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2013年10月28日 (月)

デジタルカメラのセンサー傾き

B13_10_281

レーザーを照射して冷却CCDDカメラのセンサー傾きを調べる方法は
既に一般化しているようですが,この方法はC-MOSセンサーを使った
デジタルカメラで使えないかとのお問合せがありました。

早速テストしてみましたが結果はCCDセンサー同様に行えました。
C-MOSでも格子状の反射点が綺麗に並びます。

B13_10_282

私のカメラはIRカット改造は行っていますが,C-MOSセンサーを取り外すような
ことは行っていないためレンズのマウント面とC-MOSセンサーは平行です。

厳密に見るとマウントに置いたオプチカルフラットからの反射光と
センサーからの反射光は僅かにずれています。
赤でマークを入れた横に少し伸びた点がそれらで
その右横が照射されるレーザーです。クリックで少し拡大します。
(赤マークの左上の反射光はなにからの反射か不明です)

逆に言えばこのレーザー照射方は,CANONの工場で調整された精度以上の
検出精度を有していると言えそうです。

冷却改造などで分解されたカメラは一度計ってみると良いかと思います。
もしずれていればマウントとボディの接続面にシムシートを挟む事で調整できます。

  
 

 

ところで先日ブログで紹介した十字状の光条の件ですが
あれはCCDセンサーの境界部にレーザーを照射したときに現れます。
どの点がセンサーからの反射か見極めるには非常に便利です。


B13_10_283


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