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2014年9月 4日 (木)

QHY11用ワンタッチ マウントアダプター

B14_09_04

冷却CCDカメラをご注文いただいた場合,お客さまのご要望に合わせて
接続アダプターの設計から製作までを行っています。
今回はカメラレンズが主なので,恒星でピント確認とスケアリング調整も行います。

紹介するのはCCDカメラがモノクロフルサイズのQHY11で
レンズ側はEFマウントまたはM57接続リングのワンタッチ交換式です。
テーパーリングになっているので回転も容易です。

QHY11はフランジバックが短いのでフィルターホイールでも設計できますが
お客さまのご希望でコンパクトな抜き差し式を採用しました。

光路上にフィルターとCCDのカバーガラスなどが入るため
接続部の厚みは∞位置のピントを確認しながらの製作になります。

作業はレンズを∞位置にしてピントが出るように調整すればいいのですが
厄介なのはε-180EDなど
補正レンズからのバックフォーカスが規定されている光学系です。
前出のようにフィルターなどの厚みでピント位置は1~2mmほど後ろにずれますが
それをどのように考慮すれば良いのか定かでないので
このような場合はお客さまご指定の寸法に合わせるだけになります。

そう言った意味では,先日紹介したWO Star71 f4.9やビクセンのVSDは簡単です。
ピントが出る位置にCCD面が来るようにするだけです。


申し訳ありませんが,現在カメラレンズ用など実際の星を使って調整する
作業はお断りしております。ここ数ヶ月にわたる悪天候のため
赤道儀も含め調整作業が滞っていますのでご了承いただけると幸いです。
またこれらの設計~製作は
冷却CCDカメラを当方からご購入いただいた方のみを対象としております。

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