中判レンズ用フォーカサーのテスト

カメラレンズ用のフォーカサーについては先日からご紹介していますが
今回紹介するのは中判レンズ用の特注品で,1台のみの製作です。
特注仕様の場合,焦点位置や各部の干渉,スケアリング調整の容易さなどは
実際に撮影してみないと解らないこともあるので確認を行いました。
昨夜は透明度が高く,テストにはもったいないほどの空でしたが
梅雨明けまでには仕上げたいので晴れ間を逃せません。

紹介するシステムはMAMIYA645用の200mmF2.8と
フルサイズカメラの組み合わせです。明るさを活かしたナローバンド撮影用です。
この645用のレンズは星像ではデジタル用に設計された最新のレンズに劣りますが
フランジバックが長いのでフィルターホイールが使えることが大きな魅力です。
色収差は残りますがナローバンド用として使うので問題とはなりません。
ナローバンドの場合,レンズの有効径を生かすために絞りたくないのですが
開放でも写野周辺まで星が丸く写るかが重要です。
このレンズはIFレンズでないので星像が歪になる傾向が少ないようです。
以前,メーカーの設計の方に尋ねたところ,IFレンズは固定されたレンズに対して
IF系が移動するのでレンズの芯や傾きの影響が残るとのことでした。
以前所有していたZuiko250mmF2は,ヘリコイドを近距離から∞側に回した時と
その逆では明らかに星像が変わっていました。

フォーカサーとカメラの接続方法ですが,実際に冷却CCDで撮影していると
パソコンとの接続を保ったままで望遠鏡からカメラを取り外す事があります。
できれば冷却したままで一時的に取り外したい時などです。
2インチスリーブでの接続なら容易ですが,スリーブの遊びが多いので
重量のあるカメラでは使いたくありませんし
ねじ込み接続は強度や精度は完璧ですがケーブルが絡むので取り外せません。
そこでフィルターホイール側に写真のようにテーパー状の接続リングを取付ました。
規格はFLIのカメラと同じでレンズ側は他のフォーカサーと同じです。
これでカメラの着脱が容易になりますが,一番のメリットは回転ができる事ですね。
このテーパー接続部は光路長を10mmしか消費しないのでRH200でも採用予定です。
RH200はM72ねじ込み部からのバックフォーカスが70mmほどあるので
このアダプター経由でフィルターホイールやカメラを接続してもまだ余裕があります。
ご予約いただいているSXVR-H18(694など)用とQSI用の量産分は
(と言ってもそれぞれ4台ほどですが)現在製品の製作中で6月末納品予定です。
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