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2013年8月

2013年8月31日 (土)

トッププレート対応小型ガイドシステム-QHY5セット

Sgsqhy

QHY-5LⅡを採用したアリガタガイドシステムについては先日ご紹介しましたが
今回は,TB-60~TB-115(114)のトッププレートとしてそのままご使用いただける
ガイドシステムをご紹介いたします。

ガイド鏡にペンシルボーグ鏡筒を使うことなどはアリガタシステムと変わらず
主要パーツは互換性があります。
ペンシルボーグは天体望遠鏡なのでその星像は極めてシャープです。
ピクセルサイズ3.75μmのQHY-5LⅡと組み合わせることで
500~800mmの直焦撮影でも安定したガイドが行えます。

 


QHY-5LⅡトッププレートガイドセット125(150):49,500円→49,800円に改訂
発売時期:9月15日

セットに含まれるものは以下で,ペンシルボーグ鏡筒は含まれません。
 ・QHY-5LⅡ(色はシルバー)
 ・Cマウントスリーブ
 ・ガイド鏡保持金具(A,A2プレートのセット)
 ・専用トッププレート(125または150)
  トッププレートガイドセットに付属するプレートはTTP-125,TTP-150相当です。 


また先日ご紹介しました,QHY-5LⅡを使ったアリガタガイドシステム
予定価格で発売いたします。

QHY-5LⅡアリガタガイドセット:52,800円>→54,600円に改訂
発売時期:9月30日
QHY-5LⅡとアリガタガイドのセットでペンシルボーグ鏡筒は含みません。


いずれもセット販売のみでQHY-5LⅡの単体発は行っておりません。
(QHY-5LⅡ単体での発売時期は10月以降の予定です)


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2013年8月30日 (金)

ε-130D用ゼロクリアランス鏡筒バンドTB166ZC

B13_08_30

通常の鏡筒バンドは鏡筒に傷がつくのを防ぐために
布や樹脂の介在物を貼り付けています。滑りのよい布を使った場合
バンドを少し緩めると滑らかに摺動や回転ができるのもメリットです。


ただ今回のε-130Dなどの写真鏡では,ガイドミスを減らす目的で
それらの介在物をなくし,より強固な固定を望まれるケースもあります。

鏡筒に少しの摺り傷がつくことよりもガイド精度を優先されるためです。

そこで今回ε-130DのTB166では
初期ロット限定で介在物を使わない仕様(TB166ZC)を製作することとしました。
数量は10セットのみで価格は通常のTB166と変わりありません。

鏡筒と接する面は完全な円となっているうえ,写真のように大変滑らかな
マシニング加工面に硬質アルマイト処理を施しているため
深い傷がつくことはありませんが小さな擦り傷がつくことはご了承ください。

イプシロンを使われる方ならではのこだわりがあるかと思い商品化しましたが
マニアックな特殊仕様となるので初期ロットだけの限定生産を予定しております。


・TB166ZC(ZeroCearance):42,000円(専用のTP60-250付属)
・発売時期:2013.9.30日
・発売数量:10台(初期ロットで10台分製作予定予約受付中)
初期ロット対応のTB166ZCは都合により終了いたしました。


なお,TB166ZCは通常のバンドより直径で0.8mm小さく加工しているので
ご購入後,傷防止を目的とした布などを貼ることはできません。
何も貼らない状態で鏡筒に密着します。


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2013年8月24日 (土)

冷却CCDカメラ接続用アクセサリーについて

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写真のε-130Dについては先日アクセサリー開発状況をご紹介いたしましたが
このところ,FSQ-106EDやTOA-130などの高性能屈折鏡筒と
冷却CCDカメラの接続に関するご相談をお受けする事が多くなりました。

これらの高性能屈折鏡筒+冷却CCDで撮影される方は
星像に対するご要求が高いため屈折と言えどもオフアキガイドを望まれます。
また一般的に冷却CCDカメラはチップのスケアリングが取れていないので
それを調整する機構も同時に望まれます。

限られたバックフォーカスの中で,それらを満足するアクセサリーの開発は
ハードルは高いのですが工夫すれば何とかなりそうです。

FSQ-106EDやTOA-130などアクセサリーについては製品ができた時点で
改めてご紹介いたします。
 


ε-130D用の鏡筒バンド等は先に紹介したとおり10月上旬に発売します。
バンドやプレーの初期ロットは十分な数量を準備しますが
専用のフォーカサーは頒布するコントローラーの数量が限られるので
ご検討されている方はご予約いただけると幸いです。

なお,既にNFC-KA(最下段で紹介しているコントローラー)を所有されている方はそのままご使用いただけます。

 


それから先日ご紹介したε-130Dのイメージ図では
接眼部とフォーカスモーターの位置関係上,構図の縦横切り替えができなかったので
以下のイメージ写真のように2ポジションを選べるようにします。

切り替えは簡単ではありませんが,その日撮影する対象が決まれば
事前に変更可能な構造とする予定です。


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2013年8月18日 (日)

2タイプのアリガタガイドシステム

B13_08_18


先日ご紹介しましたアリガタガイドシステムは使用するガイドカメラにより
2タイプを発売することとしました。

1つはStarLighte Xpress製LodeStarでもう1つはQHY-5LⅡ用です。

StarLighte Xpress製LodeStar用は,従来の小型ガイドシステムの
Cマウントスリーブを併用し全く同じ方法でペンシルボーグ鏡筒と接続します。
既に小型ガイドシステムをお持ちの方は
アリガタガイドシステム本体のみをお求めいただければシステムは構成できます。

QHY-5LⅡ用はコスト削減のため,Cマウンドスリーブは使わず
QHY-5L-Ⅱに同梱されるCマウントの延長スリーブを加工して接続します。
そのため,割安となりますが,セット販売のみの対応となります。

価格は以下のとおりで9月下旬発売開始予定です。


・LodeStar用アリガタガイド本体:14,800円
  アリガタガイドシステムを構築するには,以下のものが必要となります。
  StarLighte Xpress製LodeStar:66,200円
  Cマウントスリーブ:4,600円
  ペンシルボーグ鏡筒:12,800円
  

・QHY-5LⅡアリガタガイドセット:52,800円(予定価格)→54,600円に改訂
(QHY-5LⅡとアリガタガイドのセットでペンシルボーグ鏡筒は含みません)


写真はアリガタガイドシステムにDS45(円形ノブ仕様)やアルカスイス規格の
クイックリリースクランプを付けた状態です。


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2013年8月15日 (木)

ε-130D用のオプション構成について

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ε-130D用鏡筒バンドなどの開発状況は先日ご案内しましたが
システム構成の詳細について改めてご紹介いたします。

【ε-130D用鏡筒バンド(TB166):42,000円(予定価格),10月上旬出荷開始予定】
  ε-130Dの鏡筒は板厚が薄いため,加工コストはかかりますが
  固定面積を大きくする目的で板厚20mmのアルミ板から切削加工しています。
  ε-130Dのカラーリングに合わせ硬質黒半つや消しアルマイトを施しています。

【鏡筒プレート(TP60-250):TB166標準付属品】
  所有されているアリガタなどに固定できるよう鏡筒プレートを標準付属としました。
  DP75(80)-250L対応のほか,M8ボルト用座繰り穴が35mm間隔で開いています。

【トッププレート(TTP60-150):3,500円】
  上部にオプション(予定)のフォーカスモーターや冷却CCDカメラサポートを
  設置するためのプレートです。
  さらに図にはありませんがキャリングハンドルもつけられます。

【ショルダープレート(SP40-150):3,500円】
  トッププレートでは,接眼部やカメラで視野が妨げられるため
  鏡筒バンドの肩にガイド鏡をつけるためのプレートです。
  小型ガイドシステムまたはGT-40が搭載できます。
  また両側につけられるため,片側はUSBハブなどを固定することもできます。

【フォーカスモーター):40,000円(サポートの関係で頒布品として予定)】
  頒布中のFSQ-106ED用などと同じバックラッシュが小さいモーターで駆動します。
  1/30の減速付きですので手動でもピント合わせの補助となります。
  一般的な微動装置と異なり,撓みを感じる事はありません。

【スケアリング調整プレート(予定)】
  写野に対応した調整ができるよう4点押引きネジ式のスケアリング調整プレートで
  システムを組み立てたまま調整ができます。(詳細は後日ご紹介いたします)

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2013年8月14日 (水)

H-40赤道儀用XY50とカスタマイズについて

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H-40赤道儀のカスタマイズにつきましては過去に何度かご紹介しておりますが
その後も継続的にご要望をいただいております。

このカスタマイズにはH-40専用の高度・方位調整装置(XY50-35H)が不可欠ですが
第2ロット分の25台も完売してしまいました。

今後のご要望がどの程度あるかはわかりませんが,XY50の次期ロット(第4ロット)
製作時にH-40用を再度製作いたします。
カスタマイズのもう一つの柱である専用のAMD-1は材料を確保していますので
今後も継続して供給いたします。

以前も書きましたが,H-40赤道儀は30年ほど?前に生産終了となっているので
専用のXY50がそれほど需要があるとは思っておりませんでした。
3回目の限定生産でトータルでは70台分作ることとなりそうです。

現在行っているフルカスタマズは,XY50-35HとAMD-1の取付に加え
赤緯軸をカットしてBENRの回転ヘッドを組み込んでいます。
セットの場合単品での積み上げより10%お安い価格設定としております。

写真は左から
オリジナルの状態,それにAMD-1を取付,さらにXY50と回転ヘッドを組み込んだ
ものです。
手前はさらにウエイトシャフトのアダプターまで付け加えた状態で
改造費用は74,940円となります。(赤道儀のオーバーホールも含んでおります)

過去にAMD-1またはXY50-35Hを購入されたお客様はフルカスタマイズされる
場合,同様の割引を適合いたします。


H-40用のXY50-35Hの再発売時期は未定ですがご予約はお受けいたします。
またフルカスタマイズに関してはHPからお問い合わせいただけると幸いです。

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2013年8月12日 (月)

QHY CCD社製品の取り扱いについて

B13_08_12


先日,幾つかのガイド用カメラの評価状況をご紹介しましたが
QHY-5LⅡも入手したので早速テストしました。
薄雲越しだったので,他機種との定量的な比較はできませんでしたが
StarlightXpressのLodestarと比べても遜色ないほどの感度です。

ノイズに関してはASI120MM同様に目立ちますが
ガイド用として使うのなら何ら支障はないでしょう。


ところで,このところカメラレンズでガイド撮影される方から
小型のガイドシステムについての問い合わせをいただきます。

通常,カメラレンズでガイド撮影するには
カメラとガイド鏡を平行に搭載する形になりシステムが大がかりになりがちです。
対策としてガイド鏡とカメラを逆に配置した逆親子ガメ式?をブログに掲載していましたがそれを見られた方から同じようなものが作れないかとの相談です。


そこで写真のような一体型ガイドシステムを作ってみました。
逆親子ガメはネーミングとしてはちょっと?なので,アリガタガイドシステムとしました。
アリガタとガイド鏡の鏡筒が一体化され
片端にペンシルボーグ,片端にQHY-5LⅡがつきます。
少し背の高いビクセン規格アリガタの中をくりぬいて
そこにカメラのついたガイド鏡を差し込んだと言った方がわかりやすいですね。

上部はM8タップ-P.C.D.35なのでここに DS45や鏡筒バンドが固定できます。
アルミ無垢材からの削り出しなので上部は7cm程度の鏡筒でも搭載できます。
遠征地でカメラレンズと望遠鏡の直焦点撮影を載せ替えて使う時など便利です。

このアリガタガイドシステムは9月からQHY-5LⅡとセット販売を行う予定です。

 


アリガタガイドシステムの奥はFCT-76に装着したQHY-22です。
SONYのICX694を搭載したカメラで,SXVR-H694のライバル機です。
ウインドウガラスにヒーターをつけるなど結露防止策を講じているので
その実力やノイズなどのテストを行う予定です。

(QHY製品は国内総代理店の天文ハウスTOMITAから供給を受けています)

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2013年8月 8日 (木)

ε-130D用鏡筒バンドを開発しています

E130d

タカハシのε-130Dは今月末発売となりますが
現在,専用の鏡筒バンドを開発しております。

小さい鏡筒では相対的にカメラ周りの重量が大きくなるため
ε-130Dでは前後のバランス調整機構は必要と思われます。
バランスが取れていないと操作性が悪くなるだけでなく
撮影中に各部のたわみ発生するためガイドエラーの原因にもなります。
特に筒先側が重たい反射望遠鏡は扱いにくいので対策は必須です。

開発中の鏡筒バンドは,図のようにアリガタ/アリミゾを使い
鏡筒を前後方向に大きくオフセットできます。
レイアウト上カメラがバランスウエイトの反対側に付くので
ガイド鏡は視野を妨げられないようバンドの肩に配置します。(ファインダーの反対側)

モーメント荷重は大きくなるのでバランスウエイトは増やす必要がありますが
小さな反射鏡筒で完全にバランスを取るにはこのレイアウトがベストと思います。
遠征地でシステムを組んだまま光軸確認ができるのも大きなメリットです。


このバンドは現在試作中で9月上旬にはシステム全体の写真を紹介できる
予定です。製品としての出荷は10月からを予定しています。

同時に専用の小型ガイドシステムやモーターフォーカサー(頒布扱い)も開発中です。


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2013年8月 3日 (土)

ガイド用カメラの評価-速報

先日ご紹介したガイドカメラのうち
ZWOptical製のASI120MMとStarLighte Xpress製SuperStarの感度比較を行いました。
僅かな晴れ間でのテストだったので今回は2機種の比較がやっとでした。

ASI120MMはピクセルサイズが小さいのでSuperStarと比較しましたが
どちらかと言えばASI120MMの方が感度が高いようです。
チップサイズの大きいLodeStarに匹敵する感度かと思われます。
ただし,ガイドにはあまり影響しませんが
ノイズやなめらかさはSuperStarが大きく勝っています。

比較写真は上がASI120MM,下がSuperStarでSuperStarの方が広写野です。
ASI120MMのカメラゲインは85ほどで撮影しています。

Asi120


Superstar

ASI120MMをPHD Guidingで使うにはドライバーの他にASCOM関連の設定も必要となり
少し面倒ですがそれでもこの感度ならガイドカメラとして満足です。

同じチップを使った本命のQHY-5Ⅱにも期待できそうですが
これは週明けにはテストできる予定です。

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2013年8月 2日 (金)

2014 南天星見ツアーのご案内

B13_08_02
    写真は2013.3月の遠征時にカルバリーで撮影したものです
EOS 5DM2(IRカット改造) ISO1600 180秒露出×2,SAMYANG35mmF1.4→F4

2014年4月26日(土)~5月4日(日)まで
8泊9日の日程で西オーストラリアへの南天星見ツアーを実施します。
2014年のGWは月回りが良いため企画しており,4月29日が新月です。

遠征地は西オーストラリアのワディファームです。

ワディファームは宿泊施設が完備していますが,それに加え
AC電源や机・椅子なども準備できるので冷却CCDでの撮影もできます。
空の暗さはそこそこですが,環境が整っているため何度も訪れています。
敷地内に街灯はないのでロッジのすぐ近くで撮影することができるため
赤道儀は一度セッティングすれば期間中そのまま放置することも可能です。


通常,海外遠征の場合は,夕方にレンタカーで宿から観測地まで移動し
セッティング~観測~撤収を繰り返すことになりますが
ここの場合,敷地内で観測するので疲れたらロッジで休むことができます。
不慣れな極軸設定を何度も行わなくて良いのも大きなメリットでしょう。

航空写真で一番左の棟を管理棟にしますが
その左側の広い空き地に赤道儀をセッティングします。


ツアーの概要は以下の通りです。

・旅行日程:2014.4.26(土)~5/4(日)
・旅行費用:278,000円(全食事,燃料税など全て含む)
・出発地:福岡空港(シンガポールで乗り換え)
・使用航空会社:シンガポールエアライン
・予定人数:20人
・主催者:K-ASTEC /トップツアー佐賀支店

スケジュールの概要
4月26日(土) 10:00 福岡発  15:35 シンガポール着  SQ655
4月27日(日) 01:05 シンガポール発 06:20 パース着  SQ225
         着後 レンタカー利用 パース市内で買い物後ワディファームへ
4月28日(月) ワディファーム滞在
         この間,ピナクルズ観光などを予定(オプション)
5月 2日(金) ワディファーム滞在
5月 3日(土) 午後ワディファーム発
         17:30 パース発  22:45 シンガポール着  SQ226
5月 4日(日)  01:05 シンガポール発  08:10 福岡着

ピナクルズやループ(カルバリー)観光や夜間の撮影はオプションで対応いたします。

団体予約のため出発地は福岡のみとなりますが
各地から福岡までの航空券等は手配いたします。(別料金)

赤道儀の設定(極軸合わせ)などは私とスタッフがフォローします。
また,現地で機材のトラブルが発生した際は可能な限り点検~修理を行います。
修理ができない場合に備え,現地の機材もご利用いただけるよう配慮いたします。
(GP-D,SP-DX,スカイメモ合計3台を予備として配備します)
また,観望用の機材も準備いたします。

既に定員の半数以上のご予約をいただいておりますので
残り枠は6~7名となりますが興味のある方はHPからご連絡いただけると幸いです。
おかげ様で残りは4名様となりました。(2013.8.3追記)
定員に達しましたので,募集は終了させていただきます。(2013.8.4追記)

このツアーはハードな遠征ではなく
どちらかと言えばゆっくりと南天の星(とワイン)を楽しむツアーです。
この時期は夜半に紡錘形銀河が頭上に昇ります。


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