AP赤道儀と5枚玉の7cm,F5鏡筒
先日から紹介していますビクセンAP赤道儀に7cmF5鏡筒を載せてみました。
前回は10cmのVSDを搭載してみましたが
バランス的にはこれくらいがベストマッチでしょう。
赤道儀と鏡筒のカラーリングも良く合っているので
ショップオリジナルセット品として販売されても良さそうですね。
写真の鏡筒はこのブログで紹介したWOの71F4.9とは異なるもので
こちらのスペックは7cmF5の5枚玉です。
実はWOの7.1cmも全く同じ有効径で実測は7cmです。
F値を4台の4.9と表示したいために逆算して7.1cmとしたのでしょうか?
反射望遠鏡の口径比は主鏡の有効径で焦点距離を割った値で
明るさに影響する副鏡の掩蔽や反射率は考慮されていません。
仮に副鏡の直径が主鏡の1/2なら光量は13%少なくなるので
口径比F5の場合,掩蔽分だけで実効Fは5.8になります。
それに反射率などを加えるとF6程度になるのでしょう。
最近は表記されないようですが,以前タカハシから発売されていたBRC250は
口径比F5,実効口径比F6と明記されており誠実さを感じました。
7.1cmF4.9の件は,商品価格を1,000円ではなく980円にすると安く感じますが
これと同じ感覚でF5を4.9と表記したかったのでしょうか?
そういえば以前,5cmFL400mmの屈折望遠鏡の広告で
「F8ながら2枚玉のため,実際は半絞りほど明るく,実質F6.7~6.9相当と明るい」
との記事を見かけましたがこれはさすがに無理があるようです。
「F8ながら2枚玉のため,同F値の望遠レンズより明るい」ならセーフでしょうが。
写真撮影用の望遠鏡は明るさを競っているようですが
「明るさ」を競うなら遮蔽などを考慮した実効光量で表記すべきと思います。
一部のカメラレンズのようにF値とT値を表記してもらえると嬉しいです。
話がそれましたが近日中に両機の比較テストを行い結果を紹介します。
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