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2012年2月

2012年2月28日 (火)

マルチフォーカサーについて

昨年末に頒布をご紹介しておりました,マルチフォーカサーは
途中で仕様の変更を行ったため製作が遅れておりました。
ちょうど同時期にレボルビング装置の製作もあってさらに遅くなってしまいましたが
ご予約いただいた方には近日中にご案内いたします。
 

今回の見直し点は以下の3点です。
・縦横構図変更に対応するためプレート等への固定面の追加。
・ベルトとレンズの干渉を防ぐためモーター位置の変更。
・従来,ボーグの7157から取り外していたEFマウントをジャンクカメラから
 取り外したマウントに変更。
 マウントを中古に変更したためトータルでは安価でご提供できることとなりました。

頒布金額が変わるのでご予約のお客様には改めてお見積もりをお送りいたします。
また,フォーカスコントローラーご提供の目処がつけば
5月頃に再頒布も計画しております。
  

ところでこのフォーカサーなどは,通常の“商品”ではなく
“頒布品”としてご提供しておりますが
これらはまだ研究・開発中のもので,“製品”に至っていないものと位置づけています。

またコントローラーをご好意で供給していただいていることや
継続性が保てないことも要因の1つです。

ひらめいたアイデアを「こんなモノが欲しかった!」と喜んでいただけて
それが「製品レベルでなくとも構わない」と仰っていただけるのなら
今後も“頒布”を継続していきたいと思っております。

B12_02_28

写真は(部品を並べています)
左が試作中のM98ネジ対応の大型タイプ(スケアリング調整対応)
手前中央が新タイプ,手前右が旧タイプ
奥はカメラレンズと冷却CCDカメラを装着した状態です。

このフォーカサーは構造上,StarlightXpress社製のカメラのと相性が良いので
新発売のSXVR-H694との組み合わせも検討しています。
(カメラは製品として,フォーカサーは頒布品としてご購入をお願いします)

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2012年2月26日 (日)

日食撮影用ジンバル雲台とフォーカスアジャスター その2

B12_02_261

いずれも既にご紹介したものですが,少し進展したので再度ご紹介します。

まず,日食撮影用ジンバル雲台は写真のように極軸望遠鏡もつけて
商品化することとなりました。

この日食撮影用ジンバル雲台は,写真のような500mmクラスの望遠レンズや
5~7cm程度の屈折望遠鏡での日食撮影用として作ってみましたが
予想を越える強度に仕上がりました。
使用しているTG汎用微動装置は,6cmクラスを余裕で搭載できる
タカハシ製ガイドマウントの一部なので当然かも知れませんが
実際に触れてもらった方が驚かれるほどの強度です。
シンバルも含めた重量は約1.7kgと軽量ですが
写真の望遠レンズとカメラボディ(合計3kg)でも余裕です。
写真の状態でほぼバランスが取れているので
ハーフクランプ状態で対象の導入が行えます。

 
日食の撮影には極軸望遠鏡は不要ですが
この強度なら安心して星野写真も撮れるので極軸望遠鏡をつけました。
写真では片側のみの保持ですが,商品は前後2カ所をフレームに固定し
完全に光軸を調整した状態で出荷します。
また暗視野照明装置の電源は専用AMD(オートガイド対応)から直接供給します。
(写真は,専用のAMDは特注モーターの都合で未装着状態。追尾テストのため
仮の駆動装置をつけています。また商品にはアルミ製のギヤカバーがつきます)

 
発売時期は特注モーター手配の都合上,4月末を予定しています。
価格は写真のジンバルも含めたセットで90,000円前後を予定しています。
(この商品は直販の予定はありません。ご購入方法などは後日ご案内いたします)
写真の三脚と高度調整装置は付属しません。
確定ではありませんが,適合する三脚と高度調整装置の販売も検討中です)

 
B12_02_262

次はマイクロフォーカスアジャスター(MFA)ですが
上の写真のように板バネでレンズにステージを押し当てる方法としました。
板バネはBENRO製のクイックリリースプレート(QRP)に固定するため
QRPの併用が前提となります。(QRPは無加工で取付可)
板バネを使っているので,手でバネを押し下げると噛み合いが切れて
通常のピント合わせができます。


B12_02_263
レンズ(ヘリコイド部)の直径に対しては,間隔調整用スペーサーと
バネのタイプ(曲げ角度が異なる2タイプを準備予定)で対応します。

また,ヘリコイドの前後方向の位置にはクイックリリースプレートと
カメラの取付位置で対応します。


近日中に取付確認用の資料をHPに掲載いたします。
発売開始は4月始めの予定で
価格は100mm長のQRP付で13,000円程度を予定しています。
またレンズによってはタイミングベルトの突起が合わないので
レンズへ張り付けるためのタイミングベルト(長さ5cm程度にカットしたもの)
が付属します。

レボルビング装置との併用もできますがQRPを使わない
レボルビング装置専用品も準備中です。(使用レンズは限定されます)

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2012年2月25日 (土)

ペンシルボーグ保持金具

B12_02_25
ペンシルボーグとStarlightXpressのLodestarを使ったガイドシステムで使用する
ペンシルボーグの保持金具が入荷しました。

大変お待たせいたしましたが,ご注文のお客様には一両日中に出荷いたします。


このペンシルボーグとLodestarの組み合わせは大変な人気で
ご使用になったお客様から,従来のガイド撮影のイメージが変わったと
喜んでいただいております。

ガイド星を導入する必要がなくなるなどのメリットに加え
視野が広いので雲の通過も良くわかります。
リモート撮影時の空の状態監視としてもそこそこ使えて便利です。

この金具は単体でも販売しておりますのでご希望の方はHPから
ご注文お願いします。

単体価格は2,500円で,ペンシルボーグとの接続用のW1/4ボルトと
保持金具をトッププレート等に固定するM6ボルト×2本が付属します。
M6ボルトの間隔は35mmです。

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2012年2月22日 (水)

特注フラット三脚の長さ

B12_02_21

以前のブログで少し触れていますが
K-ASTEC特注仕様のフラット三脚を計画しています。
上図は三脚メーカーから届いた承認図で,既にサンプル品を製作中です。
 

市販されている大型三脚は4~5段のものばかりで
全段伸ばさない天体撮影での使用に限っては無用の長物と感じていましたので
特注で1~2段のものを作ることにしました。
1段当たりを長くして段数を減らせば,伸ばさずに使えるため強度を損なわないうえ
使わない段をなくすことで重量も軽くできます。

サンプルは2段式とし
さし当たり図の寸法で作っていますが収納長が約700mmになります。
この長さは天体撮影時は強度最優先で伸ばさずに(伸ばすのは水平調整程度)
一般撮影では最大に伸ばせば実用になるように考えました。
(フラット三脚なのでエレベーター機能はありませんが
一般撮影ではセンターポールを併用する事で高さを稼ぐことはできます)

収納時の700mmは,海外遠征に使われるようなスーツケースに
対角線方向なら入ると思いますが,フラット三脚のメリットが薄れてしまいそうです。
短いと,天頂付近の構図を取ったり極望を覗くときに大変なので700mmとしましたが
商品化する場合は,もう少し短い方が好まれるでしょうか?
車での移動がメインなら実用性を優先した700mm程度は妥当とも思いますが。
 

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2012年2月21日 (火)

MTS-3を使ったEM-200の改造について

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MTS-3SDIを使ったEM-200の自動導入改造については
発売時期など,多くのお問い合わせをいただいておりますが
諸テストの結果,仕様が決定しましたので改造を受注いたします。
 

EM-200の改造ではウォームギヤとモーターのレイアウトや
モーター収納スペースの制約で採用できるモーターの外形が限られますが
そのモーターの電気的特性とMTS-3がマッチすることも重要です。

EM-200とMTS-3の組み合わせでは
・レイアウト上,ギヤヘッド付きのステッピングモーターを採用せざるを得ない
・MTS-3の駆動方式はギヤヘッドを使うと高速特性が著しく劣る
という相反する特性を両立する必要がありました。
これは,ギヤヘッド付のモーターで最高性能が出せるAGSの駆動方式とは
全く異なる領域でした。


今回,それらを踏まえた上で諸テストを行った結果
特注仕様のモーターを採用する事で満足な高速特性が得られたので
正式に改造のご案内に至りました。

導入速度は12Vで300倍速を実現したので撮影目的なら充分な速さです。
励時効率の高いバイポーラ駆動ですので
消費電流が少ないのも魅力ですし(恒星時駆動時は12Vで300mA以下)
ギヤヘッド付のモーターですが,ほとんどバックラッシュはありません。
極めて滑らかな恒星時駆動や(周波数は約192PPS)
EM-200の美しい外観を保ったまま改造できるのも大きなメリットです。
 

改造のスケジュールは以下のとおりです。
第1ロット分のご予約は今月末までの受付で納品は4月末~5月の予定です。
その後のスケジュールはここを参照ください。

改造費用は当初ご案内しておりました158,000円から
148,000円に改訂しております。
ご予約分を一括改造する事や用品の一括手配などで効率化を図りました。

なお,ギヤヘッドの無いモーター+ベルトドライブで高速駆動できないか
評価しましたが改造コストの観点からとりやめております。

写真のパネルは「AGS」のロゴが印刷されたものを使用しておりますが
MTS-3仕様は専用のロゴとなります。

DynoStarX3を使った改造は,現在DynoStarX3の納期が不確定なこと
から当面休止いたします。

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2012年2月19日 (日)

マイクロ フォーカス アジャスター(MFA)

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カメラレンズでの天体撮影に要求される精密なピント合わせと
そのピント位置の保持をサポートするツールを開発中です。

写真はEF100mmF2.8L MACROでの評価用として試作したもので
ボールベアリングで保持された超小型送りステージをレンズ上部に配置し
その平行移動をヘリコイドリングに伝えピントを調整/ロックする仕掛けです。

タイミングベルトを応用し平行移動をヘリコイドの回転力として伝えていますが
送りネジのストロークがきめ細かい事から微妙なピント位置の調整ができます。
また,この送りステージは送りツマミの反対側はロック機構になっているので
ピント位置の固定もできます。
苦労して合わせたピントが不用意にずれてしまう事がありません。

このEF100mm MACROレンズ用は安定性を増すためバンド幅を広くしたうえで
縦横構図の切り替えができるようにして専用品として開発を進める予定です。

またレボルビング装置と組み合わせたMFAも平行して開発いたします。
レボルビング装置のカメラプレートに送りステージをつけるのですが
板バネでレンズに押しつける機構を採用し,ある程度の汎用性を持たせる予定です。

EF100mm MACRO専用は18,000円程度(バンド式の三脚台座付)
レボルビング装置用の汎用タイプは10,000円以下での商品化を目指します。
 

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2012年2月17日 (金)

FSQ-106ED他用フォーカサー再頒布について

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12.2.22日時点での受注枠の残りは以下のとおりです。
・FSQ-85/106ED用:終了いたしました
・FSQ-106/TOA-130F,TOA-150用:1台
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FSQ-106EDなど用のフォーカサー
既に頒布を終了していますが,時折再頒布のご要望をいただいています。
ゼロから準備するとなるとそれなりに大変ですが
前回頒布時の余剰材料が10台分ほどあり
技術情報をHP上にそのまま公開していることなどから
在庫の範囲内で再頒布することにしました。

ただ,モーターのリアに付ける金具類などは在庫がありませんので
ご注文分をこれから製作します。
またフォーカスコントローラーもご好意で提供いただいておりますので
そのスケジュール上,4~5月頃のお届けを予定しております。

今回再頒布する台数は残っている材料の関係上
FSQ-85.106ED用が4台,FSQ-106,TOA-130F,150用が5台です。
頒布のご予約はHPからお願いいたします。
詳しい内容は以下をご参照ください。

FSQ-85/106ED用
FSQ-106,TOA-130F,150用

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2012年2月15日 (水)

MC200赤道儀 完成

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MC200赤道儀は初期~第2プロトタイプでのテストを終え製品仕様が完成しました。
初期~第2プロト~製品仕様では各部を改良しておりますが
極めつけは,MC300同様のキャリングハンドルを採用したことです。

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MC300に比べれば半分ほどの重量ですが,それでも10kg以上の金属の塊まりを
腰の高さまで持ち上げるのですから重要なアイテムと思います。
暗いところで不安定な形状の赤道儀を扱うのですから
是非付けて欲しいとのリクエストにちゃんと応えてくれました。
赤緯ハウジングの形状を大きく変更したのでかなり大変だったとの事です。
MC300などと同様に床に立てたまま置けるのもメリットです。

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これはMC200用のウォームホイールとギヤです。
両軸とも直径105mmの超超ジュラルミン製のホイールと
スチール製のギヤを採用しています。
ちなみに105mmは,ビクセンAXD赤道儀の赤緯用とほぼ同じ大きさで
EM-200やNEW ATLUXの90mm(何れも両軸とも)に比べると一回り大きくなっています。


本国で20cm反射鏡筒などを同架し撮影テストを行っておりますが
近日中に私のところでもピリオディックモーションなどのテストを行う予定です。
(本国での確認結果は±7秒角程度のモーションです)


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これはMC200のプロトタイプ+GSO製20cmF4(コマコレクター付)+ST10XMEで
試写したM63の写真と(未処理,クリックで2184×1472ピクセルに拡大します)


120215_1_2
テスト撮影風景です。


MC200の購入に関するお問い合わせは天文ハウストミタまでお願いいたします。


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2012年2月14日 (火)

MC40PM

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AstroDreamTechで開発中のポータブル赤道儀のイメージをご紹介します。
特徴は
・追尾速度などを暗闇でも操作できるバックライト付LCDパネルの装備
 (追尾速度,電池残量,駆動可能時間,充電状況,時刻などを表示)
・駆動用の充電式バッテリー内蔵
・超低電力駆動方式採用
・Timelapse撮影用として便利な0.5~2倍速での駆動可能
・さらにイメージにはありませんが,極軸の高度・方位調整装置も標準付属します。
 

国内販売価格は80,000円前後で4月発売予定です。
 

主な仕様は以下のとおりです。
・ウォームホイール:直径約75mm,歯数107枚,M0.7,厚み7mm,燐青銅製
・ウォーム軸:直径12mm
・ピリオディックモーション:±15秒角以下
・内蔵充電式バッテリー容量:1900mA(9~12Vの外部電源で充電可能)
・追尾速度:0.5~2倍速まで0.1単位で調整可能
・駆動方式:ステッピングモーター(約95PPS)
・搭載可能重量:約4kg
・サイズ:90mmX140mmX40mm
・質量:約1.5Kg
・外装材質:アルミニウム,強化プラスティック

 雲台取付部のネジ加工はイメージです。


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2012年2月12日 (日)

フラット撮影用ELシート

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これまでずっと冷却CCDでの撮影は
そのほとんどがダークやフラット補正は行っていませんでしたが
今年は少しでも進歩するためフラット撮影のためELシートを入手しました。

このELシートはインバーター付で送料込み2,800円!
ELシートがどんなものかをテストする目的もあって購入してみました。

B12_02_112

目的が違うのでフラット撮影用には明るすぎるため
ちょっと手を入れて調光できるようにしました。

幸いトランジスターで発信とスイッチングを行うごく簡単な回路だったので
スイッチング用トランジスターのベース電流を調整してみました。
これでスイッチングの強度を調整するので
基本的に出力電圧が変化しますが,同時に発信周波数も変わっています。
手を入れる前は240V程の電圧で明るく点灯していましたが
100Vほどまで絞ると程良い明るさになるみたいです。


ただこのELシートはどう見ても明るさのムラが縞模様に見えます。
乳白色のアクリル板などで平均化できるのでしょうか?
仮にELシートは使えなくとも
2,800円ならインバーター代だけと思っても安い買い物かも知れませんね。

電圧と発信周波数を調整できるインバーターは簡単に作れますが
作る手間を考えると改造の方が手っ取り早いです。


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日食遠征用追尾機能つきのジンバル雲台

B12_02_12

このところ各社から,ポータブル赤道儀が相次いで発売されておりますが
完全なブームになっているようです。
特にビクセンのポラリエはショップに入荷してもすぐ売れ切れるほどの勢いとのことです。
日食も大きく後押ししているのでしょう。
 

そこで流行に乗り遅れないよう(笑)手持ちの材料でポタ赤を組んでみました。
赤道儀と言ってもジンバル雲台に
スターベースさんのTG汎用微動装置とモータードライブを組み合わせただけです。
(写真はモーター部を仮につけただけのイメージ状態です)

ジンバルの場合,一般のポタ赤ではカメラの取付位置が北に偏りますが
少しでもバランスを良くするようモーターも含めて直線状に配置し
全体を南側にシフトしてみました。
長手方向に延びていますが,幅は小さいので遠征には便利な形状かと思います。
小型ですが上記のような小口径の望遠鏡(FC-60)なら十分すぎる強度です。

三脚に付けた高度・方位調整装置との着脱は
アルカスイス規格のクイックリリースプレートで行います。

以下は高度調整部から取り外した状態ですが
どちらかと言うと追尾機能つきのジンバル雲台ですね。


上記の赤道儀はお遊び感覚で作っただけですから
現時点では商品化の予定などはありませんが
ポラリエなどでご使用いただける小型の高度・方位調整装置は検討中です。
また,先日もちょっと触れましたが
ポータブル赤道儀用として段数を減らした特注のフラット三脚も計画中です。
(段数:2段,パイプ径:32.5mm,1段当たりの長さ600mm,重量:1.6kg 全て計画値)

これもコストの問題等で商品化できるかは微妙ですが
現在メーカーでサンプルを製作中なので
もしかすると近いうちに試作品をお披露目できるかと思っています。

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2012年2月 7日 (火)

P-2用連続照明装置

B12_02_071_2

先日ご案内しましたP-2用AMD-1には極軸望遠鏡視野照明装置をお付けしますが
これは前ロットの在庫品のため,最大で8個しかご提供できませんでした。

不足するほどのご注文をいただくとは予想していませんでしたが
(念のために先着7名様と限定)
全く足りなくなるほどのご注文をいただいたため
ビクセンGP用として実績のある連続照明装置のP-2版を作成しました。

(本来の照明装置は外注品ですが,製作数量が少ないと請けてもらえないので
代替品として今回の照明装置を作ることにしました)

B12_02_072

今回のも連続で10年以上点灯するはずですので不要かと思いますが
電池サイズの関係で電池ホルダー式となっており,電池の交換もできます。
また,上記写真のようにバランスシャフトのねじ込みに対する逃げも取っています。

今回AMD-1をご注文いただいた方は,キャップ部ねじ込み式か
今回ご紹介する何れかを選択いただけます。個人的にはこちらがお勧めです。

この照明装置は単体販売の予定はありませんが
ご希望の方には材料一式を1,000円(送料は別途500円)で頒布いたします。
電池が含まれるので送料が割高になりますがご了承ください。
ご自身で半田付けや円盤へ電池ホルダーを接着する作業(エポキシ系接着剤で接着)
が必要です。特に説明書はつきませんので上記写真を参考に製作してください。
2月15日まで受け付けいたします。

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2012年2月 6日 (月)

ポタ赤+ジンバルで極方向の撮影

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先日の「ジンバルかパノラマヘッドか」で
ジンバルは(極軸のみのポタ赤と組み合わせた場合)
天体望遠鏡や超望遠レンズでは極付近には向けられないと書きました。

広角~100mm程度の望遠レンズでは上の写真のように極方向にも向けられますが
カメラのファインダーやLCDディスプレイは非常に見にくくなります。
このようなシステムでの極付近の撮影は
アングルを変えられるディスプレイ付のカメラでないと厳しいかもしれませんね。

 

先日も書きましたが南半球に出かけると
日本では見られない南の極近くばかりに目が行きます。
大小マゼラン雲や,一番華やかな南十字付近の銀河は
南天の極から20~30度しか離れていないので
上の写真のような姿勢での撮影が多くなりそうです。

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2012年2月 3日 (金)

ジンバルかパノラマヘッドか

B12_02_03

レボルビング装置は大きく分けて
写真左の「ジンバル雲台式」か,右の「パノラマヘッド式」との
セット販売も行っていますが,どちらを選択するかお迷いの方もいらっしゃるようです。

レボルビング装置を必要とする,広角~標準レンズでの撮影や
上の写真のように望遠レンズや天体望遠鏡で日食を撮る場合は
どちらかと言えばバランスウエイトが不要な「ジンバル雲台式」が便利かと思います。


ただジンバル式の場合,アーム長が短いので
写真のような望遠レンズなどでは天頂より極側には向けられません。

11月の日食でオーストラリアに遠征される場合
この時期に撮影好機な大マゼラン雲を望遠レンズでは撮れないのです。
(時期外れですが南十字付近の銀河も極に近いので撮れません)

大マゼラン雲は明るく短時間の露出でもそこそこ写るので
望遠レンズで狙ってみたいのに対象へ向かないのは悲しいですよね。

その様な事から日食遠征に使われるのならパノラマヘッド式をお勧めいたします。
2kg程度のバランスウエイトは必要ですが
写真右のFC60の例では赤道儀・ウエイト・三脚・カメラなど全てで約10kgです。
この程度ですと重量制限が厳しいオーストラリアでも安心です。
 

写真の軽量三脚に対するお問い合わせをいただいておりますが
申し訳ありませんが再販の予定はありません。
ただ,これに代わる三脚(2段式のフラットタイプ)を商品化できないか模索中です。

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2012年2月 2日 (木)

EFレンズのマウント

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今までカメラレンズ用フォーカサーで使用するEFレンズ用マウントは
ボーグ社製品(7157)から取り外して流用していましたが
高価なことや取り外した残りの部材が無駄になることから
ジャンクカメラから取り外したマウントを採用することにしました。

ジャンクカメラからの取り外しと言っても
殆どのカメラではレンズの着脱はあまり行われた形跡は無く綺麗な状態です。

マウント部は中古でも性能的には問題はなく,ご負担は1,000円ほどですので
お納めする頒布品はこれを標準といたします。

なお,フォーカサーは加工スケジュールの都合で頒布開始が遅れております。
ご予約いただいた方には申し訳ありませんが今暫くお時間いただけると幸いです。
(頒布の受付は昨年末で終了しております)

 

ジャンクカメラから取り外して使用するマウントは金属製品のみです。
(写真は色々なボディから取り外しましたが全て同じものです)
安価なボディで採用されている樹脂製のマウントは使用しません。

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