超短焦点ガイド撮影
先日からコンパクトなCマウントレンズとQHY5LⅡを使った
カメラレンズ用のガイドセットをご紹介していますが
その記事ではガイド状況から判断して
これらの組み合わせでも望遠レンズをガイドできると説明していました。
もちろん十分な根拠があってのことですが
実際にガイド撮影ができたのでご紹介いたします。
なんと言っても実写で結果をご紹介した方が説得力がありますよね。
手持ちの鏡筒の中では比較的焦点距離の長いセレストロンのC5
(焦点距離1,250mm)にSXVR-H18(KAF8300)をつけて10分間ガイドしています。
使ったガイド用のレンズは75mmなので,撮影側の6%しかありません。
以下がその結果ですがC5の最小星像(輝点ノイズの大きさからみて30μmほど)
では星像の伸びは確認できないようです。(クリックで拡大します)
以下は中央部の800%拡大ですが,この星像からみてガイドエラーは
1~2ピクセルに収まっていそうです。
デジタルカメラでの撮影ならエラーは解らないレベルでしょう。
昨夜は寒気が流れ込んでいたようでシーイングは良くありませんでした。
その影響かC5の星像も肥大していますがガイド状況はご理解いただけると思います。
今回のテストは極端な例ですが,50mmや75mmのレンズでもガイドできるというより
シーイングや小型赤道儀の制御性(レスポンス)などを考慮すると
むしろ50mmや75mmレンズの方が長焦点ガイドより向いてると感じています。
写真のような小型赤道儀での撮影は長くても800mmほどなので
従来のようなガイド鏡は不要でしょう。赤道儀への搭載も極めて容易です。
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