« 2013年12月 | トップページ | 2014年2月 »

2014年1月

2014年1月31日 (金)

EF8-15mm専用リングヒーター+MFA

B14_1_31

昨日紹介したEF100用はフォーカスアジャスター機能+レンズ保持でしたが
本日紹介するEF8-15用は,リングヒーターにフォーカスアジャスターを付加しました。
巻き付け式のヒーターではピントリングが動いてしまうことがありますが
これは暖めながらピントを固定する事になるので便利なアイテムでしょう。


ヒーターは5V(3W)仕様も追加します。
公称値が10,000mAhのリチウム電池パックの場合
容量は37Whとなるので(10,000mAh×3.7V)一晩は使用できます。


・EF8-15mm用リングヒーター+MFA:14,000円
・EF8-15mm用リングヒーターのみ:8,000円
  ヒータは5V仕様(0.5A,2.5W),または12V仕様(0.24A,3W)いずれかを選択可能
  接続は,5V用:USB,12V用2.1φDCプラグ

先にご案内しておりましたヒーター単体でもお求めいただけます。
また,EF100用とMFA部は共用できます。
その場合,専用金具が必要となりヒーター+取付金具を10,000円で販売します。

一部仕様変更のため,先にご案内しておりました価格を若干見直しております。
頒布品の出荷2月末の予定です。

写真は昨日のEF100用を流用しており発熱体は付いていませんが
頒布品はMFAの反対側に発熱体を埋め込みます。


このリングヒーターの頒布は本日をもってご予約を終了させていただきます。
なお,EF100用MFAの初期ロット分は残り半数ほどとなりました。


|

2014年1月30日 (木)

EF100mmF2.8L用MFA販売

B14_1_301


以前このブログ紹介しておりましたEF100mmF2.8L専用の
マイクロフォーカスアジャスター(MFA-EF100)が完成しました。
初期ロットは2月10日から出荷いたします。

このMFA-EF100はレンズ鏡胴部に固定して使用しますが
底面にはUNC1/4ネジを切っているので写真のようなプレートに固定できます。
ピントの微調整と保持,それにレンズサポート機能まで有しているので
高いコストパフォーマンスです。
汎用のダブルリング式と異なり,スマートな外観でレンズに傷を付ける事もありません。


B14_1_302


ヘリコイドに巻かれたゴムリングのミゾに噛み合ったピースを平行移動し
ピントを微調整します。またその位置で確実に保持します。

B14_1_303


・MFA-EF100(CANON EF100mmF2.8L MACRO専用):13,500円(送料500円)

・このMFA-EF100は限定販売となります。継続的に販売する予定はありません。
 ロット20台単位で製作しますが途中で打ち切らせていただきます。

・レンズ保持としてご使用される場合
 MFA-EF100の底面とカメラの三脚固定ネジ面の高さは合いません。
 ご使用のカメラボディにより適当な厚さのスペーサーを挟む必要があります。

・現時点では他機種用の開発予定はありません。
 (先日ご案内したEF8-15用リングヒーターにはMFA機能が付加されます)


|

2014年1月28日 (火)

VELOCE RH-200テスト撮影

B14_1_28


先日のブログでVELOCE RH-200の入荷状況をご紹介しましたが
やっと試写ができました。
STX-16803を接続するリング類の製作が後回しになっていたので
冷却CCDでの撮影は初めてです。

STX-16803はフランジバックが長いのでRH-200のバックフォーカスでは
接続代が少なくなります。フィルターの装着は今後の課題です。

と言うことで昨夜はフィルター無しでの試写となりました。
入荷後,恒星を見ながら光軸の確認を行っただけで特に調整しないままです。

以下は写野中央をピクセル等倍で切り出しただけで処理はなにも行っていません。
左側はスケアリングのズレで星像が肥大していますが恒星像は綺麗な円盤状です。


スケアリングの調整は独立した機構を備えているので
光軸と同じようにごく短時間で行えると思います。

Rh200_16803_2
(RH-200+STX-16803,-10℃,600S)

ところで写っている人工衛星の軌跡は拡大すると1ピクセルほど波打っています。
シーイングの影響と思いますが3秒角ほど揺れているようです。

|

2014年1月26日 (日)

ビクセンVSD100F3.8のアクセサリー -1

B14_1_26


昨年末にビクセンから明るいアストロカメラ(VSD100F3.8)が発売されましたが
この鏡筒に冷却CCDカメラを装着するためのアクセサリなどを開発しています。

VSD100F3.8は(以降VSDと略)口径の割には高価ですが
敢えてこの鏡筒を導入される方は光学性能の高さはもちろんですが
その広いイメージサークルを求められているのでしょう。
ラージフォーマットの冷却CCDカメラでの広写野撮影を行われるためと思います。


写真はVSDとFLI の冷却CCDカメラ(ML16803とCFW4-5)を並べた状態ですが
鏡筒に対してカメラやフィルターホイールの大きさが際立ちます。

VSDのヘリコイドは大変滑らかですがさすがにこれだけのカメラを装着すると
少し不安です。
このようなシステムを構成する場合,遠隔でのピント合わせが一般的ですが
そうなるとクランプができないからです。

後ろに写っているのは同じヘリコイド仕様のFCT-76で
これにフルサイズ冷却CCDカメラを装着しています。
FCT-76のヘリコイドは撮影用としては強度不足ですが
この例のようにドローチューブを軽く保持するリングを併用すれば飛躍的に安定します。

別途β-SGRなどのフォーカサーを追加する場合は
ドローチューブのクランプを締めるので問題ないでしょうが
VSDは立派なヘリコイドが付いているのでそれを活かしてリモートで操作する際は
上記のような保持リングが必須でしょう。

写真の黒いリングは別の目的で作ったものですが
これと同じ外観でVSD専用の鏡筒バンドと光軸を合せる予定です。
ヘリコイドの場合,ラックギヤが無いのでシンプルなリングで保持できます。
また併せてヘリコイド専用のフォーカサーも検討中です。

|

2014年1月24日 (金)

撮影側とガイド鏡の焦点距離について

昨夜の記事でMS-4の素晴らしい追尾状況を紹介しましたが
一番上のグラフなどと比較すると小刻みなふれが小さくなっています。
小刻みなふれは殆どがシーイングの影響によるものですが
その日の状況で大きく変わり,日によっては±2~3秒角ほど揺らいでいるようです。

以下のグラフは途中からオートガイドした例で(以前紹介したMark-X赤道儀の例)
ガイドを行うことでPモーションは綺麗に打ち消されていますが
シーイングによる揺らぎはは取れていません。

グラフの1目盛りは約5秒角なので*
その量はP-Pで約2角ほどのようです。(当然ですが赤緯側も同様に触れています)
(*昨日のグラフとはピクセルサイズが異なるカメラを使っています)


Mx2_4


このグラフは焦点距離240mmのガイド鏡+SX SuperStarで計測しましたが
このようなシーイング下ではこれ以上長いガイド鏡を使ってもガイド精度は
上がらないと感じます。


よく焦点距離○○mmの望遠鏡で撮影したいけど
その場合,ガイド鏡の焦点距離はどれほどにすべきか?とのご質問を受けますが
昨夜のようにシーイングが良好な場合でも±1秒角は揺らいでいると思うので
ガイド鏡の焦点距離は240mmのあれば充分でそれ以上は意味がないようです。
この条件でガイドのメカニズム上の制御性は±1秒角より遙かに小さいようですが
全てはシーイングに支配されているでしょう。
このような時はガイドの設定を幾ら変えても改善は望めないと思います。
(制御ゲインを落としてハンチングを防止するには有効です)

やはり日本のように大気の揺らぎが大きいところでは
シーイングキャンセラ-(AO)がないと1秒角オーダーのガイドはできないでしょう。

ちなみに焦点距離500mmの場合,ピクセルサイズ5μmの画角は2秒角となるので
星像を極める場合,500mm程度での撮影がガイド鏡ガイド?の限界なのでしょうね。

ここでは大気の揺らぎをシーイングと表現しましたが
シンチレーションと呼ばれる場合もあるかと思います。
本来シンチレーションは星の「またたき=明るさの変化」を意味する用語なので
ここでは星の「揺らぎ=角度の変化」をシーイングと表現しています。


|

2014年1月23日 (木)

赤道儀の追尾精度

追尾精度に関わるような改造を行った赤道儀では原則的に実際の星で
追尾テストを行ってから出荷していますが11~12月は殆ど晴れず滞っていました。
ここへ来て晴れる日も多くなり順調にこなせています。


以下に紹介するグラフは改造赤道儀追尾テストの合間に
手持ちの赤道儀の追尾テストしたデータですが


Smp2

最初はスカイメモPのPモーションです。
スカイメモシリーズの初代ですが駆動系はステッピングモーターに換装しています。
グラフの1目盛りが約7秒角なのでP-Pで30秒強のモーションで
ポータブル赤道儀としては標準的な追尾精度です。
大変綺麗なサインカーブを描いています。

この程度(±15秒)の精度なら100mmまでなら問題なく追尾できるでしょう。

Sg_b1

これは五藤光学のスカイグラフで,P-Pで15秒角ほどで非常に高精度です。
ウォームホイールの直径は50mmと小さいのですが加工精度が高いのでしょう。
それでもちょくちょく紹介しているH-40より少し劣るようです。

実は以上は比較用で,今日紹介したいのはつい先ほど取れたデータです。
赤道儀はDynoStarX3で自動導入改造したMS-4ですが
今まで見たことがないほど素晴らしい精度に驚きました。さすがにPENTAXですね。
ずっと放置していたので赤緯の赤いグラフはスケールオーバーしていますが
青のグラフはガイドしているかのようで,P-Pで3~4秒角でしょう。


Ms4_2


ちなみに古い入門用赤道儀(国産)は以下のような追尾状況です。
Sp3


ご紹介したグラフはできるだけ定量性を保つため同じ条件で撮影していますが
あくまでも参考です。


|

2014年1月22日 (水)

2014 南天星見ツアー追加募集のご案内

B13_08_02_2


写真は2013.3月の遠征時にカルバリーで撮影したものです
EOS 5DM2(IRカット改造) ISO1600 180秒露出×2,SAMYANG35mmF1.4→F4
(ファイルサイズの関係で少しトリミング)

昨年8月にご案内いたしておりました西オーストラリア南天星見ツアーに
若干の空きがでましたので追加募集いたします。


ツアーの概要は以前のご案内から変わりありませんが
旅行費用は為替レートの変動により少し見直す予定です。

・旅行日程:2014.4.26(土)~5/4(日)
・旅行費用:278,000円(全食事,燃料税など全て含む)
・出発地:福岡空港のみ(シンガポールで乗り換え)
・使用航空会社:シンガポールエアライン
・追加募集人数:2人→終了しました。1/26追記
・主催者:K-ASTEC /トップツアー佐賀支店
(オプションツアー時の食事は別途となります)


現地では3台の赤道儀を据え付けた状態で開放するので
参加者で譲り合ってご使用いただけます。
また,実際に設定した極軸(望遠鏡)の見本としても使っていただけます。


赤道儀は,SP-DX,GP-D,スカイメモPの3台で
SP-DXとGP-Dはオートガイドつき,鏡筒の搭載はビクセン規格のアリミゾ。
ビクセン規格のアリガタ仕様であればそのまま搭載できます。
FS60Cやプロミナーなど300~400mmで重さ3kg程度まで搭載できます。


詳細は以前の案内をご参照ください。

|

2014年1月20日 (月)

VELOCE RH200受け入れ検査など

B14_1_20


OFFICINA STELLARE社の20cmF3アストログラフVELOCE RH200は
光学系のマイナーチェンジが行われため
メーカーからの出荷が遅れていましたが昨年末から逐次入荷しています。

入荷後は空輸に伴う光学系の異常が無いか実際の星像で検品していますが
今まで入荷した個体では僅かに光軸がずれている程度でした。

九州北部は12月からずっと天気が悪くて作業が進みませんでしたが
このところ晴れる日も多くなりました。
点検作業も順調なのでご注文のお客様へは近日中にお届けできる予定です。


3月にはRH300も入荷予定です。
入荷後は諸テストを行ってから納品しますが
30cmF3の光学系の持つポテンシャルがどの程度なのか大変楽しみです。
そのためにはRH300を搭載できる赤道儀を準備しなくてはなりませんが。


なお,このところの急速な円安でOFFICINA STELLARE社製品は
2013.12.25日に以下のとおり価格を改定しております。

・VELOCE RH200: 845,000円
・VELOCE RH300:2,700,000円

|

2014年1月13日 (月)

モンゴル遠征-8  魚眼レンズの結露対策

B14_1_131

はくちょう座~オリオン座まで   撮影データ
EOS 5DM2(IRカット改造)CANON EF8-15mmF4→F4,ISO1600 180秒×1枚
H-40赤道儀(改造)+AMD-1で追尾,ソフトフィルター使用,クリックで拡大します。


モンゴル遠征シリーズ8回目は魚眼レンズの結露対策について。

機材の結露(氷結)の様子については何度かご紹介しましたが
一番厄介なのが無防備?で真上を向ける全天撮影中の魚眼レンズの結露です。

通常のレンズのようにフードは付けられませんし
鏡胴部にヒーターを巻いても効果が限定されます。

そこで今回の遠征では,急遽EF8-15mm専用のレンズヒーターを作りました。
(写真があれば良いのですが帰国後行方不明です)
効果はアップした写真をご覧いただければご理解いただけると思います。

このヒーターは同行したメンバーから製作依頼があったので
まとめて作る事としました。
ご希望の方はHPからご連絡お願いします。1月31日まで受け付けます。

CANON EF8-15mm専用で
外観は以前PENTAX67用として限定製作した「レンズヒーター」とほぼ同じです。
ただ発熱量調整ボリュームなどは付けず単に12Vで約3Wのヒーターです。
発熱量は携帯用のリチウム電池の出力電圧で調整します。
5Vで使用すれば1W,20Vで使用すれば8Wになります。
電源ケーブルは2.1mmのDCジャックでケーブル長は1.5mのみです。
価格は7,000円ほどを予定しています。


B14_1_132

|

2014年1月12日 (日)

P556用マイクロフォーカスアジャスター完成

B14_1_122

年末のブログで紹介しておりましたPROMINAR500mmF5.6(P556と略)専用の
マイクロフォーカスアジャスター(MFAと略)が完成しました。

MFA-P556は2014.2.15日発売で価格は12,800円の予定です。


MFA-P556はトッププレートと一体化するなどシステムを統合化し
トータル的なコストダウンを図っています。
構造は写真でご理解いただけると思いますが
反対側からスプリングプランジャーで押されたブロックを押しネジで微動します。
ブロックはヘリコイド部に取り外し可能なロックタイで固定しますが
縦横構図変更のため,少し力を入れるとスリップする程度に締め付けます。


P556のヘリコイドは非常に滑らかで単体でも十分なピント合わせができますが
MFAを併用すると更なるピントの追い込みとロックが可能です。
ヘリコイドの回転が柔らかいので不用意にピントリングに振れて
ピントをずらしてしまう心配からも解放されます。

B14_1_123

このP556用MFAは専用トッププレートと一体構造ですが
従来の小型ガイドシステムもそのまま対応します。
トッププレートの断面は凹状に加工し軽量化を図っているので
以下の写真のような海外遠征用の軽量システムに便利です。

B14_1_121

写真は試作品のため黒色ですが製品はバンドと同じ銀梨地メッキ処理です。
写真はカメラ側から見て右側に微動ツマミがある標準仕様(右利き用)ですが
初期ロットのみ左利き用を受注生産します。ご希望の方はHPからご注文ください。
またマイクロメーター用の送りネジを採用した精密仕様も受注生産いたします。
詳細は後日紹介しますが15,800円を予定しています。

さらに第2弾としてEF100mmF2.8L MACRO専用のMFA-EF100も開発中です。
こちらは2014.2月末発売予定です。

H-40用などのAMD-1の赤径軸オートガイドをご希望の方はご連絡ください。
2014.3月から改造を受注いたします。
一軸ですがガイド撮影が可能となるので,上の写真のようなシンプルな
システムでもP556のガイド撮影が行えます。


|

2014年1月11日 (土)

モンゴル遠征-7  登るオリオン

B14_1_11

撮影データ
EOS 5DM2(IRカット改造)SAMYANG35mmF1.4→F4,ISO1600 180秒×1枚
H-40赤道儀(改造)+AMD-1で追尾,ソフトフィルター使用,クリックで拡大します。

オリオン座が登るところはモンゴルシリーズの第一回目で紹介しましたが
今日ご紹介するのは視点を少し下げて地上の風景を広く写しました。
敢えて車のライトが映り込んだ写真を使いましたが
雪原がほどよく照らされ良いアクセントになったと思います。

できれば横構図でプレアデスまで入る広角レンズで撮れば良かったようです。

緯度の関係で日本で見るのよりオリオンが立って登りますが
その真上にヒアデスとプレアデスが並びます。

|

2014年1月 3日 (金)

QHY11オフアキセット受注開始

B14_01_031


以前ご案内しました,冷却CCDカメラとご使用の鏡筒のバックフォーカスを
合わせたシステムの受注を開始いたします。

システムの仕様は以前のご案内のとおりですが,バックフォーカス調整代を
持たせるように見直しました。
ε-180ED(130Dも同様)の場合,M54ねじ込み面からのバックフォーカスを
基準値の56mmに対して±2mmほど調整できます。

またオフアキシステムのため,カメラ単体での回転は行わないので
基準位置でCCDチップとM54ねじ込み部のスケアリングを調整して出荷します。


価格は写真のε-180ED(130D)用で以前ご案内した613,500円です。
2014.2.1 613,500円から679,500円に価格を改定しました。

ガイド用のQHY5LⅡLは含んでいません。セットの場合648,000円です。
2014.2.1 613,500円から714,500円に価格を改定しました。

ε用のほか,TOAレデューサー用セット(BF65.5mm)も準備します。
このシステムの場合,フィルターからCCDチップまでの距離が短いので
2インチフィルター枠による周辺光量の低下を抑制できます。

なお,EFレンズでも撮影できるカメラレンズアダプターは
先着10台限り標準で付属します。

詳細は専用のページをご参照ください。

以下はQHY11にMAMIYA645,100mmF4のレンズを付けて試写したものです。
Hαフィルターを付けて600S露出しレベルのみ調整しています。
冷却温度は-30度で撮っていますが
外気温が5度ほどの場合はマイナス40度近くまで冷却できました。
輝点ノイズや目立つ縞模様の発生は少ないようです。

Noname16


上の写真の中心部をピクセル等倍で切り出した画像です。
Q11_2

|

2014年1月 1日 (水)

あけましておめでとうございます

2013r1

新年あけましておめでとうございます。

本年最初の写真は,昨年12月5日にモンゴルで撮影したラブジョイ彗星の写真です。
画像処理は知人の草野敬紀さんにお願いしました。
撮影コマごとの尾の変化が大きかったのでコンポジット枚数を減らしましたが
ノイズ処理が難かったそうです。


下の写真は核近くを拡大(50%)しました。
筋状に伸びた尾の先に連なる”こぶ”のようなものが見えますが
ダストが断続的に激しく噴出したためでしょうか?
それとも剥がれた核の一部でもあるのでしょうか?

2013r1_2
 
 

昨年は彗星を追いかけてオーストラリアとモンゴルに出かけました。
何れの彗星も肉眼でやっと見えるほどの明るさでしたが
撮影機材や画像処理の力で見応えのある写真に仕上がったようです。

北半球ではへールボップ彗星以来,大彗星は現れていませんが
今の撮影機材や画像処理技術で大彗星を撮影したらどうなるのでしょうね。
大彗星の出現が待ち遠しい限りです。

撮影データ
EOS 5DM2(IRカット改造)PROMINAR500F5.6→350mmF4,ISO1600 180秒×2
6:39~6:42,6:43~6:46(日本時間) の2枚コンポジット,50%縮小後トリミング
H-40赤道儀(改造)+AMD-1で自動追尾 クリックで拡大します。


|

« 2013年12月 | トップページ | 2014年2月 »