AG88の基本構造
7月18日ご紹介したAG88の極軸部の構造やその保持方法はまだスケッチでしたが
構造的に最終形態となる試作機ができましたのでご紹介いたします。
写真は極軸部構造がわかるように微動を受け持つ回転ステージをつけない状態です。
極軸はフロントプレートと一体構造の軸受けハウジングで保持しており
ハウジングの両端にはボールベアリングが内蔵されています。
極軸北端にかかる荷重の全てはハウジングで受け,回転ステージはかかりません。
これは据付用の大型赤道儀とよく似た構造です。
箱型のポータブル赤道儀は極軸の南端を保持していますが
AG88は据付用赤道儀と同じように荷重のかかるフロントプレート部で保持するので
極軸やハウジングへのモーメント荷重に対して有利です。
また,充分な肉厚のフロントプレートを4カ所で固定するので
肉厚の薄いボックス状のハウジングより強固になります。
現在AG88はお客様のニーズを調査する目的で受注生産を行っております。
その中で,自動導入までは要らないが2軸ガイドは是非欲しいとの
ご要望を受け1タイプ追加す方向で検討中です。
・AG88:恒星時追尾のみの基本仕様(1軸ガイドは可)
・AG88G:2軸オートガイド仕様 ←新たに追加
・AG88GT:自動導入仕様
AG88Gの価格はPTP-Flat仕様で20万円弱の予定です。
AG88,AG88GTは以前のご案内と変わりありません。
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