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2014年9月20日 (土)

ビクセンSP-DX,GP-D用AMD-2について

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ビクセンSP用のAMD-2については先日のブログで紹介しましたが
SP-DXやGP-Dへの対応について多くのご質問をいただいています。

AMD-2は回路部とモーターを同一ハウジングに納めてケーブルの取り回しを
減らしていますが,一番の目的はコストダウンです。
アルミ削り出しのハウジングはメッキ処理まで含めると4,000円ほどかかります。
AMD-2に採用する小型のハイブリッドステッピングモーターはPM型に比べると
7~8倍ほども高価ですがハウジングを削減することで価格を抑えました。

ただ,モーターを内蔵した一体型のためSP-DXなどでは北側の高度調整ネジと
AMD--2のハウジングが干渉するので適合範囲外としていますが
メーカー純正のコントローラーは12Vが必要なうえ消費電流も大きいことから
(常時5Wほど消費)AMD-2対応のご要望が多いようです。

以上の事から,両軸のモーターは純正を使い回路部のみをモーターカバーに
固定する方法を検討しています。
(回路部は昨日紹介したスカイキャンサー用と全く同じです)
GP-D(GPでも可)では写真の位置に,SP-DXでは架台側面などに貼り付けます。

GP-Dの場合赤径側モーターへの配線はカバー内で直接
赤緯側へは短いケーブルで繋ぐので取り回しはたいへん楽です。
また,極望の視野照明光源(LED)も付くので純正のペンライト部に装着できます。


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AMD-2は16分割マイクロステップ駆動なので,純正のモーターを駆動した場合
恒星時駆動周波数は19PPSから8倍の154PPSになります。
消費電流が小さくなることもですが,惑星観測などではこのメリットも大きいでしょう。

写真は純正モーターの駆動テスト状況ですが消費電力は1.5Wです。
(電圧は3~6Vに対応します。5V時は約300mA,電圧が下がると電流は増します)
写真のモバイルバッテリーの容量は40Wh程度なので25時間ほど駆動できます。


このAMD-2は当面はご要望をいただいた方へのサンプル供給のみですが
来年には商品化する予定です。
価格は24,000円程度を予定しています。(ハンドコントローラーはオプション)
ガイドパック用は赤緯用ケーブルが分離し,ケーブルはオプションです。

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