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2013年5月 8日 (水)

シンチレーションとガイド精度

Mx2_4


グラフはPHD Guidingを使ってピリオディックモーションの測定を行っている状況です。
グラフの左側は両軸ともガイドを行っていない状況ですが
昨夜はシンチレーションが悪く,僅か240mmのガイド鏡でもこんなに揺れています。
Y軸の1目盛りは約4秒角なので,両軸ともP-Pで3秒角ほどの振れです。
(上記はPHD Guidingが1秒露出時のデーターを元にグラフに表示した値で
眼視で見た星像はこれより遙かに大きな揺れです)

試しに途中からガイドしてみましたが
赤緯側(赤色の線)はガイドしない方が安定しています。
シンチレーションを必死にガイドしようとして,かえって悪くなっていますが
赤道儀のレスポンス(特に赤緯)ではシンチレーションは到底追えないからです。

ガイド中のグラフを眺めていると,時折ハンチングを起こしています。
これは制御ゲインを下げたりサンプリング周期を長くするなどの調整を行えば
ある程度改善できますが,制御(ガイド)しないときより良くなる事はないので
このような環境下での撮影時は赤緯のガイドは切った方が賢明でしょう。

測定条件
ガイド鏡の焦点距離:240mm
ガイドカメラピクセルサイズ:4.65μm
Y軸の目盛り間隔はCCDの1ピクセルなので
0.00465/240mm=0.000019166,tan-1 0.000019166*3600=約4秒角となります。
測定対象赤道儀のPモーションは±5秒角程度です。

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