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2013年4月

2013年4月30日 (火)

SP赤道儀用M8-P.C.D.35アダプター

B13_04_30

ご予約いただいておりました,SP赤道儀用M8-P.C.D.35アダプター
本日ほとんどのお客様へ出荷いたしました。

今回のロットからメッキをアリガタ/アリミゾなどのオリジナル製品と同じ
高品位な処理に変更しています。

このSP赤道儀用アダプターは今回のロットで累計100個となりました。
対応赤道儀がかなり前に生産終了となっているため
以前は限定商品として販売していましたが
継続してご要望をいただきますので今後は通常商品として販売します。

ただ,20~30個単位で製作する都合から
3~4ヶ月間ほど欠品することもありますがよろしくお願いいたします。

今回のロット30個もほとんどがご予約分で出荷しております。
在庫は3~4個ほどになりました。次のロットは夏頃を予定しています。

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申し訳ありませんが,今回入荷分は完売しました。
ご予約数がまとまれば早期に製作いたしますので
引き続きよろしくお願いいたします。   2013.5.1追記

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2013年4月23日 (火)

Mark-X用AMD-1 With XY50D

B14_04_231

Mark-X用のAMD-1は以前に販売していましたが
赤道儀のモーター取付方法がウォーム軸と直結する構造になっているため
駆動回路を内蔵した本体部が横に張り出してしまい
あまり良い方法とは思えなかったので販売を終了しておりました。

一般的なモータードライブのように駆動回路を別のボックスで対処すれば
モーター単体になるのでスマートな取付ができますが
そうするとモーターケーブルや極軸照明装置のケーブルなどを
都度接続しなくてはならずポータブル赤道儀としては不便です。

B13_04_232

そこで,目を付けたのがXY50Dの赤道儀取付プレート。
このプレートを少しだけ厚くして,内側をくり抜けば
駆動回路や照明用のボリュームなどを内蔵するスペースを確保できます。
モーターや照明装置のケーブルはこの部分に接続します。


写真の試作機で評価が完了したので新タイプとして発売する事としました。
このMark-X用のAMD-1は専用のXY50D(またはXY65)とセットでの使用が
条件となるので,セット販売を行います。
駆動回路のハウジングなどをXY50Dと共用できるので
他機種用のAMD-1+XY50Dの合計と比較すれば安価になります。


価格はAMD-1と専用のXY50Dのセットで49,500円です。
同時に,従来のMark-X用AMD-1からのアップグレードを行います。
アップグレード価格は,XY50D単体価格と同じ22,000円でお受けいたします。
XY50Dと同時に製作するので発売は8月の予定で30台限定です。
(本日からご予約を受け付けます。ご予約状況によっては製作台数を見直します)


製品はギヤカバーも含めXY50Dと同色になります。
写真は試作品で駆動回路は他機種用を並べただけで
モーターや照明装置のケーブルは未処理です。
製品には極軸照明装置とギヤカバーが付きます。
極軸のみのオートガイド端子の採用も検討しています。
(350mmの望遠レンズで5分程度のガイドテストを行い結果が良ければ採用する予定。
アップグレード分は未対応となります)


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2013年4月22日 (月)

PROMINAR500mmF5.6FLに期待すること

B13_04_221

このところPROMINAR500mmF5.6FLの性能を実感していただければと思い
オーストラリアで撮影した写真を紹介してきました。
個人的に大変素晴らしい望遠レンズと確信しているからです。
私はカメラレンズが好きですが,このレンズを入手してから銀塩時代の古い
レンズは全て手放してしまったほどです。

少しでも多くの方にPROMINARのすばらしさを紹介すれば
kowaさんが本気で天文業界に参入されないかと微かな期待を抱いています。
そして“PROMINAR500mmF4”?が商品化されるようなことになれば最高です。

写真は一連の写真を撮影した西オーストラリアにあるロッジの庭です。
今回は彗星の撮影のため移動しましたが
普通は三脚と赤道儀を着いた日にセッティングしたら
帰国の前夜までそのまま放置します。

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2013年4月21日 (日)

PROMINAR500mmF5.6FL ω星団偏

B13_04_22


PROMINAR500mmF5.6FLで撮影した写真を紹介していますが
今日はケンタウルス座のω星団です。

撮影条件等は昨日までと全く同じ3分露出のJPEG1枚ですが
今回は中央付近の1/2をトリミング後,1/2にリサイズしています。
350mmの望遠レンズですがこれだけの迫力で写るω星団のスケールに驚かされます。
(写真は中央をトリミングしているので700mm相当の画角になっています)


通常の望遠鏡で採用されているラック/ピニオン式フォーカサーの場合
カメラの重みでドローチューブが抜け落ちるため撮影時はロックが必要ですが
ピントを合わせる時は緩めたり締めたが面倒です。

それに対して,PROMINARのピント合わせはヘリコイド式なので微調整が容易です。
ヘリコイドリングは2重構造となっているため
天体撮影用として十分なピント合わせが可能です。

冷却CCDで撮影したものも含め,紹介した写真は全て手でピントを合わせています。
デジカメはライブビューで
冷却CCDの場合はパソコンのモニターに写った星像を見ながら行いました。


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2013年4月20日 (土)

PROMINAR500mmF5.6FL ηカリーナ偏

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昨日に続き3月に撮影した,りゅうこつ座のηカリーナ星雲の写真です。
昨日の大マゼランと同じく,3分露出1枚でここまで写るので
その明るさを実感いただけるでしょう。
撮影条件等は昨日と全く同じで,1/4にリサイズしています。


この辺りは特に銀河が濃いうえ,明るい散光星雲も多いので
まだ空に明るさが残っている夕暮れでも白く見えています。
初めてオーストラリアに行った時
雲間から見えたηカリーナ星雲付近のすごさは今でも良く覚えています。


JPEGの1枚画像ばかりをアップしていますが,RAW画像も同時に記録しています。
ほとんどの対象は10枚ほど撮影していますが処理が滞っています。

冷却CCDで撮ったHaの画像にデジカメの色情報でカラー化できないかと思い
色々な対象を両方で撮影してきましたが処理の技術もないのでそのままになっています。

 

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2013年4月19日 (金)

PROMINAR500mmF5.6FL LCM偏

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PROMINAR500mmF5.6FLの素晴らしい性能については何度もご紹介しておりますが
今回は3月にオーストラリアで撮影した大マゼラン雲(LCM)の写真を紹介いたします。

PROMINAR500mmF5.6FLにマウントアダプターを装着し350mmF4で撮影しています。
カメラはEOS5DM2(IR改造)でISO1600で180S露出のJPEG1枚画像です。
オリジナルを1/4にリサイズしています。


B13_04_201_2

上の写真は中央付近と四隅のピクセル等倍です。
レンズやカメラボディはオリジナルのままでスケアリング調整などは行っていません。
星像もさることながら,色収差の少なさが際だっています。

ところで,昨年11月のIR改造前の写真と見比べると改造の効果が良くわかります。
いずれも四隅まで星像が綺麗なので,安定して性能を発揮しています。


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2013年4月14日 (日)

極軸調整装置と照明について

B13_04_14

ポータブル赤道儀をセッティングする場合
極軸望遠鏡を覗きながら極軸の高度や方位を調整します。
今さらながら当たり前のことですが
写真のように高度・方位調整装置や
極軸望遠鏡の視野照明装置があってこそ容易にできます。

極軸高度・方位調整装置がない場合は
片手で赤道儀を保持した状態で
もう片方の手で赤道儀を搭載した三脚のパンやチルトでセッティングするので
この時点で両手がふさがってしまいます。

それに加え,極軸望遠鏡の視野照明も無い機種では
ペンライトなどで視野を照らしてセッティングするなどできませんね。
誰かに照らしてもらうしかないでしょう。

ベテランの場合はそれなりに手を加えて対処できますが
初心者には難しいことでしょう。
これらは初心者用の機種こそ必要な配慮と感じますが
どちらかと言えば極軸望遠鏡の視野照明の方が優先すると思います。

 
 

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2013年4月13日 (土)

XY50の強化バージョン!XY50D開発中

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現在ポータブル赤道儀用の極軸高度・方位調整装置は
ポラリエなど小型のポータブル赤道儀を対象としたXY50と
スカイメモやMark-X赤道儀を対象としたXY65
(現在はPTP-Carbon専用のみ)を発売中です。

ただ,XY65は三脚との勘合部の構造上,PTP-Carbon
GITZOのシステマティック三脚専用となるため
通常のUNC3/8ネジの三脚でスカイメモクラスを搭載できる
XY50の強化版(XY50D)を開発しています。

XY50は三脚との接続や赤道儀の固定を容易とするため
高度保持機構はオフセットした構造として懐部を開けています。
構造上,高度・方位ともにロックは確実ですが
このオフセットした片持ち状構造のため小型赤道儀での使用に限定していました。

今回ご紹介するXY50の強化版(XY50D)は高度保持機構を両側に配置しましたので
飛躍的に強度が高くなります。スカイメモクラスでも余裕で搭載します。


B13_04_132

赤道儀の取付については,赤道儀の底面にカメラネジが加工されたものが多いので
高度プレートを2枚構成として
その間から上記写真のように長い六角レンチで固定できる構造としました。

通常は写真の状態で三脚とXY50Dを分離できるので
XY50Dは赤道儀に取り付けたままで運用した方が便利でしょう。
(発売中のXY50,65共用のクイックリリースクランプも対応します)

XY50Dの発売時期は2013年8月頃で,価格は22,000円を予定しております。
高度調整は0度と35度用で,0度はサブ鏡筒の光軸調整用としても使えます。
三脚などとの取付部はUNC3/8とM8×2-P.C.D35です。

なお,20台限定で製作したH-40用のXY50は完売後も多くのお問い合わせを
いただいております。XY50Dと同時期に再販売する事としました。

今回紹介した写真はXY50をベースとして製作した強度評価用の試作品です。


-XY65に関するお詫び-
GITZOのシステマティック三脚用のXY65は商品化が遅れております。
また,UNC3/8用につきましては構造上の問題で商品化を取りやめました。
申し訳ありませんがUNC3/8対応はXY50Dで行いますのでよろしくお願いいたします。


 

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2013年4月11日 (木)

ZuikoDigital 150mmF2について

B13_04_11

ZuikoDigital 150mmF2は,その明るさを活かして
自宅でナローバンド撮影を楽しむレンズとして使っていますが
昨日ご紹介した写真の星像をみて改めてその高性能を実感しました。

写真は昨日の紹介した写真の中央部を400%拡大したものです。
(クリックで拡大します)
写野のほぼ中央でクッキリとした四角形はCCDチップの輝点ですが
その右側などにCCDの輝点とほぼ同じ大きさに写った星像が確認されます。


撮影に使った冷却CCDカメラのピクセルサイズは5μm強なので
最小星像はそれと同じくらいでしょう。
以前,EF100mmF2.8L IS MACROでも同じような星像を確認していますが
EF100mmのF2.8に対し,ZuikoDigita150mmlはF2で
レンズの有効径は,EF100mmは35mmですが,ZuikoDigitalは75mmです。

ZuikoDigital はフォーサーズで2,000万画素に対応できるように設計されたと聞きます。
ということは3μm程度のチップサイズにも対応できる性能を秘めているのでしょう。

私がこのレンズを選んだのはKAF-8300搭載のカメラと組み合わせれば
最高の性能を発揮してくれると思ったからですが間違いなかったようです。
決め手になったのはこの写真の星のような水しぶきを見てからでした。
 
 


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2013年4月10日 (水)

冷却CCDのセンサー傾き調整 実証テスト

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冷却CCDのセンサー傾き調整については先日ご紹介しましたが
その調整量が予想以上に大きく,気になっていたので実証テストを行いました。

写真のように調整部の隙間が目で見ただけで違う事がわかります。
(赤で示した部分で写真の左右で隙間が異なっています)

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実証に使ったシステムはZuikoDigital 150mmF2とテスト中のフォーカサーです。
このレンズはボディにつけないとピント合わせができないのでフォーカサーは必須で
フォーサーズ用なのでフランジバックが39mm弱と短く光路長の余裕がありません。
そのため光路長を極限まで縮めたフォーカサーを作ってみました。
(このフォーカサーは工業用の直動ステージを使ったものですが
詳細は後日ご紹介します)


Zd150_h18_test_3

撮影した結果ですがF2の明るさでも四隅まで満足できる星像です。
(写真はノーフィルターで30秒露出したままの状態です)
この結果から,CCDセンサーの傾き調整は正しかったと確信しています。

(今回は,フォーカサーの平行度(レンズマウント部とCCDカメラ接続部)は
数μmまで調整していますが,レンズのスケアリングズレによる影響は残ります。
これは実写で追い込むしかありません)

 


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2013年4月 8日 (月)

RR-110用フルサイズ対応三脚プレート

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EOS-5DM2などのフルサイズカメラをRR-110(レボルビング装置)でご使用の場合
標準付属の三脚プレート(Tプレート)ではリモートコントローラーのコネクター部と
Tプレートの隙間が狭くなり,ケーブルの取り回しに支障を来す事がありました。

そこで対策として6mmだけ嵩上げする三脚プレートを準備いたしました。
写真のように隙間に余裕がでるのでケーブルの取り回しが楽になります。

このプレート(RR-110用THプレート)はオプション扱いで3,000円での販売となりますが
既にRR-110をご購入いただいている方には
標準付属の三脚プレートとRR-110本体間に挟むスペーサーをご提供いたします。
こちらは送料込みで500円ですのでHP上からご注文いただけると幸いです。
6mmの金属スペーサーを挟むだけですが実用上何ら問題ありません。

 
 


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2013年4月 7日 (日)

タカハシP-2,H-40用AMD-1

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P-2及びH-40用のAMD-1についてはこれまでに何度となく
ご紹介しておりますが,このところご注文数が増えております。

昨今のポータブル赤道儀ブームの影響かと思われますが
やはり通常のドイツ式赤道儀の便利さが見直されたためでしょう。

海外遠征や登山などで撮影するのであればそれなりの軽量化が要求されますが
車で移動するのであれば,重量より精度や使いやすさを優先した方が合理的です。

電池まで内蔵したAMD-1仕様の赤道儀は,据え付ければ直ぐに撮影できるので
極軸望遠鏡などを現地で組付けるポータブル赤道儀より機動性は勝っています。

AMD-1はP-2,H-40用ともに既に生産中止された赤道儀用の駆動装置ですが
最近は1ロット20台が4ヶ月ほどで完売する状況です。
意外なのはH-40用の割合が全体の1/3程を占めることです。
H-40は30年程前?に生産中止となっていますが大切に保管されていたのでしょう。


対応機種が生産中止となっているため,従来は限定的に生産しておりましたが
当面の間は継続いたします。
ただ,1ロット分完売後は数ヶ月間お待たせする事をご了承いただけると幸いです。
現ロット分の在庫数はP-2用3台,H-40用4台です。

 

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2013年4月 2日 (火)

XY50/65用クイックリリース

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標準状態のXY50やXY65は,カメラネジなどでポータブル赤道儀を固定しますが
クイックリリースを使用すればワンタッチで着脱できるようになります。

XY50側は標準付属する赤道儀取り付けプレートとクイックリリースクランプを交換し
赤道儀側にはクイックリリースプレートを取り付けます。
赤道儀側の固定穴位置は機種により異なりますが
加工位置をご指定いただければ無償で固定用の穴加工を行います。

写真はマークX赤道儀にプレートを2本のボルトで固定した状態です。

このクイックリリースはクランプ(QR45)とプレート(QP45-65)のセットで9,000円で
XY50,65共用です。


下の写真は,マークXをXY50とフラット三脚でポータブル赤道儀に仕立ててみました。
今から40年ほど前,天文誌などに掲載されたスタイルです。
憧れて購入しましたが,この自由雲台を使う方法は
構図により大きくバランスを崩すためあまり使いやすいものではなかったようです。


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