2013年はポータブル赤道儀の年でした
2013年も今日で終わりですが
今年は2012年から始まったポータブル赤道儀ブームが
そのまま続いた1年でした。
2012年の夏に海外遠征用として企画したポータブル赤道儀のGF50や
他社製ポータブル赤道儀の極軸設定用として開発した
XY50やXY50Dが予想を上回る好評をいただきました。
GF50は50台(計画の限定数量)で生産を終了しましたが
XY50(XY50D)は1年半足らずで累計出荷台数は400台ほどに達しています。
また,旧型の赤道儀の改造や専用のモータードライブ(AMD-1)も好調でした。
タカハシのH-40用は専用のXY50-35Hも含め50台ほど出荷しています。
来年以降もこのブームは続くと思われます。
来年も引き続き改造を主体としますが,従来は構造上の理由で改造を
お断りしていたタカハシ製P型赤道儀(写真手前の左端)や
スカイメモP(写真奥の右端)なども改造をお請けする予定です。
実は個人的にはガイドしないポータブル赤道儀では
50mm程度までが完全な追尾の限界でそれ以上はガイドが必須と思っていました。
流れた写真を量産するより,完全に追尾した写真を撮りたかったからです。
ところが先日のモンゴル遠征では350mmでもほぼ満足な写真を得られ
考え方を見直しています。これなら100mmは完全な追尾ができそうです。
露出時間が以前の銀塩と比べると1桁違うので当然かも知れませんね。
星が流れないのはPモーションだけではありませんが
±10秒角程度の精度を誇る赤道儀なら300mmほどでも使えそうです。
先日から350mmで3分間,ノーガイドで撮影した写真を紹介していますが
撮影天体の緯度が比較的高い対象でした。
薄雲で作品にはなりませんがオリオン中心部を撮った写真を紹介します。
ほぼ天の赤道儀付近ですが,4カットとも満足行く追尾です。
改造の場合,スケジュールなどでご迷惑をおかけする事もありますが
来年も本年同様よろしくお願いいたします。
(以前ご案内しておりました,Mark-X用AMD-1はモーターレイアウトの都合で
アイドラーギヤを使用しますがその精度の問題等で開発が遅れております)
写真奥左側のスカイメモP型赤道儀は委託販売品です。
AMD-1駆動なので南天でも使えます。
自作品ですが専用の丈夫なアルミ三脚など付属しています。
ご希望の方はメールでご連絡ください。フルセットで68,000円です。
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