レボルビング VS L型ブラケット
一般的には星空と地上の風景を一緒に写す星景写真や,星座の写真では
特に赤径・赤緯は意識せず自由なフレーミングで撮影します。
そのため赤道儀で追尾撮影する場合はレボルビング装置や自由雲台が必要です。
一方,望遠系で撮影する場合は,写野の長辺と短辺を赤径・赤緯に平行にするのが
一般的です。
鑑賞用ならあまりこだわる必要もないかと思いますが観測用写真では常識ですね。
そこで写野の縦横を赤径・赤緯に合わせる(縦横構図を取りやすくする)ために
下の写真のようなL型ブラケット(正確な呼び方ではないかも知れません)を
使われますが,この場合カメラボディの近くを赤道儀に固定するので
重心がレンズ側に偏り赤緯側のバランスが悪くなります。
望遠系で撮るにはL型ブラケットが便利と言われますが
レボルビング装置の場合,構造上赤緯側のバランスも取れるため
上の写真のような構成の場合,赤径,赤緯,それにレボルビングの3軸全ての
クランプを緩めたままでフレーミングできます。
単にフレーミングが容易なだけでなく,全ての軸のバランスが取れていることが
星を流さずに撮る基本ではないでしょうか?
個人的には三脚台座がついていない100mm程度までの望遠レンズでも
レボルビングに優位性があると思いますが。
レボルビング装置は他の商品供給の都合で生産が遅れておりました。
近々入荷しますが既に予約分で完売状態です。
次のロットは5月20日頃に入荷しますのでよろしくお願いいたします。
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