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2014年9月 3日 (水)

Mark-X用AMD-2について

B14_09_031_3

先日はSP/GP赤道儀用AMD-2の開発状況を紹介しましたが
本日はMark-X用をご紹介します。

同じAMD-2ですが,Mark-X用と後日紹介するスカイキャンサー用は
P-2用などとは異なり赤径側のモーターはAMD-2本体には内蔵されません。
赤道儀のモーター取付部構造や赤道儀の大きさとAMD-2のバランスなどから
モーターと駆動回路を分離するレイアウトを採用しました。

そうなると駆動回路をどこに置くかですが,安直に外付けボックスにすると
モーターやガイドケーブルの取り回しが煩雑になるので,セッティング後
直ぐ撮影にかかれる理想のポータブル赤道儀からはほど遠くなります。

そこでちょっと大胆なレイアウトですが
ご覧のとおり極軸北端に付けたプレートに駆動回路を内蔵してみました。

このレイアウトのメリットは以下のとおりで,結果的にコストダウンを図れます。
1.極軸体にパノラマヘッドとバランスウエイトを付けるプレートと兼用できる
2.ガイドケーブルなどの取り回しが容易
3.極軸望遠鏡の視野照明装置を内蔵できる
4.ウエイト軸にバッテリーを付ければ電源ケーブルも直結できる


Mark-Xはシステム型で販売されたので極軸体だけお持ちの方も多いでしょう。
それに今回紹介するような金具を付けて撮影するのが一般的でしたが
私も30数年前に同じような「コの字」型の金具を自作して撮影した事を思い出します。

少し変?な形ですが,昔の流行のスタイル+最新のオートガイド対応のモーター
ドライブはいかがでしょうか?実用性は高いと思いますが。


まだ部品の実装前ですが駆動回路は以下のようなレイアウトになります。
表面処理は,XY65などと同じメッキ(化学研磨)処理を行います。

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【補足事項】

・赤径モーター取付方法の都合上,写真のXY65またはXY50Dの使用が
 前提となります。そのため,XY65/50Dとのセット販売も予定しております。
・赤径側のモーターへはAMD-2の回路から直接ケーブルが延びます。
・赤緯のモーター接続はコネクター式です。(ケーブルは付属しません)
 後日発売予定の三脚の高さを調整する簡易修正装置に接続できます。
・電源仕様などは他のAMD-2と同じです。
・価格は,Mark-X用のXY65/50Dとのセットで58,000円ほどを予定しています。
・2014.12発売(10台ほどの限定販売)予定です。

追記:上記はタイミングプーリー保護カバーなしの価格です。
    カバー付は62,000円となります。


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