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2014年3月

2014年3月31日 (月)

魚眼レンズ用リングヒーター

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昨日HPでご紹介した魚眼レンズ用リングヒーターですが
早速お問合せをいただいておりますので今後の供給予定などをご案内します。

まずEF8-15mmF4用の初期ロット30台は予約販売分で完売しました。
この分は出荷準備中でご注文いただいているお客様へは近日中にお届けします。

次期ロットは5月で予定しておりますが,これについてはGW前に出荷できないか
検討中です。GWの頃は夏の天の川を撮影するのに一番良い時期なので
何とか間に合うと良いのですが。


SIGMAの8mmF3.5(4)用はあと7台ほど初期ロットの余剰があります。
GWに間に合いますのでお急ぎの方はHPからご注文お願いします。
4月15日頃の出荷予定です。なお次期ロットは5月の予定です。

初期ロットの在庫は僅かとなりました。4/2追記


何れも価格や仕様はこちらをご参照ください。

リングヒーターと呼んでいますが,発熱体にはメタルクラッド抵抗を使っています。
ガイドカメラ用フードの写真に写っている金色の部品です。
対角魚眼レンズ用は埋め込んでいますが
これが発熱しリングに熱伝導することで全体がほぼ均等に暖まる仕掛けです。

実はこのメタルクラッド抵抗の入手が難しくそれで製作数量が制限されています。
5V3W用と12V3W用合わせて100台分確保しています。


昨日もご案内しましたが宅配便の混雑で本日は発送ができない状況です。
明日以降状況が解消したら順次発送しますのでよろしくお願いいたします。

リングヒーターは各レンズのF値に間違いがあったので以下に修正しております。

・EF8-15mmF4.5→EF8-15mmF4
・SIGMA8mmF4→SIGMA8mmF3.5(4) F3.5,F4何れのレンズにも対応します。

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2014年3月30日 (日)

今後の小型ガイドシステムについて

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これまでペンシルボーグをガイド鏡に使った小型ガイドシステムを
展開してきましたが,ガイドカメラに微細ピクセルのQHY5LⅡを採用すれば
Cマウントレンズで安定したガイドが得られるため
今後は写真のようなCマウントレンズ仕様へ移行します。

レンズ手配の都合で限定商品になっていましたが,超小型の50mmや
75mmのレンズとのセットは予想以上の人気です。(ごく僅かに在庫があります)
レンズは大きくなりますが,今後は安定して供給できるPROMINARでおなじみの
Kowa製レンズとセット販売を開始します。
写真のようにケーブルを固定できるアルカスイス規格のプレートや
35mm間隔取付のクランプなどのオプションも準備中です。


これに伴い,CマウントスリーブとAプレート(現在はSR25.4と改名)の
セット商品は在庫限りで終了いたします。以下の写真の組み合わせです。

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なお,現行ロットのペンシルボーグ(白鏡筒)では仕様が変更されたため
Cマウントスリーブが適合できなくなっています。
対策として,以下の写真のように固定するSR32とSR31.7を販売していますが
これちらも在庫限りで終了いたします。

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ところで,4月1日から消費税率が変更されます。
今月上旬から在庫状況で4月1日以降の価格を公開しておりますが
今回は本体価格を改定し,8%税込み価格が1円単位にならないようにしました。

一言で言えば,大口径の鏡筒バンドやアリミゾ類は値下げで
小口径鏡筒バンドやアリガタ・プレート類が値上げとなっています。
全商品の単純平均では値下げ(本体価格)なのでご了承いただけると幸いです。

なお,3月31日までに決算いただいている商品は,出荷が4月1日以降になっても
本体価格を見直す事で現状価格のままでご提供させていただきます。


もう一つ大事なお知らせですが
現在物流量が増大しているため商品のお届けに遅延が発生しています。
取引の宅配業者では集荷されていますが殆ど動いていない模様です。
このような状況のため,輸送事故防止の観点から一部の商品は出荷を
ひかえております。

3/31日は集荷の扱いは無いとの事ですので訂正しました。
そのため4月1日以降の出荷になりますが
本日時点でご注文分は従来の税込み価格のままでご提供いたします。

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2014年3月25日 (火)

35mm間隔取付アルカスイス規格のクランプ

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35mm間隔の2本のボルトで固定できるように改造したアルカスイス規格のクランプは
以前のブログで紹介しましたが,多くのご依頼がありましたので商品化しています。

M6ボルト,1/4インチボルト,M8ボルトに対応するよう8.5φ穴加工としていますが
穴径が大きいのでM6と1/4インチは標準付属する皿ボルトで
M8は専用ボルト(別売り)での固定となります。
XY50やXY50Dへは前後2ヶ所を付属の1/4インチボルトで固定できます。


また,XY50,50Dへは縦横何れの方向でも固定できるので
写真のスカイグラフのように極軸方向に長い赤道儀と
ポラリエなど横に長い赤道儀の何れにつけたプレートにも対応します。


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製品化するのは以前改造に使ったものとは異なるもので
写真のようの前後2ヶ所が8.5φの通し穴加工となっています。


TTPシリーズのトッププレートにはM8のボルト(別売り専用品)で固定できるので
Cマウントレンズを使ったトッププレートガイドセットの搭載用としても便利です。


発売は5月中旬で,単体販売価格は5,000円ほどで
XY50とのセットは19,800円,XY50Dとのセットは25,200円での販売を予定しています。
(セットの場合XY50や50D側のカメラネジは付属しません)

以下の写真は従来行っていた改造です。10台単位で行っていました。

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2014年3月22日 (土)

超短焦点ガイド撮影

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先日からコンパクトなCマウントレンズとQHY5LⅡを使った
カメラレンズ用のガイドセットをご紹介していますが
その記事ではガイド状況から判断して
これらの組み合わせでも望遠レンズをガイドできると説明していました。

もちろん十分な根拠があってのことですが
実際にガイド撮影ができたのでご紹介いたします。
なんと言っても実写で結果をご紹介した方が説得力がありますよね。


手持ちの鏡筒の中では比較的焦点距離の長いセレストロンのC5
(焦点距離1,250mm)にSXVR-H18(KAF8300)をつけて10分間ガイドしています。
使ったガイド用のレンズは75mmなので,撮影側の6%しかありません。

以下がその結果ですがC5の最小星像(輝点ノイズの大きさからみて30μmほど)
では星像の伸びは確認できないようです。(クリックで拡大します)

75mmgtest_2


以下は中央部の800%拡大ですが,この星像からみてガイドエラーは
1~2ピクセルに収まっていそうです。
デジタルカメラでの撮影ならエラーは解らないレベルでしょう。

B14_03_222


昨夜は寒気が流れ込んでいたようでシーイングは良くありませんでした。
その影響かC5の星像も肥大していますがガイド状況はご理解いただけると思います。


今回のテストは極端な例ですが,50mmや75mmのレンズでもガイドできるというより
シーイングや小型赤道儀の制御性(レスポンス)などを考慮すると
むしろ50mmや75mmレンズの方が長焦点ガイドより向いてると感じています。

写真のような小型赤道儀での撮影は長くても800mmほどなので
従来のようなガイド鏡は不要でしょう。赤道儀への搭載も極めて容易です。


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2014年3月11日 (火)

2014 南天星見ツアー最終募集のご案内

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写真は遠征期間中に観光予定のシェルビーチとHAMELIN POOLのレストランです。

昨年8月にご案内しました西オーストラリア南天星見ツアーですが
追加募集枠を確保できたのでご案内いたします。

募集人数は2名で出発の約1ヶ月前となる3月20日で締め切らせていただきます。
福岡発着のみとなります。募集人数は1名となりました。(2014.3.16日追記)

応募は終了しました。(2014.3.21日追記)

写真は滞在先のワディファームでの撮影風景です。

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ツアーの概要は以前のご案内から変わりありません。

・旅行日程:2014.4.26(土)~5/4(日)
・旅行費用:278,000円(全食事,燃料税など全て含む)
・出発地:福岡空港のみ(シンガポールで乗り換え)
・使用航空会社:シンガポールエアライン
・追加募集人数:2人
・主催者:K-ASTEC /トップツアー佐賀支店
(オプションツアー時の食事は別途となります)


現地では3台の赤道儀を据え付けた状態で開放するので
参加者で譲り合ってご使用いただけます。
また,実際に設定した極軸(望遠鏡)の見本としても使っていただけます。


赤道儀は,SP-DX,GP-D,スカイメモPの3台で
SP-DXとGP-Dはオートガイドつき,鏡筒の搭載はビクセン規格のアリミゾ。
ビクセン規格のアリガタ仕様であればそのまま搭載できます。
FS60Cやプロミナーなど300~400mmで重さ3kg程度まで搭載できます。

さらにコーワ様のご協力で,ハイランダーなど高級双眼鏡を使った観望も
予定しています。


詳細は以前の案内をご参照ください。

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2014年3月 9日 (日)

ガイド関連パーツの名称統一について

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これまでStarLightXpressのLodestarなどとペンシルボーグを組み合わせた
小型ガイドシステムを発売してきましたが,累計130台ほど出荷しました。
当初はペンシルボーグの175mmでガイドできるのか?と心配されましたが
実際はそのようなことはなく短焦点ガイドが定着したと感じています。

ここへきてさらに短焦点ガイドに拍車を掛ける?
微細ピクセルのQHY5LⅡが販売されたので50~75mmのCマウントレンズを
組み合わせた超小型のガイドシステムも展開していますがこちらも大変な人気です。

ピクセルサイズの関係上,QHY5LⅡ+75mmレンズで
Lodestar+ペンシルボーグ(175mm)とほぼ同等のガイド精度が得られます。

QHY5LⅡはバックフォーカスがCマウントに合っているので
そのままでピントがでるのも大きなメリットです。LodestarなどはCマウントを
採用していますがバックフォーカスが合っておらずピントが出ませんでした。

  
  


そこでQHY5LⅡとCマウントレンズでガイドをおこなうのに便利な
31.7mmのサポートリングを製品化しました。


一つはQHY5LⅡ本体を前後2ヶ所で固定するリング(SR31.7A)です。
底面には3ヶ所M6タップを加工ています。(中央及び17.5mm間隔)
TTPシリーズのトッププレートなどにM6ボルトで固定できます。

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もう一つはアルカスイスのプレートなどに固定するためにインチネジ
(中央一ヶ所にUNC1/4タップ加工)仕様としたサポートリング(SR31.7B)です。
QHY5LⅡの保持は1ヶ所が基本なのでガタが出ないすり割りクランプ構造です。

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最初の写真奥は従来から販売しているペンシルボーグをガイド鏡とするシステムで
Aプレートなどと呼んでいましたが今回のSR31.7などをラインナップしたため
以下に名称を変更いたします。

・ペンシルボーグ鏡筒固定用:SR32
・CマウントスリーブとLodestarやQHY5LⅡを挟み込むリング:SR25.4


これらと今回発売した2点を含め以下の価格となります。
基本的に単品販売ですが
ペンシルボーグ用のみSR32とSR25.4にCマウントスリーブを3点セットにした
トッププレートガイドシステムとして販売中です。

・SR25.4  (Cマウントスリーブ固定用,M6仕様)   :2,200円
・SR32   (ペンシルボーグ固定用,M6仕様)     :32,00円
・SR31.7A (QHY5LⅡ本体固定用,M6仕様)      :32,00円
・SR31.7B (QHY5LⅡ本体固定用,1/4インチ仕様) :42,00円
・トッププレートガイドシステム              :10,000円

以上は全て光軸が揃っているのでどの組み合わせでもご使用いただけます。
商品名の数字は保持する対象の公称値なので実際の内径は異なります。
ペンシルボーグを使ったガイドシステムは,SR32とSR31.7で構成できるため
SR25.4及びCマウントスリーブは在庫限りで終了いたします。


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2014年3月 2日 (日)

H-40赤道儀改造-近況

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H-40(スカイキャンサー)赤道儀の改造については
今まで何度もご紹介していますが最近になってまたご依頼数が増えています。

個人的にも去年12月のモンゴル遠征ではこの赤道儀の性能を改めて実感し
その実力を発表していますが多くの方に認識いただいたと思っています。

H-40用AMD-1は既に100台以上,専用のXY50-35Hは50台ほど出荷していますが
いずれも販売を継続しますので今後ともよろしくお願いいたします。

以下はモンゴルで撮影したラブジョイ彗星の動画です。
(彗星核部を中心にトリミング,クリックでMP4動画が起動します)

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先日紹介したものと同じですが,せんだい宇宙館でアップいただいたMP4動画です。

この素材はPROMINAR500mmF5.6→350mmF4で3分露出した40コマです。
マイナス30度以下の厳しい環境下でも,40コマ全てで満足の行く追尾はさすがです。


3月から出荷するAMD-1は全てオートガイド端子付きとなりました。
過去に追尾テストしたH-40赤道儀は
個体差はありますが概ね±10秒角以下のPモーションです。
ガイドしなくても紹介した動画の素材を撮影できる実力はありますが
ガイドすると一桁高い追尾精度が得られます。


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2014年3月 1日 (土)

QHY5L-Ⅱが値下げされました

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QHY5L-Ⅱはガイド用カメラとして大変な人気商品ですが
本日3/1日から3/31日までのあいだ
期間限定で34,800円に値下げされました。(従来及び4/1からは39,800円)

これに伴い高精度Cマウントレンズとのセットも価格を改定しました。
残りは僅かですが新たにフジノン製75mmレンズもラインナップしています。

写真はオートガイド対応のAMD-1と75mmレンズをつけたQHY5L-Ⅱです。
正確な極軸望遠鏡を内蔵したH-40やP-2赤道儀なら
バランスウエイトの先端につけるだけで
Pモーション±1秒角相当の精度で追尾できるようになるので
300~500mmの望遠レンズでも点像が得られます。
(キャプチャー画面上での赤緯方向のズレ具合から極軸の追い込みもできます)

それからQHYCCD社からQHY5L-Ⅱを
スタンドアローンのオートガイダーとする専用ユニットが発表されました。
詳細は不明ですが,パソコンなしでオートガイドできるので
デジタルカメラで撮影される方には大変嬉しいニュースかと思います。

これで,QHY5L-Ⅱと小型カメラのセットがますます魅力的になるでしょう。
(現時点では1軸ガイドに対応しているかなどは不明です)


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