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2014年12月17日 (水)

星景写真撮影用ゴニオ赤道儀

B14_12_171

最近は星景写真を撮る事が多いのですが(といっても年に2~3回)
星景写真はポータブル赤道儀+自由雲台で撮影するとバランスが悪くなります。
そのためにレボルビング装置を提供していますが星景写真には大がかりで
このようなポータブル赤道儀を使っても全体で3kg以上になってしまいます。

そこで星景写真に特化したゴニオステージのポータブル赤道儀を作ってみました。
赤道儀といっても三脚と自由雲台の間に挟み込むだけで重さは1kgほどです。

自由雲台を使いますが,原理上無理なアングルになりません。
上の写真は東の地平線に向けた状態ですが,どこに向けても安定しています。

B14_12_172


左から,70mm,手前50mm,右奥40mmのゴニオステージです。
カメラをつけた試作品は50mm角を使っていますが
強度と価格の観点から写真左端の70mm角のものが良いようです。

ゴニオステージは高価ですが,この70mm角のゴニオステージを改造して
AMD-1駆動とした場合13万円ほどで作れます。興味のある方はお尋ねください。


ゴニオステージのポータブル赤道儀流用は7年も前からいろいろテストしています。
これは130mm角の巨大なものでPENTAX67で評価しました。

当時は銀塩だったのでゴニオの限られた追尾時間(概ね1時間半)では
制約が多かったのですが,デジカメになった現在では充分ですね。
星景写真を構図を変えずに1時間以上撮ることはないでしょう。

肝心の追尾精度や巻き戻し方法,極軸望遠鏡については次回紹介します。

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