ラック&ピニオンVSヘリコイド
昨日から「第二回九州大観望会2013(星宴)in星野村」に参加してきました。
あいにくのお天気でしたが,深夜2時頃から晴れてきて
透明度の高い綺麗な星空(と美味しいお酒)を堪能できました。
中でも,茨城県から参加された方のZEISSのAPO100で見たM42やトラペジュームは
コントラストが高く良く見えました。さすがにZEISSです。
今回の展示品で参加者の目を引いたのは
タカハシのTOA-130とビクセンのV-SDP125S(参考出品)です。
実際の星での比較はできませんでしたが
遠くの鉄塔などを見比べた限りでは甲乙つけがたい光学性能のようです。
この程度の比較テストでは光学性能の差異を見いだせなかったので
TOA-130のラック&ピニオンとV-SDP125Sのヘリコイドの比較談義となりました。
V-SDP125Sのヘリコイドは直径が大きいので片手での操作はむずかしく
そのうえ,鏡筒にひねる方向の力がかかるので視野が揺れてしまいます。
ほとんどの方の感想はピントのピークを掴みにくいとのことです。
V-SDP125Sのヘリコイドはピント位置を目盛りで読み取る事ができるので
それを必要とする観測には有利ですが
眼視観測ではTOA-130のラック&ピニオンが向いているようです。
ただ同じヘリコイドでも願視用のZEISSのAPO100は
小さくて極めて滑らかな回転なので気持ちの良いピント合わせができます。
どちらかと言えば撮影用のV-SDP125Sには遊びのない
大きなヘリコイドが必要なので操作性が犠牲になるのは仕方ないのでしょう。
撮影時はライブビューで星像を見ながらではなく
目盛り環を使ったピントの合わせに威力を発揮しそうです。
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