スカイキャンサー カスタマイズ全体像の紹介
写真は2軸ガイド撮影を可能とした,スカイキャンサー赤道儀です。
スカイキャンサー赤道儀のカスタマイズについては先日紹介しましたが
高度・方位調整装置や三脚回りは具体的でなかったので改めてご案内します。
なお紹介するスカイキャンサーのカスタマイズは
既にご予約されているお客さま分で一旦終了しました。
お客さまへの情報源として記事にしています。
度々書いていますが,私が理想とするポータブル赤道儀は
撮影地での面倒な組み立てやケーブル接続が不要なことです。
可搬性を優先したとしてもモーターや極軸望遠鏡を現地で取りつける事は
面倒なだけでなく,予期せぬトラブルの原因になりかねません。
このスカイキャンサー赤道儀のカスタマイズは正にその理想?に基づきました。
現地でのモーターや極望照明装置などへのケーブル接続は不要で
ガイドケーブルも写真のように最短で接続できます。
外部ケーブルの接続は電源とガイド用のUSBだけで即2軸ガイドが行えます。
(ケーブル取り回しに関してはEM-200などと変わりありませんが
2軸ガイドができるポータブル赤道儀としては強くアピールしたいです)
今回ベースとなった赤道儀はFC50用なので高度・方位調整装置はXY50Dを
改造しましたが,スカイキャンサーはXY50-35Hが対応します。
フルカスタマイズではXY50(XY50D)やカーボン三脚とのセットも準備しました。
今回改造に使ったFC50赤道儀は,いつも紹介するH-40に比べると
追尾精度が落ちるようです。
それでもPモーションは±10秒角強なので最新のポータブルと同程度でしょう。
以下のガイドグラフは,紹介する機材で実際に行った結果ですが
ガイドを行っていない前半(=最新の極軸のみのポータブル赤道儀相当)と
2軸ガイドした後半の差はこれほどです。
これでは,ガイド撮影を経験した人にとってはガイド無しは怖いですよね。
重さ3kg程度(XY50D含む)のポータブル赤道儀で
写真のような7cm fl350mmクラスを何分でもガイドできる赤道儀になるので
改造する価値は大きいと思います。
写真では間に合っていませんが,駆動回路やギヤのカバーが付きます。
鏡筒搭載面には,アルカスイスクランプを接続できるプレートが付属します。
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