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2014年8月23日 (土)

SP赤道儀用AMD-2の開発状況について

B14_08_221

ポータブル赤道儀の2軸駆動用モータードライブAMD-2は
90SやP-2用を準備中ですが本日はSP赤道儀用の開発状況をご紹介します。
SP赤道儀は大変軽いので海外遠征用として今でも人気があるようです。
下の写真(三脚,1.4kgウエイトやカメラも全て含んだ状態)で9kg強です。
これなら全部組んだ状態で運んだり車に乗せる事もできるので
これが本当の意味でのポータブル赤道儀なのかも知れませんね。

AMD-2は元々90S用などとして開発したのでSP赤道儀に付けた場合
極軸の高度が29度までしか下がらない制限が付きますが
モーターを内蔵した本体部はたいへん薄いので懐部が広くなります。
これにより幾らかは子午線通過後の撮影継続が有利になります。

天体写真撮影では子午線越え前後3時間ほどが好条件と思いますが
同一天体を長時間追尾する冷却CCDでの撮影などでは
子午線超え後,どれだけ撮影を継続できるかが重要でしょう。

下の写真は子午線を超えた状態ですが,200~300mm程度の望遠レンズなら
北の空でも3時間以上撮影を継続できます。

B14_08_222

SP赤道儀自体の追尾精度はあまり良くありませんが(概ね±20~30秒角程度)
2軸ガイドすれば劇的な効果があります。
下のガイドグラフは,以前紹介したものですがガイドすれば1/20ほどのズレに
収まっています。(QHY5LⅡMと50mmCマントレンズでガイド)
当然ですが赤緯方向のズレに対しても修正するので長時間露出では必須です。
(後半のみ2軸ガイド,Y軸の1目盛りは約16秒角です。クリックで拡大します)


Sp50mmguide


ところでSP赤道儀には鏡筒を固定する’ツバ’がついていますが
それを切り取り,M8-35mmピッチアダプターをつけてみました。
最新のSXP赤道儀みたい?ですね。

海外遠征用として,軽くて2軸ガイド撮影ができる赤道儀はないか?
とのお訪ねがありますがSP赤道儀をお薦めしています。
中古市場も多く,赤道儀だけなら1万円ほどで入手できるでしょう。
これなら5万円以下で2軸ガイド赤道儀が実現するかも知れませんね。

B14_08_223


【補足事項】

・SP赤道儀の場合,29度以下の緯度では使用できません。
・写真ではハイブリッドの赤緯モーターをつけていますが
 純正モーターもそのままご使用いただけます。
・SP-DX赤道儀は北側の高度調整ネジと干渉するため使用できません。
・構造的にはGP系でも使用できますが,GPのモーターカバーはつきません。
 またギヤカバーは専用となります。
・写真のギヤカバーは仮に付けています。
・SP赤道儀用のAMD-1からのアップグレードを予定しています。
・電源仕様は5V(250mA)または12V(110mA)の何れかをご指定できます。
・発売時期は2014.11月頃で価格は未定です。
・赤緯部の35mmピッチアダプターは5,000円で販売していますが
 申し訳ありませんが切断加工(最後の写真)は受注しておりません。
 


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