント金具を経由して下のジンバル雲台(GH-A)から
下部のクイックリリースプレートを取り外した状態で固定します。

なおGPガイドパック用は先にご紹介いたしました
連続点灯の極軸望遠鏡視野照明装置をサービスいたします。
(写真はバランスウエイトを外すのを忘れて撮影しましたが
このシステムでは不要です)

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スカイメモ用も基本的に同じですが,写真のようにスリ割クランプと
バランスを合わせるためのスペーサーを準備予定です。
(写真ではクランプとジンバルが離れていますが
この部分にスペーサーが入ります)
なお写真のスカイメモは古いものですが,販売予定はスカイメモR用のみです。
120109


皆既日食の遠征観測など,片持ちフォークとして使用するケースも
あるかと思うのでご希望によりジンバル側のクイックリリースクランプは
そのままでもお納めいたします。
その際,重心位置が変わるのでそれぞれのアタッチメント金具や
スペーサーは厚みの異なるものを準備予定です。
また赤道儀側もクイックリリースクランプ仕様とすることも検討しています。


レボルビング装置につきましては予想以上のご予約をいただいており
今後ご予約分の納期は2月になることをご了承ください。

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2012年1月 8日 (日)

レボルビング装置とジンバル雲台

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発売準備中のレボルビング装置はジンバル雲台との相性が良く
写真のように極軸オンリーのポータブル赤道儀
(極軸のみで赤道儀と呼べるか疑問ですが)と組み合わせると快適です。

ジンバル雲台は本来,カメラレンズにレボルビング機能がついた
超望遠レンズで使用するものですが,写真のような極軸オンリーの
ポータブル赤道儀との組み合わせた場合
赤径と赤緯軸相当がクランプフリーで回転でき構図の決定が楽になります。

ただ標準~広角レンズ自体にはレボルビング機能がないので
自由雲台に頼らざるを得ないのですが,ジンバルと自由雲台を組み合わせると
重心が著しくズレるため実用になりません。

その点,このリング式のレボルビング装置とジンバル雲台の組み合わせは
重心のズレも少ないため3つの回転をほぼクランプフリーで行えます。
(写真のカメラボディとレンズの場合,極軸側はややカメラ側が
重たくなっていますのでハーフクランプでないと回転します)
 
現在,発売記念セールとして1月末までは
レボルビング装置単体は25,500円でご予約の受付中ですが
期間中は写真のBENROのPH-1(P)とのセットを59,500円でご提供いたします。

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システムをシンプルにして価格を抑えるためと
重心位置を極軸の延長上に近づけるため
ジンバル雲台からクイックリリースクランプ部を取り外し
専用の金具でレボルビング装置を固定します。(写真は試作品)

取り外したクイックリリースクランプは重心を抑えるためにZ字状に加工した
金具経由でレボルビング装置の回転部に取付ています。

この構成はネジ1本で元に戻せますが一旦分解するため
ジンバル雲台(海外正規品)の保証は無くなることをご了承ください。
写真のカメラを付けたクイックリリースプレート(PL-85)も付属します。

なおレボルビング装置の固定は天体望遠鏡で採用されている35mm間隔と
BENROのクイックリリースプレート(アルカスイス規格)に対応します。

レボルビング装置と組み合わせるクイックリリースプレート等
一部のBENRO製品もお取り寄せいたします。

今回ご紹介のシステムでは極軸望遠鏡が使えませんが
スカイメモやGPガイドパックに装着するジンバルシステムも開発中です。
こちらは極軸望遠鏡が使える構造です。
さらにドイツ式になりますがH-40専用のシステムも準備中です。

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2012年1月 7日 (土)

ADT社製鏡筒バンド入荷

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先にHPでご紹介しておりました,AstroDreamTech製鏡筒バンド(商品名Bulldog)
の第一陣が入荷しました。今回入荷分はFSQ-106EDとTOA-130用です。

この鏡筒バンドは取り扱いが便利なヒンジ式ですが
鏡筒の装着直後に発生するたわみを極力小さくするよう
鏡筒外形とバンド内径の差をギリギリまで小さくしています。
締め付け直後から安定した保持をお約束します。

またトッププレートはガイド鏡のみでなくアライメント用ファインダーや
USBコネクターの集中ボックスなどの取付も考慮しています。
(FSQ-106ED用のトッププレートの大きさは150×130mm
TOA-130用は250×150mm。全てタップはM8で,間隔は17.5mmまたは35mm
FSQ-106ED用はDP80-230LとTOA-130用はDP80-250と縫い合わせできます)

なお,FSQ-106ED用は写真の状態では
接眼部回転装置の固定レバーとオフセットのため突き出したプレートが干渉します。
この部分では回転しないことを前提としていますが
回転装置を利用される方のために約20mm嵩上げする専用スペーサーも付属します。
(このスペーサーは後日納品となります)

価格は以前ご案内のとおりです。いずれもベース,トッププレートつきです。
・FQS-106ED用が45,000円(送料は別途)
・TOA-130用が57,500円(送料は別途)
プレートの穴位置などは後日専用のページにアップいたします。
 

下の写真は鏡筒バンドのブランド名です。
外観のイメージと,強く噛みつくことなどからBULLDOGと名付けたそうです。
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現在FSQ-85ED等用の95mmバンドなど製作中ですので入荷しましたら
改めてご紹介いたします。


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2012年1月 6日 (金)

今年の仕事始めは公共から

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昨日は公共施設の自動導入改造のため既設設備の調査~撤去作業を行いました。
1回目の出張で,調査とモーター廻りの取り外し,それを持ち帰り改造
2回目で新しいモーターの組込~調整を行います。
殆どの場合,2回の出張で完了します。

モーター廻りを持ち帰るので赤道儀は使用できなくなりますが
今回は運用休止期間できるだけ短くしたいとのことでしたので
1月20日過ぎには納入予定です。

公共施設の自動導入改造は毎年,4~5件ほど行っていますが
運営が楽になったと大変喜んでいただけます。
古い赤道儀は基本に忠実に作られていることが多いので
少し手を入れれば最新の赤道儀に全くひけを取りません。

今年の仕事始めは公共からとなりましたが
「古い赤道儀を改造して蘇らせ,お客様に喜んでいただくこと」
これがモットーの私にとって幸先の良いスタートになりました。

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2012年1月 4日 (水)

ペンシルボーグガイドシステム

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starlight-xpressのLodestarとペンシルボーグを組み合わせたオートガイドシステムは
過去,何度もこのブログでご紹介しておりますが
コストダウンの観点からペンシルボーグの固定方法を変更いたしました。


B12_01_042

まだアルマイト処理が済んでないのでわかりづらいのですが
カメラネジが切られたペンシルボーグの鏡筒部(つや消しアルマイト処理部)に
専用の金具を固定します。(写真右端の光った長方形の部分)

この金具は下面にM6タップを35mm間隔で2箇所加工しているので
写真のようにTTP-150等にそのまま固定できます。
金具は鏡筒と同じ曲面に加工しているのでネジ1本でも強固に固定できます。
さらに簡単な加工でSKY90等のメーカー純正鏡筒バンド上面にも付けられます。
SKY90用鏡筒バンドの場合,加工費用は2,000円です。他はお尋ねください。

金具のコスト削減により以前ご案内しておりました価格を以下に改訂いたします。

・Lodestarとガイド鏡(ペンシルボーグ)とその固定金具を含めたセット
 改訂前:75,800円 → 改訂後:73,500円
なお,Lodestar単体は59,800円のままです。
いずれもケーブル保持金具付き。ペンシルボーグ用金具単体は2,500円(送料込み)。
セットの納期は1月15日,Lodestar単体は即納です。

この商品は天文ハウストミタでも同額で販売いたしております。

B12_01_040


Lodestarはガイド信号のケーブル接続部に不安があるため
写真のような保持金具をお付けしています。(DINコネクター改造品となります)

この金具を付けるとケーブルは簡単には抜き差しできませんが
Lodestarは非常に小さいので鏡筒廻りから取り外す時は
(ケーブルは繋いだままで)Lodestarごと抜き取った方が簡単です。
ペンシルボーグの接眼部はメタル延長筒を付けており
Lodestarの差込位置は再現性があるので全く不便を感じません。

Lodestarに限らずUSBコネクターなどは
予期せぬトラブルの原因になりかねないので,テンションのかかりやすい
鏡筒廻りのケーブルは繋いだままで本体に固定していた方が安全かと思います。

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2012年1月 3日 (火)

あけましておめでとうございます

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年末年始は家族全員で観測所ですごしました。
12月30日の夜は月が沈んだ夜半(正確には31日)には素晴らしい星空になりましたが
なぜか?星の写真はありません。
代わりの写真は翌朝の日の出時の観測所です。気温はマイナス5℃でした。

2005年夏の着工以来6年半。夫婦二人だけでの建設なので
スローペースですがどうにか真冬でも暖かく過ごせるようになりました。
肝心の観測機材は度々のシステム変更などで眼視観測さえできない状態ですが
暖かくなるころには15cm屈折で撮影できるようにしたいものです。


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上の写真は昨年開発したカメラ用レボルビング装置と
冷却CCDカメラ用スケアリング調整機能つきのフォーカサーです。

本年はいよいよ私が設計した小型赤道儀を商品化します。
両軸駆動の自動導入仕様ですが
極軸部のみを使い高精度ポータブル赤道儀としても使用できます。
設計思想はこのブログで紹介しましたが,現在試作段階でこの春には発売予定です。

上記赤道儀の他でも引き続きユニークなアイデア商品を開発して行く所存ですので
本年もよろしくお願いします。

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