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2014年12月 4日 (木)

ビクセンAP赤道儀-海外遠征用軽量赤道儀として

B14_12_04

いよいよ明日の発売となったビクセンAP赤道儀については,これまで
カメラレンズで撮影するポータブル赤道儀としての活用を紹介しましたが
今日は海外遠征での直焦点撮影用としての可能性について触れてみます。

AP赤道儀のウォームホイールはGP系やSX系と同じく72φです。
単純には比較できませんが,私の経験上
同社のSXP赤道儀に10kg以上搭載できるのならAPでも5~6kg程度は余裕でしょう。
軸の保持スパンは短いのですが,ボールベアリングで保持されているので
実際に写真のVSD鏡筒を搭載しても回転は滑らかで,実用上問題はなさそうです。

特に赤緯軸は,転がり軸受けではない(=滑り軸受け)GP系に比べると
回転が滑らかなのでガイドレスポンスが良さそうです。


現在,お客さまからの依頼で海外遠征用自動導入赤道儀化を検討していますが
オートガイドや電源コネクターなどはカバーを外した赤緯体部に設置します。
また,カバーが樹脂製なのでBluetoothモジュールの内蔵もできそうです。

ウエイトとシャフトは含みませんが,赤道儀とPTP-C2カーボン三脚で5kgほど
なので,気軽な海外遠征用としては合格です。
ウエイトは砂を入れたペットボトル等で代用すれば,シャフトだけ持って行けば
良いのですが,純正の鉄製20φシャフトはいかにも重いので
アルミやカーボンのパイプを手当すればいいと思います。


今までは展示品を借用していましたが
明日には自動導入用に手配した赤緯モーターユニットなどが届きます。
ポータブル赤道儀化や自動導入赤道儀化については
それぞれの方向製に見合った角度から紹介しますのでご期待ください。


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