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2013年8月12日 (月)

QHY CCD社製品の取り扱いについて

B13_08_12


先日,幾つかのガイド用カメラの評価状況をご紹介しましたが
QHY-5LⅡも入手したので早速テストしました。
薄雲越しだったので,他機種との定量的な比較はできませんでしたが
StarlightXpressのLodestarと比べても遜色ないほどの感度です。

ノイズに関してはASI120MM同様に目立ちますが
ガイド用として使うのなら何ら支障はないでしょう。


ところで,このところカメラレンズでガイド撮影される方から
小型のガイドシステムについての問い合わせをいただきます。

通常,カメラレンズでガイド撮影するには
カメラとガイド鏡を平行に搭載する形になりシステムが大がかりになりがちです。
対策としてガイド鏡とカメラを逆に配置した逆親子ガメ式?をブログに掲載していましたがそれを見られた方から同じようなものが作れないかとの相談です。


そこで写真のような一体型ガイドシステムを作ってみました。
逆親子ガメはネーミングとしてはちょっと?なので,アリガタガイドシステムとしました。
アリガタとガイド鏡の鏡筒が一体化され
片端にペンシルボーグ,片端にQHY-5LⅡがつきます。
少し背の高いビクセン規格アリガタの中をくりぬいて
そこにカメラのついたガイド鏡を差し込んだと言った方がわかりやすいですね。

上部はM8タップ-P.C.D.35なのでここに DS45や鏡筒バンドが固定できます。
アルミ無垢材からの削り出しなので上部は7cm程度の鏡筒でも搭載できます。
遠征地でカメラレンズと望遠鏡の直焦点撮影を載せ替えて使う時など便利です。

このアリガタガイドシステムは9月からQHY-5LⅡとセット販売を行う予定です。

 


アリガタガイドシステムの奥はFCT-76に装着したQHY-22です。
SONYのICX694を搭載したカメラで,SXVR-H694のライバル機です。
ウインドウガラスにヒーターをつけるなど結露防止策を講じているので
その実力やノイズなどのテストを行う予定です。

(QHY製品は国内総代理店の天文ハウスTOMITAから供給を受けています)

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