冷却CCDのセンサー傾き調整 実証テスト
冷却CCDのセンサー傾き調整については先日ご紹介しましたが
その調整量が予想以上に大きく,気になっていたので実証テストを行いました。
写真のように調整部の隙間が目で見ただけで違う事がわかります。
(赤で示した部分で写真の左右で隙間が異なっています)
実証に使ったシステムはZuikoDigital 150mmF2とテスト中のフォーカサーです。
このレンズはボディにつけないとピント合わせができないのでフォーカサーは必須で
フォーサーズ用なのでフランジバックが39mm弱と短く光路長の余裕がありません。
そのため光路長を極限まで縮めたフォーカサーを作ってみました。
(このフォーカサーは工業用の直動ステージを使ったものですが
詳細は後日ご紹介します)
撮影した結果ですがF2の明るさでも四隅まで満足できる星像です。
(写真はノーフィルターで30秒露出したままの状態です)
この結果から,CCDセンサーの傾き調整は正しかったと確信しています。
(今回は,フォーカサーの平行度(レンズマウント部とCCDカメラ接続部)は
数μmまで調整していますが,レンズのスケアリングズレによる影響は残ります。
これは実写で追い込むしかありません)
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