アイデアから実用化へ,そして更なる発展へ
三脚の内,北側の一本の高さを調整して簡易的に2軸ガイドするアイデアは
2009年2月
2011年1月
2014年4月
に3度紹介していますが,その後もポータブル赤道儀の簡易赤緯軸として
他の方法と比較検証してきました。
なかでもH-40は2軸ガイド化へのご要望が特に多いため
2軸駆動回路(AMD-2)が完成したのを機会に実用化の準備に取りかかります。
写真のように専用三脚(PTP-Carbon)にアクチュエーターを取りけますが
この方法は,赤道儀の改造が不要なので一番簡単な方法と思います。
実はこの方法はガイド撮影のための簡易赤緯軸としてスタートしましたが
通常の「軸を回転させるガイド修正」に比べ圧倒的に高いレスポンスを示します。
その事は前回の記事に書きましたが
以下のような大型リニアステッピングモーターを使いX-Y方向に高速修正すれば
従来方法より遙かに優れたガイドが可能でしょう。
具体的にはピラー脚を十字に配置し2ヶ所を上下します。
4点接地の内2ヶ所を上下すれば不安定と感じますがその量はμmオーダーです。
因みに写真リニアステッピングモーターの分解能は1μm以下で
大人でも持ち上げる力を発揮します。
ピラー脚の接地円の直径が100cmとすれば1μmは角度の0.2秒に相当します。
赤緯の簡易修正からスタートしましたが,ダイレクトドライブなどと同じように
据付け赤道儀の高速ガイドの一つの手法として実用になるかも知れません。
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