リモート操作赤道儀
写真は先日紹介した受け入れテスト中のRST-400ですがこの赤道儀は
機械的な原点センサーを内蔵しています。
原点位置は変わらないので,クランプを緩めて赤道儀の向きを変えても
原点復帰操作を行えば決められた位置に戻せます。
リモート操作する場合,この機械的な原点がないと
望遠鏡が向いている方向を見失った場合どうしようもありません。
据付け用では一般化していますが,このクラスでの採用は珍しいようです。
今後,個人レベルでもリモート操作での天体観測や写真撮影が
拡大するのは明らかなので先進的な取り組みでしょう。
メーカーで行った原点からの導入試験風景をYouTubeにアップしているので
参照いただけると幸いです。
バックラッシュ補正も行っており如何に高精度かご理解いただけると思います。
動画ではHUBO-i(コントローラー)での操作ですが
原点復帰やパーキング操作はパソコンから(ASCOM対応)も行えます。
なお,機械的原点位置(ホームポジション)は固定されており
表示に従って鏡筒を取りつければ概ね東(または西)の地平線方向になります。
ホームポジションとパーキングポジションは異なり
パーキングポジションはHUBO-iで任意の4点を設定できます。
今月18日~27日まではオーストラリアへ出張しますが
リモート観測の下調べが目的です。
南半球での新天体捜索のお手伝いが目的なので
高速通信環境が要求されるためそれらの状況を調査してきます。
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