スカイグラフもAMD-2対応
スカイグラフのモーター修理については4月にご案内しておりましたが
何件かのお問合せやご要望をいただいております。
その中には日食遠征などにも使いたいのでハンドコントローラーでの
操作に関するご要望もありました。
4月の時点では,オリジナルのモーター回りには手をつけず
壊れた駆動回路のみを交換する予定でしたが
ご要望を受けて写真のようにAMD-2への改造(組み込み)も対応します。
モーターやギヤも交換する必要がありますが
ハンドコントローラーが使えるので32倍速操作が可能です。
ただ,AMD-2は2軸駆動回路を内蔵していますが
スカイグラフの場合原則的に赤径軸のみのⅠ軸駆動です。
なかなか実現しませんが将来,簡易的な赤緯修正装置が開発できれば
その時点で2軸ガイドが可能です。
なお,写真は超小型の回転ステージを使った赤緯体を付けていますが
大変高価なのでご推奨いたしません。
写真はAMD-2の基板を内蔵した状態です。
上から,オートガイド,ハンドコントローラー,DC入力(3~5V)と
南北切り替え,電源スイッチです。
(AMD-2はガイド撮影用なので恒星時駆動(160.933PPS)のみです)
実は今回AMD-2を採用してモーターやギヤ回りを交換するメニューも加えたのは
オリジナルのままの状態で測定したPモーションに
アイドラーギアの偏心が原因と思われる周期の短い波が存在したためです。
(この症状は特定の個体だけで全ての個体で発生したわけではありません)
周期の短い波はガイド撮影には悪影響を与えるのでギヤも交換するようにしました。
なお,グラフの1目盛りは約10秒角なので±10秒角強のモーションに加え
3秒角ほどの波が重畳しています。
4月のブログで8月に修理を行うようご案内しましたが,AMD-2への改造も
同時期に行います。7月末日までの受付で終了させていただきます。
修理/改造費用は
4月にご案内した修理のみはオーバーホール込みで23,000円になりましたが
今回追加したAMD-2改造は32,000円です。(オーバーホール込みは38,000円)
ハンドコントローラーはオプションで6,000円になります。
何れの場合も電源は3~5VDCで消費電流は200mA(at5V)程度です。
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