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2013年6月17日 (月)

フォーカサー実写テスト

Ngc7000_13_06_15

撮影データー:MAMIYA A200mmF2,8絞り開放,SXVR-H36,バーダーHa(7nm)
600S×5,4,904×3,280ピクセルを1/2にリサイズ,ダーク,フラットは未処理


昨夜は久しぶりに星が出ていたので完成したフォーカサーの実写テストを行いました。

このフォーカサーはMAMIYA645マウント仕様で
対象となるレンズはA200mmF2.8のみです。
これにフィルターホイールをつけたフルサイズ冷却CCDを装着しています。

レンズマウント面とカメラ接続面の平行度を調整しただけで(数10μmオーダー)
特にスケアリングの調整などは行っていません。
周辺の星像が肥大していので調整の余地がありますね。


雲が何度も通過したので明るい星ににじみが出ていますが
ピント合わせに関しては予想どおり満足な結果が得られました。
紹介する写真は,フォーカス画面を見ながらツマミを回して手動で合わせていますが
ピントのピークを見つけるのみ1分もかかりませんでした。
バックラッシュは事実上「0」なのでピントのピークが容易に掴めます。


B13_06_172

このフォーカサーが必要とする光路長は約14mmです。
(内10mmはFLI互換テーパーマウントの厚み,3本のねじでFFを固定している部分)
MAMIYA645のフランジバックは64mmなので
フィルターホイールとCCDカメラ分が50mmほど確保できます。


B13_06_173

このフォーカサーはレンズとカメラの間隔を調整するので
フィルターホイールとカメラの光路長が上記の50mmより短い場合は
レンズのヘリコイドを少し伸ばして(無限位置から近距離側に回して)
この隙間を2~3mmまで接近させた状態で運用した方が便利です。
それに見合う専用の遮光材を準備します。

このフォーカサーは依頼分(+評価用)として製作しましたが
アルミ加工品などは3台分製作したので1台のみ材料の余剰があります。

価格はレンズマウントなど含み一式で75,000円で
フォーカスコントローラーは付属しません。(現在在庫が切れています)
過去に頒布したすべてのコントローラーが使用できます。
フォーカサーとフィルターホイールの接続部は
FLI製カメラの互換のテーパーリングです。

MAMIYA645用のA200mm専用となりますが
F2.8の明るさを生かしたナローバンド撮影用としてはおもしろいと思います。

なお先にご紹介しておりましたフォーカサーの内,FLIとQSI用は完売しました。


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