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2012年2月21日 (火)

MTS-3を使ったEM-200の改造について

120221

MTS-3SDIを使ったEM-200の自動導入改造については
発売時期など,多くのお問い合わせをいただいておりますが
諸テストの結果,仕様が決定しましたので改造を受注いたします。
 

EM-200の改造ではウォームギヤとモーターのレイアウトや
モーター収納スペースの制約で採用できるモーターの外形が限られますが
そのモーターの電気的特性とMTS-3がマッチすることも重要です。

EM-200とMTS-3の組み合わせでは
・レイアウト上,ギヤヘッド付きのステッピングモーターを採用せざるを得ない
・MTS-3の駆動方式はギヤヘッドを使うと高速特性が著しく劣る
という相反する特性を両立する必要がありました。
これは,ギヤヘッド付のモーターで最高性能が出せるAGSの駆動方式とは
全く異なる領域でした。


今回,それらを踏まえた上で諸テストを行った結果
特注仕様のモーターを採用する事で満足な高速特性が得られたので
正式に改造のご案内に至りました。

導入速度は12Vで300倍速を実現したので撮影目的なら充分な速さです。
励時効率の高いバイポーラ駆動ですので
消費電流が少ないのも魅力ですし(恒星時駆動時は12Vで300mA以下)
ギヤヘッド付のモーターですが,ほとんどバックラッシュはありません。
極めて滑らかな恒星時駆動や(周波数は約192PPS)
EM-200の美しい外観を保ったまま改造できるのも大きなメリットです。
 

改造のスケジュールは以下のとおりです。
第1ロット分のご予約は今月末までの受付で納品は4月末~5月の予定です。
その後のスケジュールはここを参照ください。

改造費用は当初ご案内しておりました158,000円から
148,000円に改訂しております。
ご予約分を一括改造する事や用品の一括手配などで効率化を図りました。

なお,ギヤヘッドの無いモーター+ベルトドライブで高速駆動できないか
評価しましたが改造コストの観点からとりやめております。

写真のパネルは「AGS」のロゴが印刷されたものを使用しておりますが
MTS-3仕様は専用のロゴとなります。

DynoStarX3を使った改造は,現在DynoStarX3の納期が不確定なこと
から当面休止いたします。

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