« 古い赤道儀のカスタマイズ | トップページ | SP赤道儀用M8-P.C.D.35アダプター最終のご案内 »

2012年9月21日 (金)

Time-Lapse撮影も充実したポータブル赤道儀

モーター廻りの設計で技術協力しておりました
AstroDreamTech製ポータブル赤道儀(Beetle)が完成したのでご紹介いたします。

120921
以前のご案内からTime-Lapse撮影を便利にするため外観を大幅に
変更いたしました。
もちろん通常のポータブル赤道儀としても完成度を高めています。

120921_2
大きな特徴はバックライト付のディスプレイを搭載していることで
追尾速度や内蔵充電式リチウム電池の残量などを表示します。
操作は側面のダイヤルで行いますが突起したスイッチなどは一切ありません。

120921_3
Time-Lapse撮影のために極軸相当をターンテーブルとした状態。

120921_4
ジンバル雲台をつけてプラネットフォークとして。

120921_5
オプションの極軸望遠鏡を装着したところです。
極軸望遠鏡を装着したままで撮影できるアイテムも発売予定です。

120921_6
4色揃ったカラーバリエーションと内部構造です。
真鍮製のウォームホイールはそれ自体で短い極軸の役割も果たしており
両側をボールベアリングで保持しています。

ステッピングモーターはGF50やAMD-1と全く同じものを採用しました。
一般的なポータブル赤道儀では本体サイズの関係上
25φ程度の小さなモーターを使っていますがこのモーターの外形は35φもあります。

同じ消費電流なら35φの方が3倍ほどのトルクを発生するので圧倒的に有利です。
GF50などは60mA(ピーク値)で駆動するので単三電池でも10時間は余裕です。

小さなモーターを使うと見た目はスマートになりますが
内蔵電池だけでは安心して撮影を継続できないので実用性に疑問を感じます。
そのために外付け電池を持ち歩くのでは本末転倒ではないでしょうか?
GF50やAMD-1と同じように
内蔵電池だけで一晩安心して撮影できる事が駆動系開発のコンセプトです。


発売開始は12月上旬の予定で価格は,90,000円程度ですが
発売記念として特別価格を設定する予定です。
仕様の詳細は後日改めて紹介しますが概要は以下のとおり。

・外形:105×155×44mm
・質量:約1.4kg
・ウォームホイール直径:65φM0.5(130T)
・ピリオディックモーション:約±7秒角
・内蔵リチウム電池駆動時間:10時間以上
・充電電源:5V500mA(USBでの充電可能)
・駆動速度:対恒星時0.1~7倍

|

« 古い赤道儀のカスタマイズ | トップページ | SP赤道儀用M8-P.C.D.35アダプター最終のご案内 »

提携社の製品/情報」カテゴリの記事