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2014年2月 7日 (金)

海外遠征用ポータブル赤道儀-1 スイッチ取付位置について

B14_02_07

現在,4月末の西オーストラリア南天ツアーに向けて
参加される方のポータブル赤道儀を整備していますが
海外遠征用ポータブル赤道儀に求められる要素など
私なりの考え方について数回に分けて紹介いたします。

最初は,預け入れた機材のトラブル防止についてです。

海外遠征では預けた機材が想像以上の外圧を受けるようで
スーツケース内では機材どうしがぶつからないよう
完璧にパッキングしたつもりでも
遠征先で開けてみたらどうしたらこんなになってしまう?と思う事があります。


このような時に特にダメージを受けるのが突起部で
スイッチなどは簡単に壊れてしまいます。
写真後ろのスカイグラフは側面にトグルスイッチが配置されていますが
通常のパッケージでは強烈な外圧を受けてしまい破損してしまうのです。


整備の主な目的は,内蔵した電池で数日間駆動できるような省電力化や
オートガイド改造などですが,ついでにそのようなトラブルを防ぐために
スイッチ類の取付位置を変えています。

写真右側のスカイメモPもスカイグラフと同じように電源スイッチや
極望の明るさ調整ボリュームは側面パネルに付いていましたが
全て極軸望遠鏡のアイピース側に移しました。

また手前左のスカイグラフはオートガイド端子なども含め
対物レンズ側(銀色の銘板がある位置)に移動する予定です。

過去の遠征で同行された方の機材破損を目の当たりにしています。
現地で何とかして修理した事もありますがやはり予防保全は大切と思います。


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今回紹介しました五藤光学のスカイグラフや富士電子工業のスカメモPには
頑丈な木製ケースが付属します。
そのケースに収納した状態ではスイッチの破損はおきませんが
今回は重量の関係でケースに収納しないで海外遠征する事を想定しています。

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