TB-166使用時のε-130Dの重心位置
ε-130Dの鏡筒バンド開発にあたっては鏡筒前後方向のバランスが
最も重要な要素だったので,実機でのテストを行いました。
保持強度を優先するためTB-166はメーカー純正よりバンド間隔を広く
取っているのでバランスに関しては純正より条件が厳しくなっています。
上の写真はFLIのPL-16000とフィルターホイールを搭載した例で
バランス上,最も厳しくなる例かと思います。
(フォーカサーをつけるとさらに厳しくなりますが)
写真の位置で前後バランスがとれるので
重量級のカメラをつけた場合の重心位置は,概ね筒先側バンド付近です。
次は一般的なデジタル一眼レフカメラをつけた場合で筒先側バンド中心から
3~4cm後方に重心がきます。
フードをつける余裕はありませんが
オフセットプレートを使わなくともぎりぎりでバランスがとれそうです。
実機での確認結果,カメラの重さでの重心位置の変化は少なかったので
製品では,鏡筒プレートの長さを少し見直す予定です。
(フードも重要なファクターとなるので
重量級の冷却CCDカメラで筒先にフードをつける事を想定して決定します)
カメラの取付位置と,赤緯軸の延長線の位置関係から
カメラの重量は極端にバランスに影響しないことがわかりましたが
いずれにせよ冷却CCDカメラをウエイト側に配置するのは難しいでしょう。
またデジタル一眼レフで撮影する場合も
ウエイト側にカメラを配置した場合,光学式のファインダーは覗けなくなる
対象もあるので運用は厳しいと思います。
写真は主鏡側から見た状態で,カメラ(接眼部)を避けるために
鏡筒バンドの肩につけたガイド鏡です。反対側にはUSBハブをつけています。
トッププレートにはキャリングハンドル(オプション:2,000円)をつけていますが
これにケーブルを結束すれば配線の取り回しがスッキリしそうです。
ハンドルは仕様変更に伴い価格を1,500円としました。2013.9.2追記
バランスとは直接関係ありませんがε-130D用の鏡筒バンドも
他のTBシリーズ同様に側面にツバが出ない締め付け方式を採用しています。
ちなみにバンドとベースプレートの重量は約1kgでこれにトップ,ショルダー
プレートとQHY-5LⅡガイドシステムなど全てを含めても1.5kgと軽量です。
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