高精度を感じる痕跡
紹介する写真はタカハシのJP赤道儀のウォームホイールですが
見ていただきたいのはウォームギヤと摺動した際についた痕跡です。
写真に写っているのは一部ですが全周に渡ってほぼ均一です。
この痕跡は赤道儀をオーバーホールする際に確認しますが
このように均一に付いた痕跡は希です。
ホイールに僅かな偏心があれば一部に強い痕跡が残っていたり
このようなスポーク形状のホイール場合
スポークのある部位(45度毎の8箇所)に強い痕跡が付くようですが
紹介するのは大変綺麗に揃っており,タカハシブランドを感じました。
追尾精度はその殆どがウォームギヤの偏心によりますが
ホイールが偏心していたり,スポークの影響で特定の場所が微妙に変形していると
ギヤの噛み合いが変わってしまうのでバックラッシュが発生します。
一部の海外製赤道儀ではこれをカバー?するために
バネを使ってギヤをホイールに押し当てて対処しているようですが
本来は偏心の無いホイールを使うべきでしょうね。
ところで,タカハシといえばFSQ( QuattroのQではなくQuintet のQ)130EDが
近々発売されるとアナウンスされました。
価格が気になるところですが,既存の85EDや106EDと体積を計算すると
概ね1,2,4なのでそれから推測すれば100万円弱かと。
ただ5枚玉で5インチ接眼部となるみたいなので120万円くらいでしょうか?
性能は口径の二乗に比例しますが,屈折望遠鏡の場合は
硝子材の価格に依存するためか価格は口径の3乗に比例するようですね。
13cmとしては大変高価な望遠鏡になるのは間違いないようですが
最高の性能を求める方には大変魅力的な鏡筒でしょう。
関連のオプションは来月末までに準備しないと間に合わないようです。
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